堺市役所で働くには？採用試験の難易度や倍率、試験日程について解説

このページのまとめ

堺市役所では、百舌鳥古墳群等の歴史文化資源を大切にしつつ、「未来を創るイノベーティブ都市」として発展する都市を目指しており、最先端技術の導入といった先進的な取り組みを進めつつ、様々な面から市民を支える業務を担います。

堺市役所の行政職職員の平均年齢42.1歳、平均給与月額377,061円、平均賞与1,544,000円、平均退職金（60歳定年）2,224万円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円と比較してもほぼ同水準です。

堺市役所の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。

目次

堺市役所で働くって？

堺市はこんな自治体

堺市役所の仕事内容・魅力

堺市役所のキャリア

堺市役所の給料・年収

堺市役所の採用試験について

堺市採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

採用区分について

受験資格・年齢制限について

堺市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

堺市役所採用試験の試験内容

堺市役所の採用試験の日程について

堺市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

試験勉強時間の目安

併願について

よくある質問

まとめ

堺市役所で働くって？

堺市はこんな自治体

堺市は近畿地方の中部、大阪府の中南部に位置する、大阪府内では大阪市に次いで多い人口を擁する政令指定都市です。「堺」の地名は平安時代には見られ、旧摂津国と旧和泉国、そして旧河内国の三国の「境（さかい）」に発展したまちであることから付いたといわれています。仁徳天皇陵古墳をはじめとする中百舌鳥古墳群が古代に築造され、中世には海外貿易の拠点として「自由・自治都市」として発展を遂げました。堺区、北区、西区、中区、東区、美原区、南区の7の区で構成されて、人口が約82万人（令和4年2月1日現在）の市です。世界遺産をはじめとする類稀な歴史文化資源を大切にしながら、「未来を創るイノベーティブ都市」として発展する都市をめざしています。海外姉妹・友好都市として、バークレー市（アメリカ合衆国）、連雲港市（中華人民共和国）、ウェリントン市（ニュージーランド）、ダナン市（ベトナム社会主義共和国）と交流が盛んな自治体です。

堺市役所の仕事内容・魅力

堺市役所は全国に20都市ある政令指定都市ですが、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。それに加え、「政令指定都市」として、一般の市では都道府県に任せている業務の一部を県から権限や財源が付与されます。例えば、「区の設置」、「児童相談所の設置」、「老人ホームの認可」などです。「SMI（堺・モビリティ・イノベーション）プロジェクト」は、世界的な課題であるカーボンニュートラルの実現をめざし、ICTや自動運転など最先端技術を導入することによって堺市の未来に向けた姿勢を示し、より規模の大きな仕事に関わることも堺市役所の仕事の魅力です。

堺市役所のキャリア

採用後、公務員としての基礎をマスターするため、3年間の研修があります。採用1年目には、公務員倫理や市政理解、市民サービスに必要な接遇・コミュニケーションなどを学びます。また堺市の観光名所を巡り、広報パーソンとしての基礎知識を身に付けます。採用2年目では、公務員倫理や人権意識の向上を中心に1段階レベルアップしたテーマの研修を受け、採用3年目では、採用1年目で学んだ市政理解をさらに深く、業務の中心的な役割を担っていく職員としての知識を身に付けます。世代別、キャリアアップ推移として、令和2年度から見直し、昇進の目安として、係長級（27歳以上）、課長補佐級（30歳以上、係長級在職3年以上）、課長級（33歳以上、課長補佐級在職3年以上）、部長級（36歳以上、課長級在職3年以上）、局長級（39歳以上、部長級在職3年以上）としています。未来の堺市のため職員のワーク・ライフ・バランスの実現を図ることが、市民サービスの向上に繋がるものと考えている自治体です。

堺市役所の給料・年収

堺市役所の初任給（令和3年4月1日現在）については、以下の通りです。大学卒程度:201,850円／高校卒程度：169,840円（地域手当に相当する額を含みます。）となっていますが、条例などの改正により変更されることがあります。なお職務の経歴（資格免許職は、資格免許取得後の職務の経歴）などにより加算される場合があります。さらに、諸手当として、扶養手当、地域手当、住居手当、管理職手当、単身赴任手当などの各種手当が支給されます。賞与は、年間4.45月分支給されますが、人事評価の結果によって支給月数が異なる場合があります。令和3年4月1日現在、堺市役所の行政職職員の平均年齢42.1歳、平均給与月額377,061円、平均賞与1,544,000円、平均退職金（60歳定年）2,224万円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円ということを考えると、ほぼ同水準であります。

堺市役所の採用試験について

堺市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

堺市役所の行政事務職の採用区分は大学卒程度区分、高校卒程度区分、社会人区分、就職氷河期世代区分、障がい者区分となっています。

受験資格・年齢制限について

堺市役所の受験資格・年齢制限については、行政事務は以下の通りです。
高校卒程度（18−22歳）区分、大学卒程度（22−29歳）区分、社会人（29−49歳）区分、就職氷河期世代（35−49歳）区分、障がい者（18−60歳）区分となっています。
なお、大学卒及び高校卒程度となっていますが、年齢以外の学歴要件などはありません。

堺市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

堺市役所採用試験の試験内容

堺市役所の採用試験の日程について

堺市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

5月実施の第1次試験の基礎能力試験 （択一式・30問・90分）では、苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解（現代文・英文）は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。また、専門試験（択一式・40問・120分）では、法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。

面接試験は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。

試験勉強時間の目安

公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに不可欠となります。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成し、必要であれば、大学2年生から勉強を前倒しする必要があります。なにか不明点があれば、一人で悩まずに気軽に相談してきてください。

併願について

堺市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。5月、及び9月に実施されます。国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験の国税専門官、財務専門官、労働基準監督官、裁判所事務官などとも併願が可能になります。地方公務員のA日程（6月第4週）やB日程（7月第2週）C日程(9月第3週)（9月試験を受験する場合は不可）、D日程(10月第3週)とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので、是非一度、気軽に相談しに来てください。

よくある質問 ※2023年度の堺市職員大学卒程度(事務)

Q.堺市の試験科目は？

A.第1次試験はSPI試験です。第2次試験は筆記試験で論文試験、口述試験で人物についての個別面接が課されます。第3次試験は口述試験で人物についての個別面接です。

Q.堺市の試験日程は？

A.第1次試験は5月下旬、第2次試験の筆記試験は6月中旬、面接試験は7月上旬から下旬の間で指定する1日、第3次試験は8月上旬から中旬の間で指定する1日、最終合格日は8月下旬です。

Q.堺市の受験資格（年齢）は？

A.22〜25歳までの人、あるいは短期大学を除く大学を卒業した人、採用予定日前日までに卒業見込みの人又はこれと同等の資格があると堺市人事委員会が認める人が受験できます。

まとめ