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2017年度合格
堀江 亮平さんの合格体験記

合格者
一発合格

合格する仕組みを理解して駆け抜けた1年間

堀江 亮平さん

年齢 27歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 慶應義塾大学 法学部 政治学科
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース

弁理士を目指した理由・きっかけ

①大学生の頃(6、7年前)に論文で著作権を扱うことがあり、関連する資格を調べた時に初めて弁理士の存在を知りました(その時は合格率を見て、あまりの難易度の高さに挑戦せず諦め、知的財産管理技能検定3級だけを取りました)。

②諸事情で全国転勤有の現在の勤め先から転職を考えた際、何か資格を取ろうと考えた時に弁理士を思い出して挑戦しました。

LECを選んだ理由

「初回受験合格者の5人に4人がLEC出身」という実績を見て、ここまでのシェアがあるということは確固たるノウハウがあると考え門を叩きました。
そして、受講を考えている初学者向けのガイダンスで高橋先生の話を聞き、正しい勉強法で臨めば短期合格ができそうだと思い、講座を申し込みました。

主に受講したコースや講座の名称と受講した感想

「1年合格ベーシックコース」は、働きながらでも1年合格を目指せるカリキュラムになっており、速すぎず遅すぎずの絶妙なペースで学習を進められるので大変お勧めです。色々な方からの話を聞く限り、高橋先生は生徒との距離が近く、質問がしやすい環境でした。また短期合格を意識されているからか、講義の中でも条文の優先順位付けが明確で「この条文(この問題)では差がつかない」とはっきり言ってくださるのでメリハリを付けて勉強することができました。過去問でも見かけるような条文でもあっさり飛ばすこともあるかと思えば、重要な条文では様々な角度から理解できるまで説明いただきました。1年目では、全部覚えなくてはいけないという強迫観念に捉われがちで、自分だけでは正しい優先順位の判断はできないので大変助かりました。また、短答向けの講義の段階から、論文・口述を意識した趣旨説明や発声練習もあったため、一見遠回りに感じましたが、その後の学習がスムーズになったので振り返ってみれば近道でした。

利用して良かったLECのテキスト・過去問集等の名称と具体的な感想

秋くらいから使うことになる短答アドヴァンステキストは質、量ともに大変優れたテキストだと思いました。条文、青本、審査基準、該当する過去問、出題頻度までまとまって載っているので、大変効率よく勉強ができます。上記のような情報量ですので、短答の勉強をしながら、自然と論文・口述の知識も養われる優れものです。青本や審査基準の合格に必要な箇所が抜粋されていますので、原書にあたる必要がないです。青本や審査基準も読むに越したことはありませんが、短期合格という観点からは不要と言い切ってもいいです(とはいえiPadに入れておき、どうしても条文を理解できないときや、意匠・商標で具体例を知りたいときには参照していました)。

短答式試験対策で気をつけたこと

点数:46点

【学習速度】
コース申込特典の「秒速ドリル」を用いて、過去問に早くから取り組んでいました。早くやるだけでは十分ではありませんが、どういった観点で問題が出されるのかを意識できるので、早めの時期から四法の過去問に取り掛かるのは重要です。夏頃に四法の1周目を終え、その後は間違えた問題や理解が不十分な問題を中心に実施しました。理想の流れは以下の通りです。①まず1周する(理解は半分程度でもOK)②講義を受けた上でもう1周する(その際誤った問題・枝をマーク)。③ ②でマークした問題を繰り返す。理解できた問題のマークを消して対象を減らし、1周にかかる時間を短くする。 短答アドヴァンステキストでの講義に移ってからはそちらを中心に勉強しました。方法としては上記と同様で、復習する箇所を徐々に減らしながら何周も実施しました。

【気をつけたこと】
何周もしていると答えを覚えてしまうことがあります。それくらい勉強したということなので仕方ないことなのですが、その場合でも条文のどの文言(要件・効果)からこの枝が○・×なのかを考えなければなりません。本番の試験では同じ問題が出題されることはほぼないからです。少し角度を変えられただけで間違えてします。 また、過去問や短答アドヴァンステキストはそのページで取り扱うテーマが分かってしまい、そのせいで解けてしまいます。講義後だと尚更です(知識の定着のためには直後にするのが重要ですが)。いかにフラットな状態でその問題と向き合えるかが重要です。
上記の事情で、年明け以降は過去問に費やす時間を減らし、短答模試や法域ごとの模擬テストの復習を中心に勉強しました。これは昨年の1年合格者の方の勉強法です。そのためにも過去問の演習は早めに済ませましょう。 科目別合格基準が導入されて最も影響が大きいのは条約です。ただ、条約によって難易度が異なるため、自分の場合は比較的条文数が限られるパリ条約、TRIPs、184条問題、国際出願法を徹底的に勉強し、これら5、6問のうちから確実に4問とれるよう努めました。PCTはなかなか得点源として計算できませんが、1日で実施される冬の道場講座を大阪に受けに行ったり、直前の無料講座も使って対策しました。PCT対策は自分の中でもこれといった結論は出ていませんが、頻出の附則はおさえつつ、細かいところに入りすぎないことが重要です。

論文式試験対策で気をつけたこと

<論文必須>

【学習速度】
秋まではベーシックコースで基礎を学習し、本格的な勉強は秋以降の高橋先生の論文フォーマットゼミからでした。ベーシックコースに加えて各先生のゼミを受講することが短期合格に繋がると思います。そこで様々な事例問題や論点に触れ、年明け以降論点を学習しつつも、公開模試等で全文書きを行いました。 そのほかに、趣旨問題は模試等で出たものを復習しつつ、口述アドヴァンステキストの趣旨問題をマークし、何周も繰り返しました。

