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弁理士実務家インタビュー 前田大輔

弁理士実務家インタビュー 前田大輔

知財を通じて様々な分野の製品や人に関わる。

-前田大輔- 小西・中村特許事務所/弁理士

弁理士を目指したきっかけ

もともと何か資格を取得して仕事をしようと思っていましたが、20歳くらいまでは弁理士を知りませんでした。飲食店のアルバイト中に、偶然お客さんから弁理士という資格を教えていただき、その方からパンフレットを頂いて、弁理士に興味を持ちました。また、試験の難易度が高いと知り挑戦のやりがいを感じたこともあります。

当時、実務については全く知らず、勝手な想像でしたが、技術やアイデア力が権利になって財産的な価値を有することで日本が世界に通用していると思い、その専門家として仕事ができるのではないかと感じた点も魅力でした。

現在の業務

国内外の意匠・商標案件を担当しています。文系出身ということもあり、当初から意匠・商標を専門に扱いたいと思っていました。仕事の内容としては、意匠・商標調査、権利取得のためのコンサルト業務、出願・審判請求手続、ライセンス等各種交渉、権利行使などを主に扱っています。海外案件については、世界中の代理人とこまめに連絡を取り合って進めます。また、数は少ないですが、ドメイン関係の業務についても扱うようになりました。

最近はで審決取消訴訟、侵害訴訟にも関わっています。自分の担当案件を正確かつ迅速にこなすことは当然ですが、最近は、事務所内での自分の在り方や、依頼人や事務所のために何をすべきかという点にもっと目を向けないといけないなと感じています。

弁理士として働く魅力・やりがい

業務については事務所全体でチームを組んで行っていますが、代理人として自分の名前を出して仕事をするので、関わる案件の全てについて責任を感じています。個人でも大企業の仕事でも自分の専門的な知識を活かしたアドバイスをして、効果的に競業他社との優位性を獲得するための方策の提案や、意匠や商標の実施・使用におけるリスクを分かり易く説明するなど、何か人の助けになる仕事ができていると思えることに非常にやりがいを感じています。

もう一つは、弁理士の仕事は海外との関係が強いので、世界中の色々な方と直接話ができるという貴重な経験ができることですね。法律論はもちろん、一緒に食事をしながら、自国のこと、歴史、政治、趣味などについて話せたりするところも面白いと思います。そこでは、物事の捉え方や仕事の考え方なども国によって異なりますので、自分の発想にないことを感じたりでき、この仕事はすごく魅力的だと思います。

意匠・商標を専門とすることについて

文系出身の方が商標を専門にされていることは多いと思いますが、理系のバックグランドの勉強をされて特許を専門的に扱われている方もいらっしゃると思います。ただ、出身分野とは関係ありませんが、専門分野が特許と意匠・商標であることで業務内容に違いはあると思います。

例えば、意匠・商標の業務でも事前の打ち合わせは入念に行いますが、明細書の作成に多くの時間を使う特許の出願案件より、意匠・商標の出願案件にかかる時間は一般的に少ないです(記載内容からすれば当たり前ですが)。その代わりに何十件、数カ国の案件が並行して進むことが多くあります。あと、審判・裁判の提出書面や鑑定書の作成などはじっくりと時間をかけてやることが多いです。

事務所での多くの時間は、担当案件の書類を作成しつつ、アシスタントへの指示、書類のチェック、外国の代理人への連絡、依頼人への報告など色々な業務が並行していることが多いですね。そのため、職場にはパソコン画面が3つあります(ノートPC、iPadを除く)(笑)

印象に残った仕事

小西・中村特許事務所にて

小西・中村特許事務所にて

自分の好きなことに関連した業務でしたが、アパレル関係企業の案件を担当した際に、扱ったデザインがある有名なショーに出品されているのを見たときは嬉しかったです。

その他の案件でも、登録した商標が使用された商品のテレビCMを見たり、権利取得に関わった商品が発表されて売れ行きが良さそうに感じたときなどは嬉しいですね。また、知財の担当者がいない中小企業さんの依頼を受け、数年がかりで世界中で権利を取得したことがありました。その際に、権利をうまく取得できなかったことがあり、依頼人からお叱りを受けたこともすごく印象に残っています。自分にとってはいくつかの案件の中の1つであっても、その1つが、社運をかけた大事な案件であることもあります。やはり専門家としての責任をしっかり果たさないといけないと改めて感じました。

色々な仕事に関わらせて頂いていますが、どのような仕事でもお客様と信用関係を築き上げながら担当させていただきますので、1つ1つの案件が様々に印象に残っていますね。

これから弁理士を目指す方へ

他の資格に比べると一般生活との直接的な関わりが少ないことから、弁理士を知らない人が多いですが、この仕事には大きなやりがいと可能性を感じます。例えば、部屋を見渡せば、部屋の中にある沢山のものに知的財産権が関わっていていることが想像でき、弁理士という資格があれば、知財を通じて様々な分野の製品や人に関わることができます。私自身この資格を取得してとても良かったと思いますので、知的好奇心の強い方、向上心の高い方、この仕事に興味がある方は是非チャレンジしてください。

弁理士実務家インタビュー
竹下敦也 CABINET PLASSERAUD(キャビネ・プラスロー)フランス 日本国弁理士 鮫島正洋 内田・鮫島法律事務所 代表パートナー/弁護士・弁理士 龍華明裕 RYUKA国際特許事務所所長/弁理士/米国弁護士 岩井優子 つばさ国際特許事務所/弁理士 池本和博 富士通株式会社 知財部 鍋島康雄 エリーパワー株式会社 知財部 前田大輔 小西・中村特許事務所 小林奈央 TMI総合法律事務所

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