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八王子市役所で働くには?採用試験の難易度や倍率、試験日程について

更新日:2023年10月27日

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このページのまとめ
八王子市役所では、中核市として他の自治体よりも多くの権限を東京都から委譲されており、都下最大の人口を抱える自治体の中心として、多くの住民の方々のニーズに対応する幅広い仕事に従事できます。
八王子市役所の一般行政職職員の平均給料月額は317,633円で、これに各種手当を含めた平均給与月額は430,950円になっています。また、一般行政職の大卒の初任給は183,700円となっています。
八王子市役所の採用試験では、一次試験でWEB試験が課されると同時に、申込内容及び提出書類による選考が行われるため、早期から自治体研究や街歩きをして、市民の方々のために何ができるのかをしっかり考える必要があります。
目次
八王子市役所で働くって?
八王子市はこんな自治体
八王子市役所の仕事内容・魅力
八王子市役所のキャリア
八王子市役所の給料・年収
八王子市役所の採用試験について
八王子市採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限
採用区分について
受験資格・年齢制限について
八王子市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移
八王子市役所採用試験の試験内容
八王子市役所の採用試験の日程について
八王子市役所採用試験の試験対策
試験勉強のコツは?
試験勉強時間の目安
併願について
パターン1
パターン2
よくある質問
まとめ
森葉子LEC専任講師
監修者:森葉子LEC専任講師
LEC講師歴15年以上。
世界史を主に担当し論文・面接など公務員試験対策全般を指導している。
森葉子LEC専任講師
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八王子市役所で働くって?

八王子市はこんな自治体

八王子市は東京の西部に位置する広大な面積と人口を擁する中核市です。その歴史はたいへん古く、江戸時代には日光東照宮の守などの任務にあっていた人たちが居住していました(千人町の由来)。また、養蚕が盛んな地としても有名で、明治時代には八王子の市街中心から鑓水を通って横浜まで生糸が運ばれました。このルートを「絹の道」と呼んでいます。こうした歴史のあるまちですから、八王子祭りもたいへん盛大で、たくさんの山車が繰り出します。また、一般的に八王子市といってイメージされるのはJR八王子駅周辺かと思いますが、高尾山周辺のほか、京王線の沿線や恩方など、ここも八王子なのか、と驚くほど地域ごとに多様な様相をみせます。景信山や、陣馬山など(一部は神奈川県相模原市になりますが)高尾山周辺の山々に毎週、多くの人が訪れます。さらに、市内に21の大学を抱えた学園都市でもあります。何よりも一番の特徴は、市民の方々がみんな八王子愛があるということでしょうか。八王子出身の芸能人も多いですね。

八王子市役所の仕事内容・魅力

八王子市は平成27(2015)年に中核市へ移行したことにより、他の自治体よりも多くの権限を東京都から委譲されています。また、人口も都下最大ですから様々な地区、多くの住民の方々のニーズにこたえるために非常に多岐にわたる仕事に従事できることが魅力の一つに挙げられると思います。

実際、若手職員の方のインタビューからは、「市役所の仕事は窓口や電話での市民対応が多いイメージを抱いていましたが、実際には想像以上に業務が多様で驚きました」というコメントや、「仕事の幅の広さに驚いた」というコメントがみられます。そうした中、今までまったく分野外であるような仕事やはじめて行う業務も多く、主体的にチャレンジすることが重要な職場であることがうかがえます。また、八王子市の特徴でもありますが、市民の方々の八王子愛が強いことから、市民の方々とともにまちをつくっていく、とい実感が得られやすい自治体だと感じます。

市民の方々の八王子愛が強い、というのは意外と働くうえで大事ではないでしょうか。また、八王子市には失礼な物言いかもしれませんが、八王子は単なる田舎でない、ポテンシャルを秘めたまちであることも、みなさんの仕事次第で、八王子市が大きく変容する可能性を秘めていると思います。

八王子市役所のキャリア

八王子市の職制も、他の自治体と同じように1級(主事)、2級(主任)、3級(課長補佐・主査)、4級(課長)、5級(部長)と5つに分かれています。令和4年度に公表されている人事行政の運営等の状況によると、一般行政職の場合、部長クラスは1.4%、課長以上をプラスした管理職の割合は7.3%となっています。一番のボリュームゾーンは主任クラスの44.8%になっています。以前よりも課長補佐クラスの割合が減少しており、昇任試験を受験している人数も少ないので、意欲のある方にとってはポストがない、という心配は必要ないようです。

