更新日:2022年2月8日

- 目次
- 国家公務員とは?
- 国家公務員の役割
- 国家公務員の種類・職種
- 国家総合職
- 国家一般職
- 国家専門職
- 勤務先
- 国家公務員の仕事内容・魅力、向いている人
- 国家総合職の仕事内容・魅力、向いている人
- 国家一般職の仕事内容・魅力、向いている人
- 国家専門職の仕事内容・魅力、向いている人
- 国家公務員へのなり方
- 国家公務員試験の試験日程・スケジュールについて
- 官庁訪問とは?
- 国家公務員試験対策の勉強法・勉強スケジュールについて
- 先輩の声
- まとめ
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国家公務員とは?
国家公務員は、内閣府や財務省、外務省といった中央省庁や、裁判所、国会などの司法府・立法府に所属する公務員です。国民全体にかかわる職務を行い、国務大臣や国会議員、裁判官、防衛省職員といった特別職も含めると約60万人の常勤職員がいます。
国家公務員の役割
国家公務員は、国全体、国民全体に関わる仕事をします。その内容は、立法、司法、外交・国防、税の徴収・分配、農工商業などの産業振興、国土整備、保健・労働・社会福祉、教育・文化、環境保護など多岐に渡ります。常によりよい社会づくりを目指し貢献していく仕事です。
国家公務員の種類・職種
国家公務員は、行政府、立法府、司法府のそれぞれに職員がいます。このうち行政府に所属する一般的な公務員は、さらに国家総合職、国家一般職、国家専門職に分けられます。それぞれ入り口となる採用試験から別種のものとなり、職務内容や給与や昇進のスピード、転勤範囲なども大きく異なります。
国家総合職
国家総合職とは、いわゆるキャリア官僚と呼ばれる職員で、国が行う政策の企画・立案や、統計・調査に関する事務を行う国家の中枢を担う職員です。この中でも採用時の区分の違いにより事務官と技官に分かれます。
事務官
事務官は、行政、政治・国際、法律、経済区分といった試験区分から採用された者が受ける官名です。通常、入省した省庁の名前をつけて外務事務官や、法務事務官のように呼称します。事務官の仕事は法令を作ったり予算編成をすることです。
技官・技術職
技官は、工学をはじめとした理系(技術系)区分からの採用者が入省後に受ける官名です。特定の分野を深く学んだ者が、その分野についての専門知識を活かした職務を行います。例えば化学・生物・薬学区分試験を合格し厚生労働省に採用され、新薬の許可についての調査や安全性の試験を行なうなど、スペシャリストとしての役割を果たします。
国家一般職
国家一般職とは、定められた政策や法律を実際に実行運用する実務を担う職員です。本府省で総合職のキャリア官僚とともに法令による制度構築や政策立案に関わる一方、いわゆる出先機関では窓口業務を行なうこともあります。非常に多岐にわたる仕事を担当します。
国家専門職
国家専門職とは、国税専門官や財務専門官、労働基準監督官など、特定の分野で職務を行うスペシャリストです。それぞれの専門分野に特化した職務を行ないます。例えば海上保安官や労働基準監督官には逮捕権があるなど、法で特別な権限が認められていることもあります。
勤務先
国家総合職
国家総合職のキャリア・パスは、まず任官すると霞ヶ関の中央省庁に勤務し、その後、都道府県などに出向し、この中央、地方、中央、地方を繰り返します。地方で民間の個人・会社や地方公務員職員の皆さんと接しながら、活性化を妨げいる要因を認識し、中央で法改正等を通じてこれを除去し、活性化を支援します。どこの官庁に入っても35歳くらいになったら、海外へと羽ばたき、外交官として活躍することになります。
国家一般職
国家一般職の勤務地は、大きく霞ヶ関の中央省庁の本部と全国津々浦々に存在するこれら省庁の出先機関の2つに分けられます。地方の出先機関とは、それぞれの地域の人事事務局や、地方検察庁、地方労働局、地方経済産業局、地方財務局、地方法法務局、地方整備局、地方航空局などです。任官時に出先機関での勤務を希望し、そこに採用されても、その後、経歴を積んで、希望すれば、霞ヶ関の中央省庁に移動できる場合もあります。
国家公務員の仕事内容・魅力、向いている人
国家総合職の仕事内容・魅力、向いている人
仕事内容
国が行う政策の企画・立案や、統計・調査に関する事務を行う国家の中枢を担います。法律で定められた事項を実現すべく制度整備の細目を構築したり、逆に立案した政策についての法整備を行うべく草案を作成したりと、国としての活動にとって極めて重要な役割を担います。
魅力・やりがい
国家総合職の職務は、国が進める政策の根本に関わるため、とにかくスケールの大きな仕事です。また、比較的短い期間で転勤し、府省を跨いだ転勤や民間機関への出向、行政官長期在外研究員制度と呼ばれる国費による海外留学制度もあるため、他の職業では考えられないほど多くの経験・仕事に触れることができます。自分の仕事によって目に見えて世の中が変化していく様を見ることができる反面、間違った舵取りが許されない緊張感のある仕事でもあります。
