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国家一般職の官庁訪問に必要な対策とは?人気のある官庁も解説

更新日:2023年3月13日

試験の受験

国家一般職試験に合格すると、5年間官庁訪問をすることができます。人事院が主催する国家一般職試験の2次試験にも面接試験があり、これは一般に人事院面接と呼ばれますが、官庁訪問はこれとは別に各官庁が実施するもう一種類の面接試験です。それじゃあまず人事院面接があってその後に官庁訪問があるのかなと誤解されがちですが、そうとは限りません。このように官庁訪問についてはいろいろ複雑な事情があるので情報収集が大切です。

目次
国家一般職採用フローの再確認
官庁訪問とは
官庁訪問の目的
官庁訪問の訪問先は?
人気のある官庁訪問先
①法務局
②労働局
③経済産業局
④税関
⑤検察事務官
官庁訪問の内容は主に3つ
業務説明+面談
面接試験+選考試験
意向確認
業務説明会から官庁訪問は始まっている?
官庁訪問に向けた対策
情報収集が肝心
訪問先に優先度をつける
面接対策を徹底
まとめ
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国家一般職採用フローの再確認

採用フロー

例年6月に人事院試験の1次試験として5肢択一式試験と教養記述式試験があり、7月に1次試験合格者に対し、2次試験の人事院面接とほぼ同時並行で官庁訪問が実施されます。2023年度では7月初旬の1次試験合格発表の翌々日から官庁訪問第一弾が実施され、7月中旬に人事院面接が、7月下旬に官庁訪問第二弾が実施されます。そして官庁訪問の場で内々定が得られると、翌年の4月からその官庁の職員として採用されることになります。

官庁訪問とは

官庁訪問は人事院の実施する国家一般職の合格者に対して各官庁が実施する面接試験の一種です。人事院試験によって国家公務員になる資格が与えられ、官庁訪問によってその官庁に採用するかどうかが決められることになります。

官庁訪問の目的

人事院面接が国家公務員として適性を欠いていないか15分ほどの短い面談でチェックするネガティブチェックな試験であるのに対して、官庁訪問は採用する側の官庁の職員が、通常2回以上、じっくり時間をかけて、ひとりひとりの受験生について、自分の官庁の同僚として一緒に働きたいか、部下として使いたいかを判断する面接試験です。受験生にとっては、志望官庁から業務説明を受け、疑問点を質問するなどして就職先を決める場です。

官庁訪問の訪問先は?

官庁訪問の訪問先は、霞ヶ関の本府庁、つまり1府12省庁のいわゆる中央省庁と各本府庁の出先機関です。本府庁は全国に9つあるどの行政区分からも官庁訪問できますが、出先機関については、その出先機関の存在する行政区分で受験しないと官庁訪問することができません。たとえば、北海道の区分で受験した場合、厚生労働省本省を訪問することができますが、出先機関である労働局については北海道にある労働局しか訪問できません。

①法務局

法務局は法務省の地方機関です。市民に開かれた法律サービスの窓口といえます。
不動産に関する移転登記や保存登記など登記に関する事務が主な仕事ですが、ほかに戸籍・国籍、供託、人権擁護に関する業務があります。法律の知識を活かせることから特に法学部生に人気の機関です。他に比較的採用数が多いということも人気の秘密です。なんとか内々定を確保するために訪問する人も多いようです。また、仕事内容が夜勤などのない純粋な事務処理の仕事だということが国家一般職のキャリア志向に合致しているということもあるでしょう。他方、たとえば不動産登記などは国民の権利が守られるか守られないかというシビアな場面に関わるので、失敗が許されませんし、仕事の段取りも民間企業にはない細かさで定められているため、それだけ多くの学習が要求されます。

②労働局

労働局は厚生労働省の地方機関です。労働局の基準行政に採用されると労働基準監督署、安定行政に採用されると基本的に「ハローワーク」で働くことになります。
ハローワークでは、失業者の就職相談に応じたり、雇用保険関係の事務に携わります。人気の秘密は比較的大量採用ということがあります。なんとか内々定をとりたい受験生が訪問することが多いようです。また、全国転勤でなくブロック転勤制度も人気の理由の一つです。地元近くで働きたい人が志望する傾向にあるようです。失業者の方々との面談などの仕事もあり、また、ハローワークで勤務する非正規雇用の職員の方々のサポートもしなければならないので、人と関わることが好きな人には向いているかもしれません。法務局ほどシビアなノルマはなく、比較的余裕をもって業務に取り組めるようです。

