更新日:2024年8月2日
公務員試験合格を目指すにあたって、様々な対策方法があります。
独学なのか、予備校を活用するのか、ご自身にあった方法を見つけましょう。
- 目次
- 公務員試験の種類
- 筆記試験とは
- 教養科目・専門科目
- 論文試験
- 公務員試験の勉強時間の目安
- 公務員試験の勉強スケジュールを立てるコツ
- 国家公務員試験(国家一般職の場合)
- 地方公務員試験(特別区Ⅰ類の場合)
- 公務員試験に独学で合格を目指すメリット
- 公務員試験に独学で合格を目指すデメリット
- 公務員試験に独学で合格を目指す際の手順
- 受験先を決める
- 試験種別と試験形態を把握する
- 必要な勉強時間を把握してスケジュールを立てる
- 配点の高い科目から優先順位をつけて勉強する
- 過去問を活用する
- 復習する
- 独学が向いている人は?
- 独学以外の勉強方法は?
- 通信講座
- 通学講座
- まとめ
公務員試験の種類
筆記試験とは
公務員試験は筆記試験と面接試験が行われます。
筆記試験は1次試験で行われるため、最終合格するにはまず筆記試験に合格しなければいけません。
主に教養科目・専門科目の試験と論文試験が実施されます。(一部の市役所や警察・消防など、教養科目のみの試験もあります。)科目数も多く、範囲も幅広くなるため、効率的な対策が必要になります。また論文試験も十分な対策が必要です。
教養科目・専門科目
教養科目は数的処理や文章理解、社会科学などの科目が出題されます。大学入試とほぼ同レベルの問題が出題され、ほとんどの公務員試験で課されます。
専門科目は法律や経済・行政系科目など、大学で専攻するレベルの問題が出題されます。対策方法としては問題演習を継続していくことが合格への鍵になります。前に記述したように、公務員試験は出題範囲・出題数が多いため予備校を活用し効率よく対策することも合格への近道です。
教養・専門科目試験は択一試験(マークシート方式)が一般的ですが、一部の公務員試験では専門科目が記述式で出題されます。例えば、東京都(Ⅰ類B一般方式)の場合、10科目から3科目を選択する方式を採っています。また、国税専門官も択一試験の他に、5科目から1科目を選ぶ記述試験があります。
記述試験だからといって、新たな知識が必要というわけではなく、択一試験の知識がベースとなるので、基礎知識を習得することが大切になります。
論文試験
論文試験は多くの試験で課され、出題テーマは社会問題や自己の姿勢・心情についてなど様々です。
論文試験の対策で効果的なのは普段から読書をすること。そして、他人に自分で書いた論文を読んでもらうことです。自分自身では完璧に書けたと思っても、他の人に読んでもらうと、意外におかしな文章になっていることがあります。予備校の場合、たくさんの受験生を指導してきた講師に添削してもらえます。
公務員試験の勉強時間の目安
公務員試験の勉強スケジュールを立てるコツ
試験勉強時間の目安が分かったところで、試験対策を始める前に勉強スケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てるために、以下の2つを行いましょう。
- 受験する職種を決める
- 試験概要を確認する
まず、ある程度の受験する職種を決めましょう。例えば国家総合職を第1志望に国家一般職を目指す。または国家一般職を第1志望に国家総合職を目指すかで対策方法が変わってきます。
受験生の多くは、志望先を確定している方は少ないですが、このあたりを目指したい!というざっくりの志望先を決めておいたほうがスケジュールを決めやすくなります。
次に、志望先の試験概要を確認しましょう。公務員試験は職種によって試験概要が異なります。教養科目だけか、または専門科目も課されるのか?またはSPIやSCOAなのか。
専門科目が出題される場合、択一式か記述式か。その他に論文試験はあるのか。など、出題内容によって、対策方法が異なってくるため始める前に必ず確認してください。
次に、本試験の配点比率を発表している試験は確認しましょう。配点比率知ることで、どこに比重を置いて対策すべきかが見えてきます。
国家公務員試験(国家一般職の場合)
国家一般職に必要な勉強の期間は7〜12ヶ月とされています。また、時間数で言うと1000〜1500時間といわれています。
年内中には筆記試験の主要5科目(数的処理・憲法・民法・行政法・経済原論)のインプットを終了し、年明けからその他の科目のインプットや問題演習、論文や面接対策の対策を始められるのが、理想的な進み具合になります。
公務員試験は、科目が非常に多い試験です。すべての科目を同じ時間をかけて対策することは大変非効率です。重要科目を優先的に対策するなどもスケジュールを立てる際のポイントです。
地方公務員試験(特別区Ⅰ類の場合)
