2024年度合格
K・Rさんの予備試験合格体験記

法曹を目指したきっかけ

私は東京大学理科一類に入学した後、1年間自身の将来像を考える中で、一般的になすことが難しいことをなすことが私にとっての一番の自己実現であることを自覚し、その方法として情報系の工学部を出た上でIT・知的財産に精通した弁護士になることを志しました。AI等に代表される情報技術の爆発的進化に伴って、これに柔軟に対応できる法律家が必要となり、これを満たすには十分な情報工学への理解と法律知識の両方が求められ、一般的に困難な道程であると考えたからです。そこで、大学2年次の春からLECで法律の学習を開始しました。

LECを選んだ理由

理系学部に在籍し、周囲に司法試験の勉強をする友人がいなかったので、先生との距離感がとても近く、先生本人からアドバイスを頂きやすいLECを選びました。また、私は叶いませんでしたが、1年合格専用コースのキャッシュバック制度も大変魅力的でした。

仕事や学業、家庭との両立のコツ（時間活用術）

工学部との両立はとても大変でした。私の所属した学科は東京大学の中でも上位に食い込む忙しさを有する学科で、法律の学習に費やされる時間はとても限られていました。その中でも、完全に法律学習の習慣が途切れることがないよう、少なくとも2日に1回は法律を勉強する時間を無理矢理でも設けるようにしていました。また、大学4年次の予備試験の試験期間は理系の大学院入試ともろに被っていたのですが、スケジュール全体を見通して学習をする意識を持つことで両方の勉強をこなすことができました。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗した点は、工学部に配属されてとても忙しくなる大学2年次後半までに既に講座に対して少し遅れ気味になってしまった点です。予備試験までのスケジュール全体を見通して、計画的に先取って学習を進めていれば、1回目の論文式試験の点数から考えると1年合格できていたと思うと、後悔が残る部分はあります。成功した点というか、良かった点は、自分が合格できる事自体は一切疑わなかったことです。ここの芯が揺らぐと、学習に力を100%注げず余計なことに頭が回ってしまうと思ったからです。

LECに通ってここが良かった

1年合格専用コースに通っていた1回目の受験よりも前、大学との兼ね合いで講座スケジュールになかなかついていけず、ドロップアウト気味になってしまっていたときに、先生・スタッフの皆様が多大な個別のサポートをしてくださり、結果として何とか論文式試験で戦えるくらいの状態まで持っていけたことです。また、2回目の受験にあたっては特に講座を受講していなかったのですが、それでも田中先生が気にかけてくださり、オフィスアワーの利用を特別にさせていただいたことも学習指針を立てる中で大変助かりました。

LECの講座の良かった点

入門講座

法律完全初習の私でも理解できるように、田中先生が大変わかりやすく七法を教えてくださいました。オンラインでも受講が可能であり、なかなかオンタイムで講義に参加できなかった私でも問題なく一通りインプットを受け、理解することができました。講座内を通して利用する講義メモは、予備試験の最初から最後まで頼り切れるほど、必要な知識・情報が網羅的にわかりやすく掲載されていました。さらに、同時に配布されるチェックシートは講義メモのコアの部分が的確に抽出されており、試験の合間合間に確認するのに大変有用でした。

合格答案作成講座

合格答案作成講座では、入門講座の学習内容に即して網羅的に重要な論点を実際の問題を通して学んでいけるのが大変よかったです。入門講座のみではどのように使えばよいかわからない知識・どのように組み立てればよいかわからない論理を、この講座を通して使いこなせるものに変えていけたと思います。

短答合格講座

自短答式試験の過去問を網羅的・スピーディーに解ける点が良かったです。

今後の抱負

来年度から、そのまま情報系の大学院に進学するので、法律と情報工学の両面で邁進していきたいです。その上で、今年7月の司法試験にしっかり合格し、最終的には、卓越した工学知識を有したテクノロジー関連の案件を扱う弁護士になりたいです。