国家総合職に向いている人
国家の未来を描くような仕事なので、与えられた仕事を黙々とこなすというよりは、むしろ自分から仕事を生み出すような人が向いています。また、政策立案にあたっては必ず対立する利益が生じるため、あらゆる立場から考えるバランス感覚が優れている人が向いているといえるでしょう。

- 国家総合職合格者
- 元々政治に興味があり、そこから行政に興味を持ち公務員を目指しました。行政にも、地方から国家まで幅広くありますが、自分の人生の中で変えたいことが出てきたときに、上のレベルで仕事をしていた方が、それを変えやすいと考え国家総合職という形を選びました。
先輩方から色々とお話をお聞きすると、皆さん自信をもって携わっている仕事を語れることから、国家総合職を選択してよかったと思います。
国家一般職の仕事内容・魅力、向いている人
仕事内容
国家一般職はその政策を実際に事務運用していくのが仕事です。基本的には採用された省庁の中での異動となるため、国家総合職より一つの分野についてじっくりと専門性を高めることができます。例えば、国土交通省の都市局であればまちづくりについて、公正取引委員会の経済取引局であればM&Aなどのガイドラインについて、農林水産省の食料農業局であれば6次産業化について・・・など、省庁・部署に固有のエキスパートになっていきます。
魅力・やりがい
国家一般職の仕事の範囲は実に多岐にわたるので、それぞれ様々な魅力があります。国政の実務を現実に担当しているので、担当業務が形になるたびに仕事を通じて確実に世の中が変わっていくという実感を持つことができる仕事です。
国家一般職に向いている人
国家一般職は、法制度の構築・運用や、政策の実行などの現場担当であるため、担当分野の深い専門知識や、精緻な事務処理能力が要求されます。また、窓口業務を行い、直接国民と接することもあるため、チーム内だけでなく、チームの外に対してもコミュニケーション能力が要求されます。

- 国家一般職合格者
- 国家と国民の資産を保全し、安心して暮らすことのできる社会基盤づくりに参画できる職業はなにか?と考えたことがきっかけです。
また、全道で働くことができ、時には全国規模で働くことが望ましいと考えていたので国家一般職を目指すようになりました。
国家専門職の仕事や魅力、向いている人
仕事内容
国家専門職は国税専門官や労働基準監督官など複数あり、1つの分野を極めるスペシャリストです。国税専門官は国税局や税務署に勤務し、法律・経済・会計等の専門知識を駆使して税のスペシャリストとして働きます。また労働基準監督官は「幅広い知識」と「バランス感覚」を武器に法律に照らして労使問題を解決する仕事です。
魅力・やりがい
国家専門職は自分の専門分野に一生携われるのが魅力の1つです。また職種によっては勤続年数によって国家資格を得ることができます。国税専門官の場合、10年以上勤務すると、税法3科目の試験が免除され、23年間勤務した場合、会計学、税法の全試験科目が免除されます。
国家専門職に向いている人
国家専門職は、特化したスペシャリストであるため、要求される能力も異なります。例えば、航空管制官では、優れた空間把握能力や記憶力、さらには語学力が要求されますし、食品衛生管理員には、深い化学の知識が要求されます。それぞれの専門にあった特性を持っている人が向いているといえるでしょう。

- 国税専門官合格者
- 大学で学んだ会計学の知識を活かせる仕事がしたいと思い説明会やインターシップに参加したことがきっかけです。
国税専門官の仕事は、国の財政基盤を支えるとても重要な仕事であり、国民の生活を支える必要不可欠な役割である税のスペシャリストとして仕事ができると感じました。
模擬調査の体験を通じて、私も税の適正な執行に携わりたいと思い志望しました。
国家公務員へのなり方
採用試験概要について
国家公務員は試験ごとに実施日程・スケジュールが異なります。そのため併願することができるため多くの公務員受験生は、複数の国家公務員試験を受験しています。
国家総合職
国家総合職試験は【院卒者試験】と【大卒程度試験】に分かれます。そして、それぞれ細かく区分が分けられ試験が実施されています。ご自身が受験できる試験であるか学習開始前に確認しましょう。
大卒程度試験
- 受験資格
- 21歳以上30歳未満の者
-
21歳未満の者で次に掲げる者
- (1)大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者
- (2)人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者
- 試験区分
- 政治・国際、法律、経済、人間科学、工学など
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。
国家一般職
国家一般職の1次試験合格者は「基礎能力試験」「専門試験(多肢選択式)」の成績を総合して決定されます。
行政区分の「一般論文試験」や技術職の「専門試験(記述式)」の成績は、第1次試験合格者を対象に評定した上で、最終合格者決定に当たり、他の試験職種の成績と総合されます。