八王子市の人材育成基本方針の特徴は(「人材育成基本方針 令和5年策定」)、先輩方のコメントの端々からもうかがえるように、職員が高い目標に向かってチャレンジできる職場づくり、未来を見据え、チャレンジする職員の実現が掲げられています。実際に、夏休みの学童保育所で昼食提供を実現した、職場を超えた職員のチャレンジが例として挙げられていますが、まだまだ前例踏襲などが多い公務員の世界において、これは本当にすごい!まさに公務員としての仕事を通じて、社会を変える!ことができる自治体ですね。

八王子市役所の給料・年収

2022年(令和4年)4月1日現在の状況は以下の通りです。

初任給(一般行政職:大学卒) 183,700円
平均年齢 43.1歳
平均給料月額 317,633円
平均給与月額 430,950円
【参考:東京都】平均給料月額 316,417円
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八王子市役所の採用試験について

八王子市役所採用試験の採用区分と受験資格・年齢制限

試験区分について

八王子市では行政の他に社会福祉、技術(土木・建築・機械・電気)などの募集があります。

受験資格・年齢制限について

行政(大卒程度)の受験資格は以下の通りです。

  • 18歳から30歳の方
    (学歴要件はありません)

八王子市役所採用試験の倍率・難易度・合格者数推移

2023年(令和5年)度職員採用試験 の場合
試験区分 申込者 第1次試験 第2次試験 第3次試験
受験者数 合格者数 受験者数 合格者数 受験者数 合格者数
行政(大卒程度) 926人 914人 449人 339人 176人 140人 94人

八王子市職員採用情報ホームページ

受験者数が多いので、単純な倍率は高いですが、採用人数も多いので、その分、チャンスがあるとも言えます。

八王子市役所採用試験の試験内容

2023年(令和5年)度職員採用試験 行政(大卒程度) の場合
試験科目 試験内容 実施方式
第1次試験 書類審査 申込内容及び提出書類による選考
教養試験 出題数:21題
所要時間:約30分
内容:文章理解、数的処理 等
Web方式
第2次試験 口述試験 個別面接 Web方式
適性検査 所要時間:約15分
※口述試験を受験した人に対して実施
Web方式
グループワーク 課題に対する集団作業
※口述試験を受験した人に対して実施
対面
第3次試験 論文試験 課題に対する記述式試験
出題数:1題
字数制限:1,200字以内
指定の解答様式に記入しマイページに提出
口述試験 個別面接
※論文を提出した人に対して実施
対面

八王子市職員採用情報ホームページ

令和4年度と令和5年度では試験内容には違いがありませんが、1次、2次、3次の区分が異なっています。令和5年度では、論文試験が第3次に進んだところではじめて課せられるようになりました。また、2次試験のところで個別面接と適性検査、グループワークが一つにまとまっています。

八王子市役所の採用試験の日程について

2023年(令和5年)度職員採用試験 行政(大卒程度) の場合
第1次試験 5月19日〜5月22日
第1次試験合格発表 6月9日
第2次試験 口述試験(Web方式) 6月15日〜6月21日
適性検査(Web方式) 7月6日〜7月18日
グループワーク 7月6日〜7月17日
第2次試験合格発表 7月28日
第3次試験 論文試験 7月29日〜8月4日
口述試験 8月8日〜8月17日
最終合格発表 8月25日

八王子市職員採用情報ホームページ

八王子市の採用日程は、他の自治体よりも早いので、志望者がたいへん多いことが特徴です。先輩職員の方がコメントしていましたが、長期にわたる選考過程で職員の方と接する機会が多く、職場のイメージができたから八王子市を選んだという、ポジティブな意見がありました。

八王子市役所採用試験の試験対策

試験勉強のコツは?