特別区(地方上級)試験に必要な勉強の期間は7〜12ヶ月とされています。また、時間数で言うと1000〜1500時間といわれています。
年内中には筆記試験の主要5科目(数的処理・憲法・民法・行政法・経済原論)のインプットを終了し、年明けからその他の科目のインプットや問題演習、論文や面接対策の対策を始められるのが、理想的な進み具合になります。
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公務員試験に独学で合格を目指すメリット
公務員試験の勉強を独学で進める第一のメリットは、コストを抑えることができることです。予備校の講座はやはりそれなりの金額なので、躊躇される方も多いかもしれません。独学であれば、市販の参考書を購入する金額程度です。また、それぞれの科目毎に自分にあった教材を選べるというのも独学のメリットといえます。模擬試験についても、大手予備校のものは、会員外の方も受験ができます。
公務員試験に独学で合格を目指すデメリット
公務員試験の勉強を独学で進める場合のデメリットは、どの科目にどの教材を使うか、自分で調べて、自己責任で選ばなければならないということです。試行錯誤して1つの科目についていろいろな教材を買いあさっているうちに、結局予備校の受講料を上回ってしますということもよくあります。また、学習相談や模擬面接、模擬集団討論などイレギュラーなサービスも受けることができず、結局受験期間が長引いてしまう可能性があります。
公務員試験に独学で合格を目指す際の手順
受験先を決める
公務員試験はそれぞれ試験制度が異なるため「どこを受験するか」をはじめに決めておく必要があります。筆記試験ひとつとっても、教養科目のみで受験できる試験や専門科目も出題される試験とさまざまです。また試験によっては、出願時に論文を提出する場合や面談を実施する場合もあります。そのため、受験先の試験制度にあわせて勉強をしなければ、時間のロスになるだけでなく、出願期限に間に合わなくなってしまうかもしれません。そのため、勉強計画を立てる前に、受験先を決めておくことが大切です。
試験種別と試験形態を把握する
上記でも述べたように試験によって内容が異なります。
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
配点比率 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 基礎能力試験 (多肢選択式) |
30題 1時間50分 |
2/9 |
専門試験 (多肢選択式) |
40題 3時間 |
4/9 | |
一般論文試験 | 1題1時間 | 1/9 | |
第2次試験 | 人物試験 | - | 2/9 |
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 (五肢択一式) |
40題 2時間10分 |
専門試験 (記述式) |
10題中3題解答 2時間 |
|
論文試験 | 1題 1時間30分 |
|
第2次試験 | 人物試験 | - |
必要な勉強時間を把握してスケジュールを立てる
試験当日までに出題範囲を偏りなく広く勉強するために必要な勉強時間の目安を知っておきましょう。一般的に、公務員試験(教養科目・専門科目が出題される場合)に合格するための勉強時間は「少なくとも800時間」といわれています。(教養試験のみの市役所の場合は300時間程度)必要な時間を把握したら、次に具体的なスケジュールを立てます。全体期間のうち、どのくらいの週数を、どの科目にあてるかを決めていき、これをもとに3カ月ごと、月ごと、週ごとの目標を作りましょう。
細かい目標を設定することで1日に進めるべき学習量を把握することも可能になります。
配点の高い科目から優先順位をつけて勉強する
公務員試験の出題範囲は非常に広いです。配点の高い科目を優先して、効率的に勉強を進めましょう。
配点の高い科目とは出題数の多い重要科目は教養科目:数的処理、文章理解、社会科学、専門科目:憲法、民法、経済原論などを指します。
また、筆記試験は6〜7割の得点が合格のボーダーラインといわれています。早いうちからしっかりと勉強しましょう。重要科目をおろそかにしたり、基礎を理解しないまま応用に進まないようにしてください!基礎問題を繰り返し復習して確実な知識にするのが合格の近道です。
過去問を活用する
公務員試験の場合、まず過去問に着手した方が効率的な勉強ができます。先に過去問を解くことで、出題側が「ここは押さえておいて欲しい」と意図するポイントを把握し、重要キーワードも理解することができます。
過去問を意識しながら基礎問題の勉強を行うと、ただ参考書を読んでいるときよりも理解が深まります。
また、各予備校等が販売している公務員試験過去問題集は本試験の当日解くべき問題をピックアップして掲載されており、より重点を絞った効率的な勉強をすることもできます!