大卒程度試験
- 受験資格
- 21歳以上30歳未満の者
-
21歳未満の者で次に掲げる者
- (1)大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者
- (2)人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者
- 試験区分
- 行政、電気・電子・情報、機械、土木、建築、物理、化学、農学、農業農村工学、林学
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。
国家専門職
国税専門官・大卒程度試験
国税専門官第の1次試験合格者は、「基礎能力試験(多肢選択式)」と「専門試験(多肢選択式)」の成績を総合して決定します。「専門試験(記述式)」は、第1次試験合格者を対象に評定した上で、最終合格者決定に当たり、他の試験種目の成績と総合されます。
- 受験資格
- 21歳以上30歳未満の者
-
21歳未満の者で次に掲げる者
- (1)大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者
- (2)人事院が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。
試験のスケジュールについて
国家総合職
院卒者試験・大卒程度試験(教養・法務区分以外)
試験日程(2021年度)
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
配点比率 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 基礎能力試験 (多肢選択式) |
40題 3時間 |
2/15 |
専門試験 (多肢選択式) |
40題 3時間30分 |
3/15 | |
第2次試験 | 専門試験 (記述式) |
【政治・国際、法律、経済区分】 3題4時間 【その他区分】 2題 3時間30分 |
5/15 |
政策論文試験 | 1題 2時間 |
2/15 | |
人物試験 | ― | 3/15 |
- Point!!【英語試験】
- 外部英語試験(TOEFL(iBT)、TOEIC Listening & Reading Test(2016(平成28)年8月5日に名称が変更される前のTOEICテストを含み、公開テストに限る。)、IELTS、実用英語技能検定)を活用し、スコア等に応じて総得点に15点又は25点が加算されます。
大卒程度試験(教養区分)
試験日程(2021年度)
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
配点比率 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 総合論文試験 | 2題 4時間 |
8/28 |
基礎能力試験 (多肢選択式) |
Ⅰ部(知能分野) 24題2時間 Ⅱ部(知識分野) 30題1時間30分 |
Ⅰ部3/28 Ⅱ部2/28 |
|
第2次試験 | 企画提案試験 | Ⅰ部(小論文) 1題2時間 2部(プレゼン・質疑応答) おおむね1時間程度 |
5/28 |
政策課題討議試験 | おおむね1時間30分 | 4/28 | |
人物試験 | ― | 6/28 |
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」をご確認ください。
国家一般職
大卒程度試験
試験日程(2021年度)
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
配点比率 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 基礎能力試験 (多肢選択式) |
40題 2時間20分 |
2/9 |
専門試験 (多肢選択式) |
40題 3時間 |
4/9 | |
一般論文試験 | 1題 1時間 |
1/9 | |
第2次試験 | 人物試験 | ― | 2/9 |
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」試験情報をご確認ください。
国家専門職
国税専門官
<大卒程度試験>
試験日程(2021年度)
試験 | 試験種目 | 解答題数 解答時間 |
配点比率 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 基礎能力試験 (多肢選択式) |
40題 2時間20分 |
2/9 |
専門試験 (多肢選択式) |
40題 2時間20分 |
3/9 | |
専門試験 (記述式) |
1題 1時間20分 |
2/9 | |
第2次試験 | 人物試験 | ― | 2/9 |
身体検査 | ― | ― |
※詳細は「国家公務員試験 採用情報NAVI」試験情報をご確認ください。
官庁訪問とは?
