2024年度合格
U・Sさんの予備試験合格体験記

法曹を目指したきっかけ

弁護士になりたいと思った最初のきっかけは、中学2年生のときに見た職業別年収ランキングでした。そのとき弁護士が1位だったことに驚き、単純に憧れを抱きました。しかし、その後、弁護士という仕事について詳しく調べるうちに、法律を通じて社会のさまざまな問題を解決し、人々の権利を守るという重要な役割があることを知りました。特に、企業活動を支えるビジネス法務の分野に興味を持ち、法的な視点から経済活動をサポートすることの意義を感じるようになりました。それ以来、弁護士という職業を単なる憧れではなく、本気で目指す目標として考えるようになり、具体的な学習に取り組む決意を固めました。

LECを選んだ理由

いくつかの予備校を比較検討したうえでLECを選んだ理由は、講義の分かりやすさです。他の予備校の体験講義を受けてみると、講師がただ登壇して話すだけ、あるいは座ったまま淡々と進める講義が多く、このまま受講を続けると眠くなってしまいそうだと感じました。一方で、LECの田中先生の講義は、テキストにマークを入れたり、図を使って視覚的に説明してくださるなど、法律を初めて学ぶ人でも理解しやすい工夫が随所に見られました。そのため、受講中も集中して学習できると感じ、とても魅力的に思いました。また、すべての講座を田中先生が担当してくださる点も、学習の一貫性が保たれるという意味で大きな決め手となりました。結果として、LECを選んで本当に良かったと感じています。

仕事や学業、家庭との両立のコツ（時間活用術）

私は自宅ではどうしても誘惑が多く、十分に集中できないと感じていたため、学習のほとんどを大学の図書館で行っていました。勉強で行き詰まったときには、休憩スペースに行って同じく予備試験を目指している友人と話をし、気分転換を図ることができました。このような環境があったおかげで、学習へのモチベーションを維持しやすかったと感じています。さらに、大学までの通学時間がバスと電車を合わせて1時間ほどあったため、その時間も有効活用することを意識しました。移動中は論証集やチェックシートを見て暗記を進めるようにしました。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したと思うのは、入門講座を受けている期間に暗記に十分時間をかけなかったことです。そのため、合格答案作成講座や論文指導に取り組む過程で基礎知識に戻って復習する時間が多く必要でした。成功したと思うのは、前年度の論文で不合格になった後の学習です。私は1日中同じ科目を学習するのが性に合わなかったので、1日2科目ずつ進め、1週間で2科目回す学習計画を立てました。具体的には、論証集による暗記と合格答案作成講座をベースにしつつ、その2科目の過去問を1年度分ずつ起案する形で取り組みました。過去問を主機的に解くことで、ペースメーカーとしました。

LECに通ってここが良かった

合格サポート制度により、とても手厚くサポートしていただいたことが非常に助かりました。論文模試や口述模試を受験し、本番の緊張感を味わえたことで、本番はそれほど緊張せず落ち着いて臨むことができました。

LECの講座の良かった点

入門講座

田中先生の入門講座を受講し、最も良かった点はその分かりやすさです。私は大学1年生のときにLECに入塾し、法律を初めて学ぶ立場でした。そのため、最初は法律が難しく感じられました。しかし、田中先生の講義では、冒頭で法的思考の枠組みや答案の書き方について概観してくださったため、その後に学ぶ知識を単なる暗記ではなく、どのように活用すればよいのかを意識しながら学習を進めることができました。加えて、講座メモやチェックシートにおいて、暗記事項が理路整然と整理され、一目で重要ポイントが把握できる形になっていたことも非常に役立ちました。これにより、知識を効果的に定着させることができ、本格的に論文学習を始めた後も何度も確認し、学習の土台として活用しました。

合格答案作成講座

合格答案作成講座の良かった点は、入門講座で学んだ基礎知識を実際に活用しながら答案構成の練習ができたことです。事案を読んで論点を抽出することはできても、それを答案として適切にまとめるのは難しく、どのように書けばよいのか悩むことがありました。しかし、この講座を受講したことで、各論点が法的思考の枠組みの中でどのように位置づけられるのか、また論点同士のつながりをどう整理すればよいのかを学ぶことができました。

短答合格講座

短答対策は主に短答合格講座を使っていました。予備試験と司法試験の全年度の過去問がテーマごとにまとめられており、六法を参照しながら進めて短答知識を習得することができました。肢ごとの解説も適切な分量で、判例など周辺知識も知ることができ、学びの広がりを感じました。論文で不合格だった令和5年度に3周、今年度に3周しましたが、受講しながら書き込んでいくテキストのほかに問題集もついていて何度も周回しやすかったです。

論文公開模試

前年度も今年度もLECの論文公開模試を受験しました。第一に、合格サポート制度により無料で受験させていただけた点が大変助かりました。また、短答の合格発表後、なるべく早い日程だったことも良かったです。これにより、論文公開模試までに論証集を一定回数まわし、ある程度完成させるという具体的な目標を設定でき、計画的に学習を進めることができました。本番の緊張感や心身の疲労を実際に体験できるので、ぜひ受験されることをおすすめします。

今後の抱負

まずは司法試験の合格に向けて学習を進めたいと思います。まずは、今年の予備試験に向けて学習する中で理解・暗記が不十分だと感じたところの復習を進めています。過去問の起案を十分取り組み、精神的に余裕を持って司法試験に臨めるようにしたいと思っています。さらに、弁護士として人や社会、国のために貢献できる仕事がしたいと思っています。それと同時に、自分が時代に合わせて新たな分野を確立しその第一人者になるという目標もあります。