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2018年度合格
Y・Nさんの合格体験記

合格者
一発合格

良い環境の中で受験勉強に集中できました!

Y・Nさん

年齢 32歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 慶應義塾大学 法学部 法律学科
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース
その他学習経験者向け講座

弁理士を目指した理由・きっかけ

私は企業の法務部で知的財産権に関する業務(商標の出願、先行調査、弁理士との折衝等)に従事していましたが、知的財産法についてきちんと勉強したことはなく、仕事の効率化のため知的財産法の知識を習得する必要があると感じていました。難しい案件について顧問弁理士から的確な法的アドバイスを頂くことがあり、知的財産法のプロフェッショナルである弁理士の仕事に魅力を感じていましたので、それならば弁理士資格を取得しようと考えました。

LECを選んだ理由

弁理士試験の受験予備校に通おうかと迷っていた2017年3月頃、LECの名古屋駅前本校の弁理士試験入門講座のガイダンスに参加しました。ガイダンスを行う高橋寛明講師の話が解りやすく、またLECには「一発合格者の5人に4人がLEC出身」という高い合格実績があり名古屋駅前本校からも一発合格者が何人も輩出されているという説明を聞き、LECを選びました。

主に受講したコースや講座の名称と受講した感想

1年合格ベーシックコースを受講しました。コースの中の短答基礎力完成講座は短答試験対策に非常に有益でした。高橋先生の講義スタイルは、短答アドヴァンステキストをベタ読みするというものではなく、制度の概要を説明し、その後各条文について解説を加えていくというものでした。講義中の解説は、制度・条文に関する受験生が理解しにくいポイントを様々な観点から説明したり、短答試験で引っ掛かりやすいポイントを説明したり、テキストの大量の情報を整理するものであり、多くの気付きが得られました。昨年の合格者が「講義中は高橋講師の補足説明をメモすることに集中した」と話していたこともあり、講義中は講義内容を漏らさないようにメモすることを心掛け、講義翌日には録音を聞き直し、講義中に取った乱雑なメモを読みやすい字で書き直して整理しました。講義後に講義で扱った範囲の短答試験の過去問を解くと、肢が引っ掛けようとしているポイントに気付いたり、また独習時に解けなかった問題が理解できるようになり、講義の効果を感じることができました。

1年合格ベーシックコースと併せて、論文試験対策として高橋講師の論文フォーマットゼミ(1期〜3期)を受講しました。論文試験の模範答案は、書く人により書くべき項目の順序や文章の言い回しが異なることがあり、文章をどのように書けば良いのか迷うことがあると思います。このような迷いを払拭するため、高橋講師の論文フォーマットゼミでは「フォーマット」と呼ばれる一定のコンセプトに従って答案を書くことが指導されます。一定の型に従うことで、どのような問題でも同じような順序で答案を書けば良いため、書くべき内容が解れば答案の型がぶれないようになります(講義中に配られる講師執筆の答案もフォーマット通りに書かれています)。また、論文フォーマットゼミ内では答練が行われますが、この答練の特色は、講義で配られた問題と同じ問題を用いる点、成績公開制で成績上位者の答案は受講生に配布される点です。講義で扱われた問題と同じ問題が答練で出題されるため、配布済みの答案を答練でしっかり書けるようにすればよく、勉強対象や目標が明確です。また、点数公開制は勉強のモチベーション向上になります。私は、この論文フォーマットゼミを通じて論文試験の答案の書き方を学ぶことができました。

利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想

短答試験対策として、LECの体系別短答過去問をメインで使用しました。この過去問集は10年分の過去問が体系別に掲載されているため、各制度ごとにどのような問題が出題されているか把握でき、解説が詳細で解りやすいため勉強しやすかったです。短答アドヴァンステキストと体系別短答過去問集のどちらに比重を置くか迷いましたが、私は過去問集をメインに学習しました。本試験では五肢選択式で出題されるので、短答アドヴァンステキストで過去問をバラバラにした肢を解くより、本試験で出題された形のまま解く方が短答試験の出題傾向、難易度が解るかなと思ったためです。実際に過去問を解くことで、五肢の中に簡単な肢と難しい肢が混在していること、問題が一つの条文からではなく複数の条文から出来ていること、10年間で複数回出題さるている条文とあまり出題されていない条文があることが解りました。過去問を繰り返して解くことで、短答試験対策の勉強の方向性が解るようになりました。

