2024年度合格
中岡 汐音さんの合格体験記

法曹を目指したきっかけ

私が法曹を志したのは、高校一年生の夏休みに参加した模擬裁判がきっかけです。私が参加した模擬裁判は、架空の刑事事件を題材に実際の法廷で行われました。
事案を検討するにあたり、たくさんの資料を読み込み、検察官の立場からの法的主張、これに対して想定される弁護人からの反論、そしてこれらの主張立証が裁判官にどのような心証を与えるかという３つの立場・観点から事実を評価するということは、難しくもありましたが、非常に楽しく、やりがいを感じるものでした。
何より、同じ事実が角度を変えて見ることによって、違って見えるということに楽しさを感じました。模擬裁判の本番では、法廷のバーの中に入らせてもらい、証人尋問や被告人質問を行いました。私は検察官役を担当していたのですが、自分の主張立証に対して、弁護人側から想定していた通りの反論・主張が返ってくると、「大変だったけど、頭を悩ませて、想定問答を考えておいて良かった」と心から思える達成感がありました。

LECを選んだ理由

私がLECを選んだ理由は、正直に申し上げると経済的な理由が大きいです。
大学一年生の春、司法試験対策の予備校を探していたところ、大学の法学部公認サークルの企画としてLECの紹介がありました。
その際、50万円キャッシュバックのキャンペーンを行っていると聞き、LECに興味を持ちました。大学一年生でお金もなく、予備校の費用は両親が負担してくれることになっていたので、費用はできるだけ安い方がいいだろうという気持ちでした。
その後、LECの無料講座などの授業を拝聴したところ、講師の先生方も親しみやすく、楽しく勉強を続けられそうだと感じたため、最終的にLECに決めました！

仕事や学業、家庭との両立のコツ（時間活用術）

正直、私が大学に入学した年は、コロナ禍真っ最中で、授業もほとんどオンラインで受けられたので、両立したという感じはあまりしていません。そもそも、学部も法学部ですし、予備校の勉強も大学の授業も双方に役に立っていましたから…。
一点だけあるとすれば、私は、大学3年時に予備試験を受けたため、7月に短答を受けて、普通に月末には大学の期末試験があることが分かっていたので、大学3年前期の授業は、予備試験論文の試験科目のみにするよう調整していました。

受験勉強を通じて「失敗した」と思うこと

失敗したと思うことは、一時期、「勉強しなければならない」という強迫観念にとらわれて、自分を追い込んでしまったことです。実際、合格するためには、勉強はしなければならないのですが、義務のように勉強しても楽しくないし、頭にも入りません。そのような強迫観念にとらわれてしまったときは、たまには外においしいものを食べに行ってみるとか、見たかった映画をみるとか各々の方法で、肩の力を抜きましょう。勉強の手を抜くのではなく、肩の力を抜くのです！

受験勉強を通じて「成功した」と思うこと

成功したと思うことは、合格答案作成講座を受講している時、どの問題でも、問題の主軸となる論点については、復習の際、文章にして答案化していたということです（重要問題については、答案をフルで書いていましたが、それ以外の問題についても論点部分だけは記述の練習をしていました）。
頭の中では、論点として理解している所についても、文章にしてみようとすると、意外と言葉が出てこなかったり、うまく接続詞をつなげなかったりします。これに気が付くことができるのは、答案化による大きなメリットだと思います。試験の採点をするのは人間なので、誰が読んでも分かりやすい文章にするということは大切です。

LECの講座の良かった点

入門講座、論文基礎力養成答練

法律の初学者にもやさしい教材だったと感じています。かといって、簡単すぎるということはなく、しっかりと短答の細々した知識も搭載されています！入門講座の講師の先生が、各項目につきランクをつけて、重要度を示してくれたのが、本当に助かりました。復習の目安にしやすく、論文直前の詰め込みの時はこのランク順に従って最後の復習をしました

合格答案作成講座

予備試験の過去問のみならず、法科大学院の過去問やLEC独自の問題も含まれており、大変やりがいのあるテキストでした。合格答案作成講座で使用した教材を何度も解きなおし、答案化の練習をしたことによって、論文の体力と反射神経がついたと感じています。問題文が読まれれば、あの問題ねと回答が出てくるくらいにはやりこみました！

今後の抱負

司法試験合格を報告すると、たくさんの人に「おめでとう」と言われました。そのたびに、合格のうれしさを?み締めるとともに、私はたくさんの人に応援してもらっていたのだなと実感しました。
そのような周りへの感謝を忘れずに、司法修習を頑張りたいと思います。修習、とても楽しみです。 この合格体験記を執筆させていただいている時点では修習地は決まっていないので、どこになるのかドキドキですね。どの修習地になるにせよ、楽しく、実りある修習にすることが、今後一年の抱負です！