③経済産業局

経済産業局は、経済産業省の地方機関です。中小企業の支援、新規事業の創造支援、技術開発支援、環境対策、自治体・大学・ベンチャー企業との連携事業など幅広い業務に携わります。
研修として何年間か経済産業省本省で勤務することもありますが、それ以外は転勤がほぼなく地元で働けるというのが魅力です。ただし、関東ですと関東経済産業局は大宮にありますので、霞ヶ関を本拠として働きたいという人には向きません。また、局長から局員まで人間関係が密でお互いに顔の見えるアットホームな関係で仕事ができる半面、異動が少ないということは人間関係のリセットが難しいという側面もあります。経済産業局は全国的に人気のある機関ですから、官庁訪問の競争を勝ち抜いて採用されるためにはコミュニケーション能力を磨いて面接を突破する必要があります。

④税関

税関は財務省の地方機関です。仕事内容は空港や港湾で、輸入品に法律に従って関税をかけるほか、輸出入品に違法なものがないか監視をしたり、空港の手荷物検査、麻薬探知犬のハンドラーなどです。
大量採用されるため内々定確保のために方もうする人が多いです。当直業務・明け休みという警察官のようなクールでの勤務となります。ただし、たとえば「横浜税関」でも異動の範囲に仙台港まで入っていたりするので、管轄地域に注意が必要です。東京オリンピックなど国際イベントを契機に、海外との公益も激増しており、我が国の国益を水際で守る税関の仕事の重要性も増しています。

⑤検察事務官

検察庁は法務省の地方機関です。検察官は司法試験に合格してなるのに対し、国家一般職試験に合格して検察庁に採用されると「検察事務官」として働くことになります。
仕事内容は、検察官の補佐、捜査・取調べ、公判手続の事務、刑執行の立会い、総務・会計事務などです。一昔前のトレンディードラマの登場人物であったり、法律の知識が生かせる仕事として特に法学部生に人気の機関です。また、公安職の俸給表が適応されるので一般事務職に比べ給料が高くなることや、内部試験を経て副検事さらには、正検事の資格が取れる余地がある点なども人気の秘密です。ただし、犯罪に関わる仕事ですし、取調べの際には容疑者と対峙しなければならないなどメンタル面の強さも必要ですし、東京地検ですと官庁訪問時に論作文を課されるなど内々定取得には情報収集が重要です。

官庁訪問の内容は主に3つ

業務説明+面談

官庁訪問は、官庁が主催する業務説明会のうちでも、直接採用を目的とするものであり、広い意味で業務説明会の一種ですから、内容は本来「業務説明」と「面談」になるはずです。国家公務員としての適性に関する一般的審査である人事院面接と異なり、官庁訪問の面談では雑談の中でも採用するか否かシビアな判断がなされます。

面接試験+選考試験

国家一般職試験の官庁訪問は一言でいうと、採用に向けた業務説明会ですが、とはいえ、特に大量採用をする官庁では、短期間で大量の受験生が訪問して、それに採用・不採用を決定しなければならないため、建前どおり業務説明からやっていると終わりません。そこで、人事院面接と同様面接試験+採用選考を行う場合が多いです。

意向確認

意向確認とは、官庁訪問で内々定を出した受験生に対して、人事院試験の最終合格後に、併願先に行かないで、その官庁に就職してくれるかどうかを最終的に確認し、内々定を内定にする手続です。人事院面接やそれまでの官庁訪問とは異なり、この手続で不採用になることはほとんどありません。名前通り意向を確認するだけです。

業務説明会から官庁訪問は始まっている?