国家総合職
国家総合職試験を受けて採用されるためには、試験実施機関である人事院が主催する人事院面接と自分が志望する官庁における官庁訪問という2種類の面接を突破しなければなりません。人事院試験に合格すると3年間官庁訪問ができます。まず、人事院面接は15分程度の面接1回で合格率は約50%です。これに対して、官庁訪問は、人事院試験合格者が、ある官庁で内定を取得するためには最終的に5日程、しかも各日程で5から10回の面接をこなさなければなりません。合格率は約30%程度です。しかも、事実上内定はひとつの官庁からしか取得できません。また、5大官庁や政策系官庁など人気官庁の官庁訪問で内定を取得するには、3年生あるいは2年生のうちから各官庁の業務説明会に複数回参加し、積極的な質問ができるよう練習する必要があります。2020年は新型感染症の影響で、試験日程が延期されましたが、この経験を通じて官庁側もオンラインによる面接の体制が整ったので、極端に状況が悪化しない限り、人事院試験も官庁訪問も2019年までの平年通りの日程で実施されると思われます。
国家一般職
国家一般職も人事院試験合格と官庁訪問の両方が必要な点と、人事院試験に合格すると3年間官庁訪問できる点は総合職と同じですが、日程調整の関係で例年,官庁訪問が人事院面接に先行する場合が多いです。つまり、官庁訪問で内定が取得できたのに、その後の人事院面接で不合格になるということもありえます。また、総合職と異なり、官庁訪問が5クール制で整理されるということはなく、官庁ごとにアトランダムに実施されます。多くの官庁では、官庁訪問期間の開始日から2〜3日で内定を出します。総合職と異なり、事実上複数の官庁から内定を取得することができますが、官庁訪問日程が整理されていないため、複数の官庁で官庁訪問するため自分なりの工夫が必要となります。総合職と異なり、1年ないし2年かけて業務説明会に足を運ぶということまでは必要なく、多くの場合、一次試験後に実施される業務説明会に参加すれば十分ですが、特許庁の商標審査官のような採用数の少ない難関部局で内定を取得するには、一次試験の前にも何度か業務説明会に参加する必要があります。国家一般職についても2021年は2020年とは異なり2019年までの平年並みの試験日程になると予想されます。
試験対策の勉強法・勉強スケジュールについて

国家総合職
国家総合職で上位合格の原動力になるのはなんといっても専門科目です。つまり、法律区分ならば法律科目、経済区分ならば経済科目です。それぞれ、択一式試験と記述式試験があり、まずは択一式試験の学習をするべきです。学習方法は、主に過去の本試験問題を繰り返し演習するのが効果的です。ただし、国家総合職試験では4年生の春に実施されるこれらの区分の他に、3年生の秋に実施される教養区分もあり、この試験では、択一式試験が教養科目のみであり、その中でも数的処理が合否を分けるので、この試験も視野に入れるのであれば、数的処理の学習を先行させるべきです。次いで、教養区分試験までは、専門科目の学習と並行して、社会科学・人文科学・自然科学の学習を細々と進めるべきです。国家総合職では、業務説明会参加による官庁訪問対策が同時に人事院面接対策にもなるので、まずは3年生ないし2年生のうちから各官庁主催の業務説明会に参加することが効果的です。人事院の2次試験で課される、専門記述試験と政策論文試験対策は択一式試験対策がひと通り終った後でよいでしょう。
国家一般職(行政区分)