復習する
復習のタイミングを工夫することも、効率的な勉強に役立ちます。その日に覚えていても、次の日には思い出せなくなっている…というのは良くあることです。
これを阻止するには、繰り返し復習するしかありません。知識は再度覚えると記憶が強化されるため、翌日、1週間後、2週間後、1カ月後、2カ月後と、間隔を伸ばしながら繰り返し復習すると良いでしょう。スマートフォンのリマインダー機能で復習のタイミングをお知らせするようにしておくと、便利です。
独学が向いている人は?
公務員試験の勉強を独学で進めるのみ向いている人は,一言で言うと「強い意思を持った人」です。たとえば,大学受験時に東大,京大など難関旧国立大学や早稲田,慶応,上智など難関私立大学に,地方の普通の高等学校の授業と自習だけで合格できた方ならば,独学で,公務員試験に合格することも,不可能ではありません。ただし,これは筆記試験の面であって,最終合格するには面接対策を一人でできる人という資質も必要となります。
独学以外の勉強方法は?
通信講座
通信講座を利用するメリットは、通学に時間を要することもなく、勉強する時間を自由に選べるという点です。苦手なところは繰り返し練習し、マスターしたところは飛ばすなど、勉強のどこに重点を置くかの自由度が高いのも魅力です。Web学習のサポートがある講座なら、通勤や通学時間にも勉強することができます。また、社会的な状況が変化したとしても、ネット環境さえあれば、どこでも学習を継続することができます。
しかし、通信講座には「学習の習慣づけを自分で行わなくてはならない」「志望先や状況に合わせた学習計画を自分で立てなくてはならない」という側面もあります。
通学講座
予備校等に通学するメリットは、勉強プランの作成や勉強の習慣づけを予備校側に任せられるということです。たとえばLECでは、各校舎にいる担任講師が「志望先」「学習レベル」「確保できる勉強時間」など複合的な条件から、あなた専用の学習計画を立ててくれます。一定の期間ごとに担任に相談しに行くことで、立てた計画の見直しができるだけではなく、学習の不明点をすぐに解決できるため、安心して学習をすすめることができます。
また、勉強しなければならない空間に定期的に身をおくことで、学習習慣も半ば強制的に身についていきます。ただし、通学のみの講座の場合は「好きな時間に勉強できない」「休んでしまったらどうしよう」といった心配の声もあります。
まとめ
独学で公務員試験を受験するメリットや勉強方法などをまとめてみました。公務員試験はこれまでに述べてきたように、試験の種類が多いうえに出題範囲も広いため、効率よく合格を勝ち取るためには独学以外の対策を検討いただくこともおすすめします。
LECは公務員試験指導歴30年以上の実績で蓄積したノウハウを活かした公務員試験対策講座から多くの合格者を輩出してきました!また、LECの公務員試験対策講座は筆記試験はもちろん、論文・面接試験対策まで手厚くフォローしています。一人で対策することに不安を感じている方には担任講師制度がおすすめです。
公務員試験対策で悩んでいる方は一度LECへご相談ください。
私が合格・内定を獲得できた理由
- Y・Sさん
【大学名】大阪大学 在学中
【最終合格先】新潟県 - 充実したサポート体制
私は、自分の力だけで何かを頑張ることが苦手で、長期にわたる公務員試験を1人で乗り越えるのは難しいと考えていました。そのため、他の予備校と比較してサポート体制が充実したLECに入ることを決めました。月に2回の担任相談では、現在の悩みや分からない問題について相談(質問)をすることができ、また月に1回のHRでは公務員試験について1から説明を聞くことができます。LECに入ってから、疑問点をゼロにしてくれるような手厚いサポートが受けられ、入って良かったと実感しています。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
- LECは公務員試験の指導実績30年以上!
公務員試験を知りつくしたプロ!LEC講師陣が全国で公務員を目指す受験生のために丁寧に指導。
経験豊富な受験指導のプロが受験生の疑問や悩み・不安を解消し、最終合格・内定まで、完全サポートしていきます。
合格に導く実力の講師陣