内々定取得に向けた情報収集のため説明会出席は効果的ですが、一部の公務員試験サイトに見られる「業務説明会から官庁訪問は始まっている」などの情報は正しくありません。業務説明会の中で採用選考をすることは一般的にはありません。逆に、説明会などで「悪目立ち」するとブラックリストにのる危険があるので要注意です。

官庁訪問に向けた対策

官庁訪問で内々定をもらうには、他の受験生との差別化が必要です。地方公務員と異なり、国家公務員はやる仕事が決まっていますから、インターネットや業務説明会などを通してしっかりと仕事研究することが大切です。

情報収集が肝心

地方公務員と異なり、国家公務員は採用されてから携わる仕事が決まっています。官庁訪問では、その仕事に対する熱意を示さなければなりません。しかも、その仕事内容は官庁ごとに多岐にわたりますから、内々定を取得するためには、その官庁のポータルサイトや採用パンフレット、説明会出席など多角的な情報収集が必要です。

訪問先に優先度をつける

国家総合職の官庁訪問と異なり、国家一般職の官庁訪問は、確実に複数の官庁をまわれるような日程調整が必ずしもなされていません。そして、通常官庁訪問開始から連日の訪問が必要とされ、最初の3日間で全体の約8割の内々定が出されてしまいます。したがって、確実に回れるのは1つか2つの官庁ということになりますから、志望官庁が複数ある場合には、それぞれの訪問先の優先度を決めておく必要があります。内々定がどうしても欲しければ、場合によっては志望度がそれほど高くなくても、他の官庁とは異なる訪問日を設定している官庁や、第一志望の官庁できられた場合に、その場で電話を入れて訪問できるような官庁も調べておく必要があります。

面接対策を徹底

官庁訪問も面接の一種であり、面接は志望先から採用してもらうための試験です。そして、採用されるためには、志望先官庁が求めているものと受験生がもっている強みとが合致することが必要です。いわゆる「マッチング」です。したがって、官庁訪問から内々定をゲットするには、志望先官庁の仕事分析と学生時代に力を入れた経験で発揮した自分の強みなどに対する自己分析をしっかりと行い、両者がマッチしているというアピールができるように準備することが必要です。仕事分析のためには、まずその官庁のポータルサイトや採用パンフレット、説明会出席を通じて情報収集し、他の官庁と異なるその官庁の仕事の特徴を整理することが必要です。そして、そういう特徴のある仕事に対して、他の受験生よりも自分の方がより貢献できるということをアピールするため、アルバイト・サークルなど、学生時代の経験で発揮した自分の強みを分析することが必要です。どんな強みでもよいものではなく、志望先の仕事に貢献できるものでなければなりません。自分のいくつかある強みの中からそういう強みを探し出し、それを仕事分析の結果とマッチングさせ、官庁訪問の場でアピールするわけです。

合格者の声

合格者画像
  • 【最終合格先】国家総合職(大卒・法律)、国家一般職、財務専門官、裁判所事務官一般職
  • 面接指導の充実
    LECの1番の魅力は、リアル面接シミュレーションを通じた面接指導にあると思います。面接は数をこなすこと、そしてその中で自分の志望動機や、強み、弱みを深堀りしていくことで上達すると考えています。リアル面接シミュレーションでは、面接指導を何度でも受けられますので、数をこなす中で、面接が最初は苦手だった私でも、着実に上達をすることができました。近年、公務員試験における面接試験の比重が高まっていますので、面接対策を存分にできるLECは頼りになると思います。

まとめ

国家一般職試験に合格しただけでは国家公務員になるための資格が得られるだけであり、それだけでは就職はできません。国家公務員として働くためには、筆記試験対策や人事院面接対策と同じかそれ以上に官庁訪問対策が重要です。官庁訪問で内々定を取得するには、官庁訪問が開始されてから、準備したのでは遅すぎます。できるだけ早い段階から業務説明会などに参加して情報収集を積み重ねて、官庁訪問の準備を進めていってください。

松浦 明義 LEC専任講師
監修者:松浦 明義 LEC専任講師
人事院面接・官庁訪問対策に精力を注ぎ、蓄積したデータと経験、そして霞ヶ関との人脈とともに多くの行政官を霞ヶ関に送り出している。
松浦 明義 LEC専任講師

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