1次試験では、Web方式で文章理解や数的処理が課せられています。筆記試験が従来型でないことが大きな特徴になっていますが、実は1次を突破するためには、エントリーの際に提出し書類と申し込み内容による書類審査が行われています。多くの自治体が公務員対策不要を掲げたWebテスト等を導入する中で、どのような方が1次を突破するのかを確認してみました(もちろん筆者の狭い経験の中での話になります)。その場合、Webテストもそれなりの点数をとることは必要ですが、提出書類のウエイトがかなり高いように思います。私の経験では、自己PRが頭抜けている方は志望動機などが他の自治体などでも当てはまるようなものでも通ってしますが、自己PRが一般的な公務員の合格者レベル(←これは十分に高いレベル)ですと、なぜ、ここなのか、ここで何がしたいのか、ということについて、しっかりとしたものが表現できていないと通っていません。なんとなく併願しても通らないのです。したがって、本当に内定がいただきたいなら、自治体研究や街歩きをして、市民の方々と同様のレベルで八王子愛を抱き、市民の方々のために何ができるのかをしっかり考えましょう。

試験勉強時間の目安

Webテストとはいえ、文章理解や数的処理等の試験がありますから、当然、対策が求められます。一概には言えませんが、人によっては300時間くらい必要になるでしょう。問題は、書類審査を通るために、しっかりと時間を費やすことです。これは試験勉強時間とは違うかもしれませんが、八王子市で働くためにはここが大事です。最近は、自分でしっかりと調べ、考え、検証してみる、というプロセスについて、時間がかかるということで、敬遠させる傾向が強いように思います。しかし、採用する側にしてみれば、通り一遍のどこにでもあるような志望動機をコピペしたものではなく、つたなくても自分自身で公務員となって何をやっていくのかをしっかり考えて面接に臨んでくれた人を採用したいと考えます。主体的に仕事に取り組むその資質が、提出書類からもわかるのです。そこをないがしろにはできません。面接と論文のためには、まず公務員の仕事を理解することが必要ですし、加えて八王子の特性や八王子の課題、特にやりたい仕事に関する分野で今後何が必要なのか、調べ、考え、検証してみましょう(100時間くらい)。八王子の魅力を市民の方々と同様に理解している方は、市の出身者でなくても採用されて働かれていますね。

併願について

パターン1

八王子市を第一志望にしつつも、公務員としてやりたい仕事があるということで、専門科目や教養科目をしっかり勉強をして、特別区(東京23区)や東京都の他の市役所などを併願していく方も多いです。八王子市で内定をいただくのは、まず、提出書類が1次突破の肝といえるので、公務員の仕事理解や自治体研究などに早く取り組んでいる公務員受験生はやはり有利だと思います。

パターン2

地元愛が強く、働くなら八王子で、という思いが強い方は、民間企業と併願するのも一つの方法になるかと思います。ただ、その場合、公務員として働くために必要な資質能力は何かなど、面接等を突破するための情報収集は必要になります。最近ではハローワークで若い方を対象とした面接指導などを実施してくれていますので、利用してみましょう。またLECで公表している合格者体験記などを見てみるのもよいでしょう。

よくある質問 ※2023年度の八王子市 行政(大卒程度)

Q.八王子市の試験科目は?
A.第1次試験は書類審査と教養試験(WEB)が課されます。第2次試験は口述試験、適性検査、グループワーク、第3次試験は論文試験と口述試験です。
Q.八王子市の試験日程は?
A.第1次試験日は5月下旬の任意の1日、第2次試験日は口述試験が6月中旬の指定する日時、適性検査とグループワークが7月上旬から7月中旬、第3次試験日は論文試験が8月上旬に提出、口述試験が8月中旬の指定する日時、最終合格発表日は8月下旬です。
Q.八王子市の受験資格(年齢)は?
A.19歳〜31歳までの人が受験できます。

まとめ

他の自治体よりも試験日程が早いことから、多くの方が受験しますが、最終合格をいただくまでにはたいへん長いプロセスがあります。安易な気持ちでエントリーしてもなかなか先には進めませんから、受験する以上は、八王子で市民の方々のために働くという意思を強くもって受験しましょう。八王子市の職場の特徴である、チャレンジできる、主体的な行動が求められる、というのはたいへん貴重ですから、ぜひ!という人は、高尾山だけではない八王子の魅力を学んでください。八王子市の方々には失礼ですが、かつて栄光のまちであった(経済的にも文化的にも今よりずっと栄えていた時代がありました)というポテンシャルを活かして、今後の発展に何ができるのか、考えてみてくださいね。

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