更新日:2025年10月24日

- このページのまとめ
- 埼玉県庁では、広域的かつ大規模な公共工事から児童相談所の設置まで幅広く取り組むことができます。また、LGBTQへの理解促進等、他県に先駆けた取り組みにも力を入れており、様々な面から県民を支える業務を担います。
- 埼玉県庁の一般行政職職員の平均給料月額は319,425円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は411,863円になっています。
- 埼玉県庁の採用試験では、一次試験と二次試験の結果を総合して決定されますが、面接試験が全配点600点の半分の300点を占めています。筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。
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埼玉県庁で働くって?
埼玉県はこんな自治体
都道府県別の人口は東京都、神奈川県、大阪府、愛知県に次ぐ全国第5位であり、首都圏としての機能を有しています。ベットタウンとしても有名で、住みやすいまちとして、関東地方の代表的な県として知られています。
面積に占める河川の割合が多く、水の都と呼ばれる大阪府を抜き、全国47都道府県で最大となっているなど、その恵まれた自然を活かし、首都圏向けにねぎ、ほうれん草、小松菜などの野菜栽培が盛んです。中でも深谷市の「深谷ねぎ」は特に有名で、生で食べても野菜の甘味を感じられる程です。観光面でも人気があり、長瀞のライン下りや秩父夜祭など各地域の特色を活かしたイベントや行事が盛んです。ここでは書ききれない程魅力を持つ埼玉県にぜひ訪れてみたいものですね。
埼玉県庁の仕事内容・魅力
埼玉県庁での業務は多岐に渡ります。道路や河川、空港などの大規模な公共工事や高校、大学や児童相談所の設置、雇用、産業振興など、市町村の枠組みを超えて取り組む必要がある広域的、大規模な業務に携わることができます。政策の企画や立案、条例の制定や改定など、都道府県の中心として、国や市町村と連絡・調整をとりながら、県民の安心安全、豊かな暮らしに貢献していく素晴らしい仕事です。
中でも埼玉県庁は時代の変化に伴う価値観の変化にもいち早く対応しており、LGBTQ(性的少数者)への配慮や理解促進に取り組む企業を評価・登録する指標制度を2022年9月から開始する予定です。このように埼玉県庁は時代の流れを理解した先進的な取り組みにも力を入れつつ、様々な面から県民を支えることのできる魅力的な職場であるといえるでしょう。
埼玉県庁のキャリア
埼玉県庁では、「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向けて、「新たな課題にチャレンジし、成果を生み出す職員」の育成に力をいれていらっしゃいます。時代の変化や県政の課題に、的確に対応できる知識や能力を習得出来るよう、自主性を重んじた各種研修が充実しています。新規職員には「ブラザー・シスター制度」が適用され、新規採用職員一人一人に指導員がつき、職場になじみやすくなる工夫がなされています。最初の配属の後は、多様な職務を経験するため、概ね3〜4年のサイクルで人事異動があります。業務の適性や「自己申告制度」等の希望を基に、総合的な判断の下、職員の能力が最大限に活かせるような配属がなされます。また、私生活も充実させつつ、キャリアも積んでいけるよう、ワークライフバランスを重要視されています。男性の育児参加や産休・育休の取得を推進しており、それに向けた職員同士の協力体制も整っています。職員一人一人の理想のキャリア実現に向けて、万全のバックアップ体制が埼玉県庁にはあるといえるでしょう。
埼玉県庁の給与
令和6年(2024年)4月1日現在の一般行政職における状況は以下の通りです。
| 平均年齢 | 41.8歳 |
|---|---|
| 初任給(大学卒) | 205,579円 |
| 平均給料月額 | 319,425円 |
| 平均給与月額 | 411,863円 |
| 【参考:国】平均給料月額 | 323,823円 |
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埼玉県庁の採用試験について
埼玉県庁採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
試験区分について
大学卒業程度を想定した上級試験では一般行政の他に、福祉、心理、設備、設備(警察)、総合土木、建築、化学、農業、林業の区分があります。
その他に免許資格職試験、初級試験、経験者試験の採用試験があります。
★2025年(令和7年)から試験制度が変更されます。 令和7年度 埼玉県職員採用試験の制度変更について
受験資格・年齢制限について
上級試験、一般行政の受験資格は以下の通りです。
- <2025年度の場合>
- 日本国籍を有する人
- 平成7年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた人
- 平成16年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した人、または令和8年3月までに卒業見込みの人、または埼玉県人事委員会が同等の資格があると認める人
埼玉県庁採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
| 試験職種 | 採用予定人数 | 申込者数(人) | 1次試験 受験者数(人) |
1次試験 合格者数(人) |
最終合格者数(人) | 最終合格倍率(倍) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般行政 | 190 | 1,145 | 818 | 751 | 339 | 2.4 |