国家一般職では、専門記述式試験がなく教養論文試験の比重もそれほど高くないので、択一式試験対策がなんといっても重要です。文系学部の学生は計算系の学習が苦手なので、逆に、計算が必要となる数的処理やミクロ・マクロ経済学を優先して学習すべきです。次いで、憲法・民法・行政法といった法律系科目の学習を進めます。学習方法としては公務員本試験過去問集の基本問題を反復して演習するのが効果的です。次いで、政治学・行政学・社会学・財政学などのいわゆる「学系」科目の学習に進みます。これらの科目は通常公務員試験では出題数が経済・法律科目よりも少ないのですが、国家一般職試験では、平等に各科目5問出題されるので手が抜けません。そして、最後に人文科学・自然科学を学習します。社会科学については、国家一般職の場合、専門科目とかなり重複しているので、真っ先にやるべき科目ではありません。専門科目の学習がひと通り終った後に、専門科目でカバーできていない「法学概論」などのみをやれば十分でしょう。人事院面接対策は筆記試験の学習がひと通り終った後、本試験の直前期に本格化させましょう。また、官庁訪問についても、一部の難関官庁をのぞけば一次試験終了後に各官庁主催の業務説明会に参加すればよいでしょう。
国家専門職
国税専門官
国税専門官の試験では、商法2問や会計学(簿記を含む)8問が必須問題となっていますが、多くの受験生は、併願先でも共通して出題される憲法や民法、経済学、財政学、政治学、経営学などに力を入れて勉強します。1次試験を突破するために6割を正答していくことを考えると、併願先でも出題される科目に力を入れた方が効率がよいからです。ただ、会計学は、完全に捨ててしまうのではなく、毎年出題されるような基本的なテーマに絞って学習するとよいでしょう。また、専門記述が出題されることも大きな特徴です。従来は、経済学が選択しやすい科目になっていましたが、ここ3年は憲法も選択しやすいレベルの問題です。会計学や社会学などを大学で専攻していた方は、こちらも基本レベルであるといえます。国税専門官の場合は、人事院面接の後に国税局の採用面談があり、合格者のすべてが黙っていても内定先が決まるわけではないので注意しましょう。筆記を含めた総合成績ではなく、人事院面接での評価の高い方から内定がでているようです。
先輩の声

- 飯田 麻衣さん
【大学名】慶應義塾大学 在学中
【最終合格先】国家総合職 - 周囲の人の支え
人を助けられる、支えられるような進路に進みたいという漠然とした思いはありましたが、具体的に進む道をずっと決めきれずにいました。国家総合職に興味はあったものの、法律未修者かつ大学受験未経験だったので、その壁は非常に高く思われました。そんな私がチャレンジできたのは、周りの多くの方々の支えがあってこそのことです。試験のために忙しくなると、所属しているオーケストラやアルバイトに手が回りにくくなり、十分な職責を果たせていないのではないかと悩んだ時期もありました。それでも周りの人がそれを責めずに、快く応援してくれたことで、いろいろな活動と両立しながら就職活動を進めることができました。自分がいかに周囲に支えられているのかを、改めて実感した期間でした。

- 百瀬 蓮さん
【大学名】学習院大学 在学中
【最終合格先】国家一般職、財務専門官、松戸市 - 継続力と精神力、多くの人の支え
私が合格できた理由は、毎日少しでも勉強し続ける「継続力」と、どんなに苦しい状況でもモチベーションを維持し決して諦めない強い「精神力」、そして「多くの人の支え」があったからだと考えています。試験勉強を始めたのは大学3年生の4月でしたが、大学の勉強やサークル活動に打ち込んだため、本格的に取り組んだのは試験直前の2月からで、このままでは到底間に合わないと焦りを感じていました。そこで、担任講師に相談し学習計画を立て、何度も進捗状況に対するご指導を頂きました。また、合格者アドバイザーや大学の先輩方からも沢山のアドバイスを頂き不安を解消することができました。振り返ると、多くの人の支えが励みになり、根気強く最後まで全力で頑張ったと言い切れる努力ができたのだと思います。
まとめ
国家公務員を総合職・一般職・専門職に分けてそれぞれを見てきました。
それぞれの魅力はあり、やりがいのある仕事ができる公務員です。ご自身の理想のビジョンを描けるのは、どの公務員なのか?パンフレットを読んでみたり、各地で開催されている説明会に参加するなど知ることから始めてみてください。


- 監修者:LEC実力派の講師陣
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