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大学生の公務員試験の勉強はいつから?大卒で公務員になる方法も解説

更新日:2024年5月28日

大学生の公務員試験の勉強はいつから?
このページのまとめ
大学生が公務員になるためには、大卒程度の公務員試験に合格する必要があります。
一般的には1〜2年前から試験勉強を開始し、公務員試験の科目数や幅広い出題範囲に備えます。
近年は大学2年生から試験勉強を始める人が増えており、特に数的処理や経済原論などの重要科目に焦点を当てて対策を立てています。
勉強期間や時間は試験の種類により異なり、国家総合職試験は1,500時間程度が必要とされています。具体的な勉強対策やカリキュラムの活用、体力試験の準備も重要とされています。
総じて、計画的で効率的な対策が合格への鍵となります。
目次
大学生が公務員になるには?
大学生は公務員試験の勉強をいつから始める?
大学2年生から試験勉強を始める
大学3年生から試験勉強を始める
職種ごとの試験勉強時間・試験勉強のポイント
国家公務員(総合職)
国家一般職・地方公務員
警察官・消防士
結論:いつから勉強を始めたら合格できる?
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大学生が公務員になるには?

大学生が公務員になるためには、一般的に「大卒程度」の公務員試験を受験して、合格する必要があります。大卒程度の区分が実施されている公務員試験としては、国家公務員試験(総合職・一般職・専門職)や地方公務員上級(Ⅰ類)試験、市役所試験、警察官・消防官試験などがあげられます。まずは自分が受験できる職種を調べてみましょう。

大学生は公務員試験の勉強をいつから始める?

公務員試験の勉強は、一般的には1〜2年前から始めることが多いです。公務員試験は科目数も多く、出題範囲が広い上に論文・面接の対策も必要となるため一般的に1000〜1500時間程度は必要と言われています。公務員を志望する受験生は長期的な計画を立て、余裕を持って勉強を進める人が多くみられます。無理なく取り組むためにも、1日でも早く対策を始めることをおすすめします。

大学2年生から試験勉強を始める

近年では2年生から始める方が増えてきています。
公務員試験は3年生から始めるが多くスタンダードですが、大学講義・部活・サークル・アルバイトなどで3年生次に時間をとることが難しい方や、大学入試が一般入試・入学共通テストではなく総合型・学校推薦選抜等で入試対策を経験したことがない方には大学2年生からの早期スタートをおすすめしています。

大学2年生からはじめる

公務員試験の中で重要科目と言われる「数的処理」「経済原論」は、受験生の多くが苦手としている科目です。こういった科目を2年生から対策を始めることで苦手意識を払拭し得点源とすることができれば他の受験生と比べ一歩リードすることも可能です。
更に、余裕を持ったスケジュールで対策することで様々な活動に時間をとることができたり、民間就職活動との併願もしやすくなります。

大学3年生から試験勉強を始める

公務員試験合格者の大半は大学3年生から始めています。
公務員試験対策予備校で用意しているカリキュラムの多くも1年間かけて対策するものがスタンダードです。とりわけ3年生次の夏季休暇頃までに始める方が多くいます。大学生は夏・冬・春とまとまった休みがあるので、これを有効活用することができれば十分に間に合います。
しっかりと計画を立てて遂行することができれば試験の突破は十分可能です。「合格」とういう目標に向かって頑張りましょう。

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職種ごとの試験勉強時間・方法のポイント

次に職種ごとに合格のために必要な勉強時間や勉強方法のポイントを見ていきましょう。

国家公務員(総合職)

国家公務員(総合職)大卒程度試験は、公務員の中でも最難関試験と言われます。
2023年から2024年にかけて試験日程が前倒しになった国家公務員(総合職)試験。3月中旬に実施される法律、経済、政治・国際・人文区分といった採用試験では専門試験の配点が高く(1次試験で多肢選択式(配点比率3/15)、2次試験で記述式(配点比率5/15))と専門分野の対策が重要です。

※春の大卒程度試験において、2024年度から試験問題の出題が見直され、受験しやすくなりました!
国家公務員採用試験制度見直しについて

特に専門の記述式試験は、生半可な学習では書き切ることすらままなりません。国家総合職試験では、専門択一と専門記述で出題される科目が重複します。そこで、専門択一対策として網羅的に知識をインプットしたあとは、過去問を中心に知識の定着を図りましょう。そして、過去問の学習で培った知識を使って記述問題を実際に書いて練習しましょう。論理一貫した文章力や正確かつ素早い計算処理能力を高めれば、同時に択一試験の解答力も高まります。

また、国家総合職の試験は、択一、記述、面接等すべての試験で基準点に達しない試験種目が1つでもある場合、不合格となります。そのため教養試験も手を抜けません。問題自体の難易度が格段に高いこともさることながら、数的処理や文章理解といった科目は短期間で実力がつけるのが難しいものです。長期間コンスタントに学習する必要があります。

