北九州市役所で働くには？採用試験の難易度や倍率、試験日程について解説

このページのまとめ

北九州市役所では、市民が快適な日常生活を送れるようにあらゆる面からサポートする業務から、政令指定都市として「官営八幡製鐵所」操業開始以来の「ものづくりの街」の発展を目指す大規模な事業まで、多様な業務を担っています。

北九州市役所の行政職職員は、平均給与月額423,334円、平均賞与1,741,000円、平均年収6,398,000円、平均退職金21,958,000円となっています。地方公務員の平均給与月額360,949円と比較しても、平均より高めの給与です。

北九州市役所の採用試験は、出題範囲が広く計画的な対策が必要です。公務員試験の情報収集とスケジュール管理が成功の鍵となります。また、他の自治体や国家公務員試験と併願することも考慮し、幅広い選択肢を検討しましょう。

目次

北九州市役所で働くって？

北九州市はこんな自治体

北九州市役所の仕事内容・魅力

北九州市役所のキャリア

北九州市役所の給料・年収

北九州市役所の採用試験について

北九州市採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

採用区分について

受験資格・年齢制限について

北九州市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

北九州市役所採用試験の試験内容

北九州市役所の採用試験の日程について

北九州市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

試験勉強時間の目安

併願について

よくある質問

まとめ

北九州市役所で働くって？

北九州市はこんな自治体

北九州市は、福岡県北部に位置する市であり、全国20ある政令指定都市の1つです。福岡市に次ぐ九州地方第2位の都市であり、非都道府県庁所在地においては神奈川県川崎市に次ぐ第2位の人口規模です。門司区、小倉北区、小倉南区、若松区、八幡南区、八幡西区、戸畑区の7の区で構成されて、人口が約93万人（令和4年3月1日現在）の市です。炭鉱の街として発展を遂げ、1979年に福岡県の県庁所在地である福岡市に抜かれるまで九州地方最大の人口規模の都市でした。現在においても、北九州市を中心とした北九州都市圏のほか、関門海峡を挟んで隣接する山口県下関市などとともに関門都市圏を形成しています。

また、福岡市とともに北九州・福岡大都市圏を形成しており、都市圏の経済規模においては三大都市圏に次ぐ規模を誇っています。近年の製鉄工場の海外移転化に伴って、高齢化率も30.6%（2020年度）と全国の政令指定都市の中で最も高く、人口減少と高齢化が問題になっていますが、近年になって人口の社会減少については改善の傾向がみられ、小倉北区においては都心回帰の影響で人口が増加しています。近隣の福岡市と共に発展し続けている自治体です。

北九州市役所の仕事内容・魅力

北九州市役所は全国に20都市ある政令指定都市ですが、市民が快適な日常生活を送れるように、市民に対してあらゆる面でのサポートを行う業務も行います。例えば、「戸籍や住民票の手続きなどの窓口業務」、「社会福祉に関する相談対応や支援活動」、「洪水ハザードマップ作成などの地域防災・防犯業務」など住民に身近な仕事を行います。それに加え、「政令指定都市」として、一般の市では都道府県に任せている業務の一部を県から権限や財源が付与されます。例えば、「区の設置」、「児童相談所の設置」、「老人ホームの認可」、「区画整理などの都市計画関連の許可事務」などがあります。

北九州市は、1901年の「官営八幡製鐵所」の操業開始以来、「ものづくりの街」として発展してきました。これまで、技術、人材、ノウハウなどの様々な「地域資源」が蓄積されていることから、国が進めるスーパーシティ構想に「北九州市・東田 Super City for SDGs構想」として令和3年4月15日に応募しています。身近な住民サービスとより規模の大きな仕事にも従事できるのも北九州市役所で仕事をする魅力です。

北九州市役所のキャリア

北九州市役所では、職員に必要な能力の育成を図るため、概ね「在課3年」を目安に、計画的にジョブローテンションにより、配置・異動があります。原則的に「自己申告制度」として、来年度の異動希望や挑戦したい分野等、キャリアプランを伝えることができます。新規採用職員へは入職から1年間、職場の先輩職員が助言、支援を行う「ブラザー・シスター制度」を導入し、新規採用職員のスムーズな職場適応を支援しています。また、先輩職員（メンター）との対話や助言を通して、キャリア形成上の課題解決を支援する「メンター制度」を導入しています。

職員のキャリアアップとして①育成期（約10年間）には、本庁や区役所等で様々な業務に従事し、市職員に必要な基本的能力を養います。また②開花期として、育成期の経験に基づき、様々な分野で活躍し、更なる能力開発を行うことや、自らの適性を見極め、各職場でのリーダー的役割を担う時期でもあります。そして、③発揮期では、今まで培った幅広い知識と能力を仕事の成果として発揮するジェネラリストとしての道か、特定分野での豊富な実務経験と知識を仕事の成果として発揮するスペシャリストとして成長していきます。

北九州市役所の給料・年収

北九州市役所の初任給（令和4年4月1日現在）については、以下の通りです。一般行政職区分で大学卒程度: 186,700円となっていますが、条例などの改正により変更されることがあります。なお職務の経歴（資格免許職は、資格免許取得後の職務の経歴）などにより加算される場合があります。状況により扶養手当、通勤手当、住居手当等が支給されます。北九州市役所の行政職職員の平均年齢45.7歳、平均給与月額423,334円、平均賞与1,741,000円、平均年収6,398,000円、平均退職金（60歳定年）21,958,000円となっています。地方公務員の平均年齢42.1歳、平均給与月額360,949円ということを考えると平均より高めの給与です。北九州市役所では性別に関係なく「育児休暇」取得を積極的に支援しています。在職場との業務の調整など、子育て世代の職員をサポートする制度が整っています。