| 一般行政(基礎能力検査枠) | 39 | 358 | 327 | 230 | 81 | 4.0 |
| 一般行政(DX) | 2 | 24 | 13 | 13 | 5 | 2.6 |
埼玉県庁採用試験の試験内容
| 試験科目 | 試験時間 | 試験内容 | 配点 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1次試験 | 教養試験 | 90分 | 選択解答制による多肢択一式
|
100点 |
| 専門試験 | 120分 | 選択解答制による多肢択一式
|
100点 | |
| 第2次試験 | 1日目 論文試験 |
75分 | 900字〜1,100字の記述式による筆記試験 ※適性検査も同日に併せて行う |
100点 |
| 2日目 人物試験 |
― | 個別面接(2回) | 300点 | |
埼玉県庁の採用試験の日程について
| 第1次試験 | 6月15日(日) |
|---|---|
| 第1次試験合格発表日 | 6月24日(火) |
| 第2次試験 【1日目:論文試験と適性検査】 |
7月7日(月)〜7月10日(木)のいずれか1日 |
| 第2次試験 【2日目:個別面接】 |
7月28日(月)〜8月15日(金)のいずれか1日 |
| 最終合格発表日 | 8月26日(火) |
埼玉県庁採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
一般的に専門科目が課される公務員試験において、筆記試験で問題数が多い重要科目は教養科目で文章理解と数的処理、専門科目で憲法、民法、行政法、経済原論と言われています。重要科目を中心に学習を進め、自分の得意分野に合わせて科目の学習にメリハリをつける戦略を取ることにより、得点力の向上が見込めます。また、近年の公務員試験において、教養科目の知識分野(人文科学、自然科学、社会科学)や専門科目の準主要科目と言われる学系科目(政治学、行政学、財政学、経営学等)の得点力の重要性が高まっています。埼玉県庁もこの例に漏れません。主要な科目の早めのマスターを心掛けて、準じて重要な科目にいかに時間を割けるかがカギです。
しかし、筆記択一試験対策にだけ特化する形ではいけません。埼玉県庁は最終合格者の決定は1次試験と2次試験の結果を総合して決定されますが、面接試験が全配点600点の半分の300点を占めています。筆記択一試験対策に偏るのではなく、論文対策や面接対策をバランスよく行っていく必要があります。
試験勉強時間の目安
一般的な公務員試験で教養試験のみを対策する場合には300〜500時間が必要と言われています。一方、国家公務員一般職試験などのいわゆる専門試験も課される試験を併願する場合には、概ね1000〜1200時間が必要とされています。つまり、埼玉県庁の試験にあたっては、長期的な計画を立てつつ、効率的な学習が求められると言えるでしょう。学業や仕事をやりながら、筆記対策、論文対策、面接対策とやらなければいけない事が多岐に渡る中で、優先順位を見誤らない事が重要です。焦らずに、周りに頼りつつ、自分の事を客観的に分析しながら合格に向けて取り組んでいきましょう。
併願について
日程的には、いわゆる地方上級の日程に含まれるため、専門試験が課される埼玉県庁の対策をすることによって、国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官などの国家専門職試験、裁判所職員とも併願が可能になります。また、例年5月に行われる東京都庁や特別区、7月や9月の市役所とも日程が重複していないため受験が可能です(筆記択一試験が教養試験のみ出題の自治体も含む)。さらに、国立大学法人等も可能になるため、考えられる併願先の数も充実しているといえます。
よくある質問 ※2025年度の埼玉県一般行政
- Q.埼玉県の試験科目は?
- A.第1次試験は教養試験と専門試験、第2次試験は論文試験と適性検査、および2回の個別面接が行われます。
- Q.埼玉県の試験日程は?
- A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日の1日目(論文試験と適性検査)は7月上旬から中旬、2日目(個別面接を2回)は7月下旬から8月中旬、合格発表は8月下旬です。
- Q.埼玉県の受験資格(年齢)は?
- A.日本国籍を有する人で、平成7年4月2日から平成16年4月1日までに生まれた人、平成16年4月2日以降に生まれた人で大学を卒業した人もしくは令和8年3月までに卒業見込みの人、または人事委員会が同等の資格があると認める人が受験できます。
まとめ
埼玉県庁は、埼玉に定住しつつ、県民のために働くことができる、非常にやりがいのある仕事です。その範囲は多岐にわたります。そして、育休や産休などの制度も充実しており、継続して働くことのできる職場であるといえます。埼玉県庁では 福祉、医療、介護、子育て、教育など、県民一人ひとりの生活に直結する課題につき変化を的確に捉え、きめ細かなサービスを提供していくための人材育成に力を入れています。住んでいる誰もが自慢できる「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向けて、全職員の皆さんは熱意をもって、全力で取り組んでいらっしゃいます。このようにやりがいを感じながら、幅広い業務に対応できるスキルを身に付けることが出来る埼玉県庁のお仕事は将来の皆さんの職業の一つとしてオススメ出来るものとなっています。
- 監修者:LEC実力派の講師陣
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