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2024年度合格
井上 大輝さんの合格体験記

合格者

LECから始まった司法試験本試験の学習

井上 大輝 さん

年齢 30歳
大学 東北大学(法学部)卒業
法科大学院 筑波大学法科大学院 未修
受験資格 法科大学院 修了
LEC受講歴
  • 司法試験論文アウトプットコース

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

私は仕事をする中でいろいろと考えるところがあり、会社員という身分のまま夜間の法科大学院に未修入学しました。もちろん司法試験は相当に勉強時間が必要で、社会人が受験することはある種無謀ともいえる試験だとは覚悟していましたが、思いがけず未修入学から半年程度で大学院の成績が悪すぎて退学し撤退するかを真剣に悩むなどの事態に追い込まれました。やはりなんとしてでも卒業をしたいという気持ちでなんとか進級、進学をすることが出来ましたが、卒業してやっと司法試験に目を向けることができたという状況でした。

LECを選んだ理由

ロースクール卒業の年と、司法試験合格の年の2年続けてLECの模試、答練を受講しました。 ロースクール卒業のタイミングでは、模試、答練といった実践的な講座が司法試験に近い日程に組まれている予備校が多く、そういった講座だと受講した内容が自分の力になる前に本番に突入してしまうのではないかという不安がありました。 しかしLECの答練などは本試験の半年程度前に開始されるためそういった懸念がありませんでした。 模試も答練も、解説講義が答案をベースに展開されており、単純な論点・判例講義ではなく実際にどういう答案を書くべきか、どういう答案を書くことで他の受験生と差をつけることができるか(逆に埋もれる答案はどういうものか)という受験生として最も知りたい部分が多く、試験に直結する内容でした。 司法試験の難しさは問題文のニュアンスを察知し間違った方向に行かないという部分にあると考え、その感覚を言語化し伝えてくれる解説講義が充実している点は重要でした。 そういった理由で不合格となった翌年も答練はLECのみを受講しました。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

社会人受験生が専業学生に立ち向かうには、勉強効率を上げていく必要があると思います。ただ、一般的なライフサイクルだと仕事を終えた後に勉強という形になり、疲れておりなかなか勉強が捗らないという大きな問題があります。私は可能な限り朝型にしつつ、職場などの調整が可能であれば勤務時間をずらすなどして午前中に一日の勉強時間の多くを確保することが効率的で望ましいと考えます。また、社会人が司法試験に挑むというのは中長期的な学習が前提となります。初学者の段階では1日1~2時間を目安に学習をはじめ、例えば予備試験や大学院受験をとりあえずしてみて手ごたえがあれば翌年は試験の直前は休職するなど、時期のよって仕事を集中する期間と勉強に集中する期間を分けることも効率的だと考えます(私の場合は、法科大学院の最終学年で個人事業主の方を抑えたり、1回目の司法試験直後から受任を増やしたりとメリハリをつけていました)。

受験勉強を通じて「失敗した」と思うこと

不合格の年に関しては、模試や答練での添削されたコメントをもっと真摯に受け止めておくべきだったなと思っています。途中答案が多かったためそれを直ちに是正するよう指摘されていたのですが、具体的に何か学習面で途中答案を避けるための訓練をすることはありませんでした。そして本試験ではとんでもない途中答案をしてしまい、その科目はFという最低評価を受けてしましました。模試や答練のコメントというのは客観的なものであり、特にミスに関しては本番も同じミスをする可能性が高いので、普段の勉強に改善策を盛り込むべきだったなと反省し翌年の学習に反映しました。

受験勉強を通じて「成功した」と思うこと

社会人として時間の制限がある中で、やはり効率が良い勉強をすることが重要かと思います。特に模試、答練などの制限時間内に六法のみで全科目起案するという勉強は、言ってみれば司法試験と同じ状況でかなりの集中力を強制されるので、一番実力がついたと思っています。また不合格の年は途中答案の癖とよくわからない問題に対してフリーズしてしまい分量が圧倒的に減ってしまう(憲法が1枚半の答案となってしまった)という欠点を認識したため、答案構成を最大30分として残り90分はひたすら書くという方針に転換しました。この方針を上記の模試、答練で実践し、劇的に途中答案が減少したので本試験でも同じ方針で受験が出来ました。やはり論文8科目・短答3科目を4日間かけて受けるという長丁場の試験の中で何か1科目の失敗で不合格に直結すると考えると、書き出しや事実に対する評価の表現でとても迷うことがあり、これは本番の精神として避けられません。そうした中で、とにかく書き出しを早くする戦略は私にとって有効でした。

LECの講座の良かった点

論文パーフェクト答練

パーフェクト答練について、講師の方の解説講義が非常に充実していました。特に刑事系の反町先生の講義が分かりやすいだけでなく、判例の文言等にも鋭い考察をしていて集中して講義を見ることができました
判例の言い回しが違ったりすることを、特に意識することなく単純に規範を暗記するような学習をしていたが、どの要素を重視すべきかで使うべき言い回しも違ってくるという視点を得ることができ、そういった視点で学習すると暗記ではなくしっかりと頭に定着させることができました。
また、今年の本試験の刑法で特に配点が大きかったと思われる論点についても充実しており頭に残りやすい解説がされていたことから、実際の答案でもしっかりと書くことができ、点数を伸ばすことが出来たと思っています。
答練の問題については、司法試験過去問で出題された論点と発展問題がちょうどよい割合でありました。 やはり合格には過去問を解ける状態にすることが重要なので、過去問論点をしっかり書けるかというのは過去問学習が進んでいるかを確認する良い指標となりました。また発展問題についても、本試験で未知の問題に対する対応を学ぶ訓練となりました(前提となる制度や概念の定義や趣旨から出発する…など)。 私は2クール分、本試験7科目を4回分会場で受験したので、相当広い範囲をインプットでき、また社会人受験生として確保が難しい実際に起案する訓練を受けることが出来ました。

全国公開模試

全国公開模試について、他社と比べて早い時期に会場という本番に近い形で模試を受けることが出来ました。
2回目合格の私にとって、試験から4か月程度の期間が空いており残り8か月程度の勉強期間の中で、とにかくイチ早く受験生に戻ることが重要でした。しかし4か月も空いてしまうと勉強の習慣から立て直さなければならず、また知識レベルも落ちてしまっていました。
そのような状況で、不合格発表から間も無い期間で模試を受けられるというのは他の不合格者に比べて非常に有利になりました。また、私は不合格の年と合格の年の2回とも3社の模試を受けたが(おそらく司法試験本試験の模試では全て) LECの模試が最も母集団のレベルが高いと感じました。 そのため、優秀答案等から得られるものが多いだけでなく、学習におけるモチベーションアップになりました。

今後の抱負

仕事をして生計を立てながら学習をして試験に通るという経験で得た感覚は多く、周りの受験生で社会的に高いキャリアがあったり、子育てなどの制約がありながらチャレンジする方もたくさんいました。そういった方々が、単なるイチ受験生として色々なものを取捨選択しながら勉強をしている姿を見て感動していました。ですので、目の前の仕事を全力でこなしつつも、何歳になっても何かチャレンジしたいことはやってみるマインドでいきたいと思います。

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