【気をつけるべきこと】
各先生で教え方には色があると思いますが、それに従って一つ論文の型を身に付けることが重要です。
また、他の市販テキストには手を出さないことです。私は趣旨問題に自信がなく、他の受験機関の趣旨用テキストを買いましたが、時間の浪費でした。事例問題についても解答の型が先生のものと異なるためお勧めできません。
全文書きについては、模試やゼミで解く程度で最低限に留めていました。全文書きは、得られるメリットに対して時間がかかり過ぎるので答案構成がお勧めです。
また、事例問題や論点を網羅的に取り扱う中で合格に必要な青本・審査基準も含まれており、それらの原書を読む必要がなくなりました。
なお論文は、4月までは短答と並行して勉強していました。年が明けるとすぐに短答に集中したくなりますが、早めに論文に見切りを付けて短答に集中した方が短答を突破できていない傾向にありました。論文を勉強することで短答の理解が深まることはもちろん、短答を2月くらいまでに固め、4月まで論文も勉強すると決意したほうが、秋〜冬の早い段階で短答のスパートをかけられるからだと思います。短答は難化傾向ですが、だからこそ4月まで論文を勉強するという覚悟で短答に取り組むのが良いと思います。

<論文選択(民法)>

法学部出身ですが、法学科ではなくほぼ一からの学習になるため、四法の受講が始まる5月までにLECの民法対策講座をDVDで一周しました。講座が始まる5月以降、多くの時間はとれないものの、1週間のうち数時間は確保していました。秋以降は論文必須の勉強が本格化したため、徐々に学習時間を減らし、年明け〜論文必須後までは放置でした。論文必須のあとの3週間は知識の取り戻し(1週間)・過去問の復習や予想問題など(2週間)を徹底しました。民法は過去問の傾向から論点が絞れるので、基礎的を何度も刷りこみました。

口述試験対策で気をつけたこと

論文選択は水物で手ごたえが不明だったため、論文選択後(7月後半)から合格発表(9月末)までは免除資格の勉強を中心にしており、口述対策は市販テキストの閲覧と口述アドヴァンステキストの勉強を軽くしかできていませんでした(免除資格:口述=8:2)。

合格発表から口述試験までの3週間で、口述アドヴァンステキストの徹底や各会派の練習会、口述模試等で感覚を取り戻しました。また受験仲間と本番を想定した問題の出し合いもしました。近年の口述試験は合格率が高かったため何とかなりましたが、論文選択がない方は口述用の講義を取って自信を付けた状態で本番に臨まれることをお勧めします(私は、やるだけやったという確固たる自信がなかったので、当日は不安で仕方ありませんでした)。

通学、または通信での受講のメリットとデメリット

先生との距離の近さ、それに伴う質問のしやすさは大きいと思います。また自分だけでは思いつかない質問を他の方がすることで、理解が広がります。平日が厳しくて講義に出られなくても、内容を共有いただけたりするので、土日が可能なのであれば通学をお勧めします。

また、ゼミでは互いの点数や順位が公開性だったため受験仲間同士で高め合うこともできますし、口述試験の練習をしているときは通学で良かったと改めて実感しました。
自学自習など一人でやるべきことが重要な局面は多いのですが、心が折れそうになることもしばしばです。そういったときに他のメンバーは支えになります。

仕事や学業、家庭と勉強の両立のコツ・時間活用術など

(独身・一人暮らしの場合)
まずは自宅以外の勉強場所の確保が重要だと思います。自宅だとどうしても誘惑が多いからです。また自宅=オフの場とするほうが、メリハリがついて良いと感じたからです。自分の場合だと、自宅付近のカフェ、職場にほどほどに近いカフェ(近すぎて職場の人がいると気が散ってしまうため)、LECの近くのカフェ(自習室だと知っている人がいて気が散ってしまうため)を確保していました。自習室もいいと思いますが、自分の場合カフェでお金を払ったほうが勉強に身が入ったためこうしました。あくまで一例ですが、上記のような場所を確保して日常生活に組み込むことが重要です。

勉強時間の確保については、仕事前の時間が重要だと思います。私は会社近くのカフェで2時間強勉強して出社していました。仕事後は疲れもあり集中も低下しますし、残業や仕事のお酒の席などが入ることもあり計算し辛かったのでこの方法を取りました。もちろん定時で帰れたときは勉強に充てました。昨年の一発合格者の中には、職場から10分のところに引っ越して出社時間ぎりぎりまで勉強したという方もいらっしゃいました。
質も重要なので勉強時間だけではあてになりませんが、それでも一定時間は必要です。私の場合は上記の方法で平均すると週30時間〜35時間は確保していたように思います。

今、合格して思うこと

短答〜論文必須〜論文選択〜免除資格勉強〜口述と余裕なく駆け抜けた1年半でしたが、今振り返ってみると余分な作業(自分でテキスト購入して勉強など)を最低限に抑え、本当に必要なものに時間を充てられたのが合格の要因だったと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

初めて学ぶ事項に関しては楽しく取り組めますが、その後の反復からが本番になります。反復は初めて学ぶときに比べるとどうしてもつまらなく感じますが、そんなときほど淡々と繰り返せるかが合否を分けるので、他のテキストや青本、審査基準に手を出したくなる気持ちをぐっと抑えてもらえればと思います。

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