北九州市役所の採用試験について

北九州市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

北九州市役所の採用試験では、大学卒程度の一般事務職に「4月先行実施枠」区分、「上級等採用試験」区分、行政（就職氷河期支援）となっています。

受験資格・年齢制限について

行政Ⅰの場合、受験資格は年齢要件（採用時年齢：22〜30歳）のみで学歴等の条件はありません。

北九州市役所採用試験の倍率・難易度・合格者推移

北九州市役所の採用試験の試験内容

北九州市役所の採用試験の日程について

北九州市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは？

上級等 行政Ⅰでの第1次試験に課される教養試験 （択一式・150分・50問）は、苦手意識が強い数的推理を中心に早い時期から対策を立てる必要があります。また、文章理解（現代文・英文）は平均得点率が高くなるため、安定して得点を得られるようになった時期から、いかに短時間で正解を得られる学習に移行する事をおすすめします。専門試験（択一式・120分・40問）は、法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。

行政Ⅰ（専門択一）は専門試験、行政Ⅰ（小論文）は小論文となっています。専門試験の法律及び経済分野は、理解するのに時間がかかりますが、問題演習を通して理解を定着させる勉強法も大切となってきます。

個別面接は、事前に自分の考えやエピソードをまとめ、面接試験の実践練習をできる環境を準備しておくことが大切です。自分自身が、どのように見られているのか、第三者に客観的な評価をしてもらえる環境も必要となりますので、しっかりと対策を立てておきましょう。

試験勉強時間の目安

公務員試験合格に必要とされる試験勉強時間は、今までの学習量に大きく左右されますが、一般的には1,000〜1,200時間必要だとされています。大学3年生の春ごろから勉強をスタートさせる方が多いです。大学生活において、ゼミや部活動、社会活動、アルバイトなど学生ならではの様々な経験を積むことは、面接試験対策やエントリーシート作成時のエピソードに有効です。そのため、大学3年生の秋ごろまでは、学習ペースは週20〜30時間ほどの受験生が一般的です。概ね、年明けから、面接試験対策も加わり、学習時間が週40時間を超える事も通常です。ただ、これらの学習スケジュールはあくまでも一般的なものです。公務員試験勉強を開始するまでの今までの学習状況や置かれている学習環境などを踏まえ、勉強スケジュールを個別に調整する必要があります。北九州市役所のSPI3はWEBテスト方式ですので、時間制限を守ってしっかり対策を立てましょう。また、近年、大学3年生の間に留学する学生も増え、十分な学習時間を確保できない事もありえます。そのため、個別に合った勉強カリキュラム及びスケジュールを作成する必要があります。

併願について

北九州市役所の採用試験は、他の公務員試験と併願がしやすい試験となっています。4月実施、及びA日程(6月第4週)地方上級（都道府県・政令指定都市の大卒程度試験）に実施されます。

国家公務員総合職試験、国家公務員一般職試験、及び、国家専門職試験の併願が可能になります。地方公務員のB日程(7月第2週)、C日程(9月第3週)、D日程(10月第3週)とは日程が重複しないため、受験が可能です。地方公務員の中には、A〜D日程以外に独自に日程を設ける自治体もありますので、スケジュールをしっかり調整して、数多くの併願先を検討することが公務員試験合格において大切です。また、民間企業と併願を考えている受験生は、準（みなし）公務員として、国立大学法人（7月第1週）など、仕事内容や採用試験において、公務員と概ね同じ内容ですので、併願先として検討するのも良いでしょう。公務員試験合格は、学習面はもちろん、それ以外にも情報戦となりますので是非一度、気軽に相談しに来てください。

よくある質問 ※2023年度の北九州市上級行政�T

Q.北九州市の試験科目は？

A.第1次試験は教養試験、論文試験、専門試験が課されます。第2次試験は口述試験で人物についての個別面接が2回と、性格検査（オンライン）です。

Q.北九州市の試験日程は？

A.第1次試験日は6月中旬、第2次試験日は7月中旬から8月上旬までの間で指定する3日です。

Q.北九州市の受験資格（年齢）は？

A.21〜29歳までの日本国籍を有する人、 出入国管理及び難民認定法による永住者、出入国管理に関する特例法による特別永住者のいずれかに該当する人が受験できます。

まとめ

近年の公務員試験は試験区分や日程、試験科目など様々で、情報戦です。採用スケジュールは年度によって変化しますし、受験案内も丁寧に告示してくれません。受験案内の情報収集が公務員試験の第0次試験と言っても過言ではありません。また、北九州市役所を第一志望であっても、他の自治体や国家公務員などを併願するのが就職活動においては大切です。採用試験は既に働いている自治体の職員などが一緒に働きたいと思う人を採用します。したがって、筆記試験勉強のみに注力するのではなく、受験生の人柄を存分に発揮できるよう面接試験対策も早い段階から対策を立てていく必要があります。目指す自治体などや、受験生の置かれた環境がそれぞれに異なる事から、合格に効率的な戦略や日々の学習管理など相談してもらえる環境を確保することが大切になります。また、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が学習のモチベーション維持に大きく左右します。特に、仕事をしながら公務員試験にチャレンジされている方はモチベーション維持できる環境や方法を入手することも合否に大きく左右されます。北九州市役所に勤務しようという熱い思いを決して絶やさず、勉強に集中していきましょう。