短答アドヴァンステキストは、短答、論文、口述を通して使用しました。このテキストは条文、定義、趣旨、要件、効果、青本、審査基準、過去問が掲載されており、試験に必要な情報が網羅されているように思いました。知識を確認したい時には、短答アドヴァンステキストの当該箇所を確認し、その周辺部分の内容も読むようにしました。短答試験対策としては、全ページを通読するのではなく、自分の苦手分野(特許法の再審、184の3以下、実用新案法、商標法の登録料・更新料の納付時期の条文、防護標章や68条以下)のみ繰り返して知識の定着を図りました。また短答プロパーの条文については、短答アドヴァンステキストに掲載されている過去問の肢を確認して、過去問でどのように出題されているか、どのように引っ掛けているか確認しました。

受講した答練や模試の名称と受講した感想

短答試験対策として過去問やテキストを繰り返して知識の定着を図ることは重要ですが、新作問題を解くことも重要です。答練問題を解くと必ず間違う問題や正誤の判断に迷う問題があるため、私は短答実戦答練を通じてあいまいな知識、苦手分野、手付かずだった条文を知ることができ、自分の弱点を改善するきっかけになりました。特に条文を題材にした問題を間違った場合には、その問題をストックして復習するようにしました。自宅で3時間半集中して問題を解くのは難しいため、予備校の教室で受講することで、3時間半で60問の問題を解く感覚をつかむことができるという点でも、この答練は有益でした。

短答式試験対策で気をつけたこと

短答式試験の出題傾向を知るため、入門講座(6月〜9月)の講義に合わせて過去問を解きました。短答の問題は難しいため、初めは問題を解くことはできず、こういう問題が出題されているんだな…ということを確認することしかできませんでしたが、9月頃に過去問の2周目を解いているときに、本試験では条文の括弧書きの部分や準用の有無などの非常に細かい知識を聞いていること、広い範囲から出題されているため不得意部分を作ってはいけないことなどを感じることができ、それ以降の勉強の指針になりました。そのため、短答式試験対策として早い段階から過去問を解くことは有益でした。

また、過去問を解いていると「この肢は○、この肢は×」というように各肢を解いて正誤を確認するだけの勉強法になりがちで、実力がついているか不安になることがあります。高橋講師は、過去問の各肢を解く際に「問いを抽出すること」が重要だと仰っており、講義内で短答の過去問を演習する際には「この肢は何について聞いている問題ですか?」と受講生に確認していました。例えば、「特許法第41条第1項による優先権を主張して特許出願をする場合、意匠登録出願を優先権の主張の基礎とすることはできないが、意匠登録出願を特許出願に変更した上で、その特許出願を優先権の主張の基礎とすることはできる。」という過去問の肢(H25-42イ)は、「国内優先権の客体的要件」の問いであり、国内優先権の客体的要件は41条1項1号〜5号まであり、この肢はその中の2号を聞いていると解ります。そこで、私は一人で過去問を解く際に各肢の問いを抽出して、問題集の余白にメモを残し、条文の要件や効果を確認するようにしました。これにより、肢を深く理解でき、同じ条文について異なった問題が出ても対応しやすくなりました。

論文式試験対策で気をつけたこと

論文試験対策は高橋講師の論文フォーマットゼミを通じて行いました。初期の段階では、講師の全文書きを読み、答案を通じて論文フォーマットのコンセプトを理解するよう努めました。10月〜1月頃までは、多少時間的なゆとりがあったため、丁寧に答案構成し、答案の分量が多いものについては全文書きをしました。具体的な勉強方法としては、講師の全文書きを見ずにフォーマットに従って丁寧に答案構成をしてから、講師の全文書きと比較しました。そして、自分が間違った箇所や講師の全文書きと異なる書き方をした箇所には線を引き、なぜ答案例の文章はこのようになっているのか?と分析しながら、講師の全文書きを再現できるよう努めました。このような勉強方法を通じて論文フォーマットのコンセプトや高橋講師の答案の文章を身につけることができたと思います。

