
柴田先生のテキストは薄く必要最小限の知識がコンパクトにまとまっています
H・S さん
年齢 | 24歳 |
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略歴 | 慶應義塾大学卒業。慶應義塾大学法科大学院卒業。 平成27年予備試験合格。平成28年司法試験合格。 |
受講歴 | 入門講座(柴田クラス)、 論文基礎力養成答練、個別大学院対策講座 他 |
合格までの道のり
私の法律の勉強は予備校選びから始まりました。自分の性格上、一から独学で分厚い教科書に立ち向かうことが無理であることが分かっていたからです。
そして、私はLECの柴田先生の入門講座を選択しました。私が柴田先生の入門講座を選択した理由は、講座で使用している柴田先生のオリジナルテキストが薄かったところにあります。予備校の入門講座のテキストは通常大変分厚く、見るだけでやる気を失いそうになるのですが、柴田先生のテキストは情報が必要最小限に絞られており、効率よく学習することができそうだと感じました。
とはいえ、なかなか勉強のモチベーションが上がらず、比較的軽い柴田先生の入門講座ですら全部聞き終わったのは大学2年生の終わりごろでした。
大学3年生の後半ごろになると、法科大学院入試が近づいてきたために、さすがに本気で勉強しなければまずいと思い、まずは、合格者のブログ等を参照して勉強方針をたてることにしました。その結果、アウトプット中心の勉強を行うことにしました。答案を書けるようになるためには答案を書くしかないと感じたためです。
このような勉強方法をとるには、インプットを必要最小限度に絞り、効率よく学習・復習できる状態でなければならないので、LECの講座でインプットを終えており、また、テキストが薄いために復習も容易であったことは学習にとても有益でした。アウトプットにおいては、司法試験や予備試験の過去問、学者の演習書等を自主ゼミを組んで答案を書くという方法をとっていました。
このような勉強方法を司法試験合格まで一貫して行ってきました。
受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと
「失敗した」と思うことは、もう少し短答式試験の勉強をしたほうが良かったと思います。司法試験は、予備試験と異なり、短答式試験の結果も総合成績に加味されるので、短答の1点で合否が分かれるということも起きえます。司法試験においては、短答式試験も意外に重要であると感じました。
「成功した」と思うことは、まずは、アウトプット中心の勉強方法をとったことだと思います。ロースクール受験時は予備試験・法科大学院入試の過去問や学者の演習書を、ロースクール受験後は司法試験の過去問を、およそ週に4通から5通程度答案を書いていました。これ以外にも、演習書を答案構成までですが、手あたり次第解いていました。とにかく、問題を解いて、自分なりの問題文分析の方法、答案作成の方法、当てはめの方法等を身につければ、自然とよい答案がかけるようになると思います。
もう一つよかったと思うことは、上記と表裏の関係ですが、インプットを予備校テキストと論証集に絞ったことだと思います。いわゆる「昔ながらの」予備校答案は良い答案ではありませんが、これはあくまで答案の問題であって、予備校本のインプットにおける有益性はなお否定されていないと思いますし、また、予備校的論証を答案に用いることが直ちに悪い評価につながるものとも思えません。私は予備校本から学んだ知識を前提に、答案に予備校的論証を用いましたが、ロースクールにおいても、予備試験においても、司法試験においても、このことが理由で悪い評価がついたと感じたことはありません。仮に悪い評価がついたならば、それは他の点に問題があるのだと思います。
以上のように、私としては、予備校講座を利用してインプットを必要最小限にし、アウトプット中心の勉強をしたことが結果につながったのだと思います。
LECに通ってココが良かった!
上記でも述べましたが、柴田先生のテキストは必要最小限の知識がコンパクトにまとまっていますので、効率よくインプットするという観点から、有用であると思います。このような特徴が備わっているテキストは数少ないと思いますので、この点に柴田先生の入門講座は他にない価値を有していると思います。
また、これは司法試験に直接関係するものではありませんが、LECは他の予備校に比べて比較的安価で講座が提供されており、司法試験受験においてはなにかと支出が多いので、大変助かりました。