なお、国家総合職はTOEICやTOEFLといった外部テストのスコア提出により加点されるので、英語試験にも力を入れる事をおすすめします。教養試験の英文問題対策としても有効です。

勉強期間
1年以上
勉強時間
1,500時間程度

国家総合職試験の対策ができる講座はこちら

試験種目(2024年度 大卒程度の場合)
試験 試験種目 解答題数
解答時間
配点比率
第1次試験 基礎能力試験
(多肢選択式)
30題
2時間20分
2/15
専門試験
(多肢選択式)
40題
3時間30分
3/15
第2次試験 専門試験
(記述式)
2題
3時間
5/15
政策論文試験 1題
2時間
2/15
人物試験 3/15
Point!!【英語試験】
外部英語試験(TOEFL(iBT)、TOEIC Listening & Reading Test(公開テストに限る。)、IELTS、実用英語技能検定)を活用し、スコア等に応じて総得点に15点又は25点が加算されます。

※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。

国家一般職・地方公務員

公務員の中でも多くの方が受験する都道府県庁や国家一般職の教養試験は大学入試レベル、専門科目は大学専攻レベルの問題が出題されます。

教養試験は、知能分野(文章理解・数的処理)の出題数が多いため重点的な対策が必要です。特に数的処理は試験によっては過去問の類題がそのまま出題されることがあるため、過去問を丁寧に、数多く学習していくことが大事です。専門試験は、出題数が多く高配点となる憲法・行政法・経済原論といった科目から優先的に対策を始めましょう。科目数が多く、勉強時間を割り振るのにはかなり工夫が必要です。しっかりとした計画を立ててから始めていくとよいでしょう。

また、ほとんどの試験では論文試験が課されます。択一対策と併行して必ず論文試験対策も行ないましょう。限られた時間で、普段は意識していないような課題を文章にするのは簡単ではありません。学習にあたっては、時間を測って実際に書いてみることが大事です。書き上げて満足するだけでなく、できれば他人に見せて添削してもらう機会を設けることをおすすめします。

なお、特に地方自治体では、面接試験のウェイトが非常に高くなる傾向があります。受験先の仕事内容を調べる、ボランティアやアルバイト、ゼミやサークル活動をするなど、普段から面接試験ならどう語るか、を意識しておくと直前期に安心して試験に臨めるでしょう。

勉強期間
6ヶ月〜1年程度
勉強時間
800〜1,000時間
※市役所(教養試験のみ)の場合300〜500時間

国家一般職試験の対策ができる講座はこちら

試験種目(2024年度 大卒程度(行政)の場合)
試験 試験種目 解答題数
解答時間
配点比率
第1次試験 基礎能力試験
(多肢選択式)
30題
1時間50分
2/9
専門試験
(多肢選択式)
40題
3時間
4/9
- 一般論文試験 1題
1時間
1/9
第2次試験 人物試験 2/9

※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。

警察官・消防官

筆記試験は主に教養試験と論文試験が課されます。消防官の教養試験は、行政事務職員と同一の教養試験で行われることが多いため、同様のレベルの学習が要求されます。警察官の教養試験は消防官より易しめとなります。
とはいえ、科目や範囲は特に違いはなく、多くの科目を学習しなければならないことには変わりはありません。自分の不得意分野を早期に把握し、計画的にコツコツと学習をすすめることが必要です。

また、論文対策も重要です。500〜600字から多いときには1500字程度の文章を、読みやすく、論理を一貫させて書くことはなかなか難しいものです。警察官や消防官は危険を伴う仕事であることもあって、「職務に対する心構え」や「職務にあたり必要と思うこと」など、抽象的・主観的なテーマが論文課題として問われることもあります。普段から実際に手を動かして論文を書き上げる練習をすることが非常に大事です。教養試験の勉強と並行して進めましょう。

さらに、警察官・消防官とも筋力や瞬発力、持久力を測る体力試験が課されるため、勉強だけでなく普段からトレーニングしておく必要があります。心身共に試されるのが警察官・消防官の試験です。他の公務員試験以上に普段の健康管理が大事です。

結論:いつから勉強を始めたら合格できる?

冒頭でも述べたとおり、いつから始めても公務員試験合格のために対策する内容は変わりません!
そのため、公務員試験を目指そうと考え始めたときにスタートすることをおすすめします。
また、それぞれの試験で特徴がありますから、対策すべきポイントを押さえることも合格の秘訣です。
試験対策情報は公務員予備校で手に入れることが可能です。時間を有効的に活用することを考えれば独学よりも予備校利用もぜひ検討してみましょう。

勉強する人
講師陣
監修者:LEC実力派の講師陣
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