2月以降は短答試験対策の勉強にあてる時間が増えました(特に下三法の勉強)。全文書きや丁寧な答案構成をすると、1問を解くのに40分〜1時間程度かかることもあったため、自習時には全文書きはほとんどしませんでした。問題文を読んで書くべき措置が解れば、あとは効果・要件・留意事項等をフォーマットの通りに展開すれば良いと考え、書くべき項目を列挙して答案構成をするにとどめて、講師の全文書きと比較して書き落とした箇所がないか確認しました。また、判例の規範や審査基準等の暗記しなければいけない部分、自分が苦手としている部分、項目を落としやすい部分については、特に注意を払い記憶するようにしました。

論文試験の過去問は1月〜3月に3年分ほど自習しました。しかし、全文書きをせずに簡単な答案構成にとどめてしまったため、過去問を十分に検討、分析できませんでした。4月以降は短答試験直前期であり腰を据えて論文試験の過去問を解くことが難しくなるため、1〜3月など多少時間的なゆとりがある時期に論文試験の過去問をしっかりと検討するべきだったと思っています。
選択科目は民法を選択しました。法学部出身であり学生時代に民法を少し勉強したことがあったため、予備校の講座は取らずに事例問題形式の市販の問題集で対策しました。

口述試験対策で気をつけたこと

口述試験対策を本格的に開始したのは論文試験の合格発表後でした。弁理士会の会派が実施している口述練習会に参加しました。LECの口述模試にも参加したかったですが、受付開始後すぐに満席になってしまい、申込みをすることができませんでした。テキストとしては、口述アドヴァンステキストを使用しました。このテキストは、口述試験の過去問が各制度ごとに体系別に掲載されており、解答も詳細であるため、口述試験対策に役立ちました。私は一つの問題に対して長々と答えすぎてしまうクセがあり、本番でも時間ギリギリになってしまったため、もっと端的に短い文章で答えることを意識すべきだったと反省しています。

通学、または通信での受講のメリットとデメリット

通学コースのメリットは、講義中は教室にいないといけないため講義に集中できる、講義がペースメーカーとなり予習・復習できる、解らない事項を講師に質問できる、他の受講生と情報共有できる、他の受講生と比べて自分の勉強が遅れていないか解る、などだと思います。私はすぐにだらけるタイプなので、迷わずに通学コースを選択し、講義に毎回出席し講義をペースメーカーにして勉強を進めました。高橋講師は講義中に効率的な勉強方法を紹介したり、受講生を励まして下さることが多く、勉強に対するモチベーションを維持できたため、通学コースにして良かったと思います。

受講したゼミや道場、単発講座の名称と受講した感想

私は道場や単発講座を1、2個購入しましたが、結局ほとんど聞けませんでした。講義のペースについていくだけで精一杯で、オプション講座を消化しきれなかったためです。私は短答式試験の下三法対策がなかなかはかどらず、2月〜5月はかなり下三法、特に条約対策に時間を要しました。年明け前に少しでも下三法(特に条約)の勉強をしていれば、条約が難しいことに気付き、年末年始の道場を取って勉強のペースをあげられたかもしれないと思います。そのため、2月〜4月中旬位までの期間に条約対策をするオプション講座があれば受講したかったと思います。

仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など

通勤中や勤務中の昼休みなどの細切れの時間を勉強に活用しました。論文試験の勉強をしていると一問を解くのに時間をかけすぎてしまうことがあったので、細切れの時間に答案例をさっと流し読みしてスピーディーに復習するようにしました。また、平日の夜や休日の勉強時間を暗記にあてるのはもったいないと考え、細切れの時間を暗記にあてるようにして、通勤中等に判例・審査基準の規範、制度や条文の趣旨は何度も反復して暗記するように心がけました。

今、合格して思うこと

仕事をしながらの受験勉強は想像以上に過酷で体調を崩すこともありました。そのため合格することができ安心しています。これまでの職務経験や受験勉強から得た知的財産法の知識を活用し、今後は適切な法的アドバイスができる弁理士となるべく一層努力したいと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

幸いにも一発合格することができましたが、この結果は高橋講師やLEC名古屋駅前本校の運営スタッフの方々なくしてはありえないものです。私は初めの頃は軽い気持ちで講義を受けていましたが、高橋講師の講義に対する熱意や他の受講生の弁理士試験に対する真剣さに影響されて、本試験まで勉強を継続できました。LEC名古屋駅前本校は勉強しやすい環境が整っていると思いますので、東海地区で弁理士試験の受験を検討されている方にはぜひお勧めします。

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