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旧司法試験過去問を検討する意義とは!?

大塚裕史の刑法通信

刑法コラム第85回

旧司法試験過去問を検討する意義とは!?

学習法

2023.10.02

旧試の問題は、司法試験や予備試験に直接関係がないので勉強する必要はないと思っている受験生が少なくない。現在の司法試験は、長文問題や見解対立問題に特徴があるが、それは出題形式の違いであって、刑法解釈論の理解を前提に、具体的な事実関係を分析し、その事実に法規範を適用する能力並びに論理的な思考力及び論述力を試すという点では今も昔も問題の本質に変わりはない。旧試で出題された問題が、その後、手を変え品を変えて司法試験や予備試験に出題されている現実がある。しかも、旧司「刑法」の問題は、事実関係を的確に分析して法規範に適用する能力を試す良問ぞろいである。例えば、短い問題文の文章から、単独正犯として事案を分析すべきなのか共同正犯として分析すべきなのか慎重な判断を求める問題が出題されている。典型的な論点に飛びつき、お決まりの論証をつなぎ合わせるだけではすまないような「考えさせる」良問である。したがって、旧試の過去問は、事案を的確に分析する能力を養うためにも是非検討してほしい。刑法の場合、他の科目以上に、問題演習を重ねないと本物の実力はつかない。インプットした基本的な知識を使いこなせるようなトレーニングが極めて重要である。ちなみに、LECの基本刑法読み込み講座演習編では、旧試の過去問を教材に答案の書き方を学ぶ。旧司の過去問は解説本が少ないので独学が難しい方には有用であろう。

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