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短答式試験 合格発表を受けて

令和5年短答式試験 結果概要

受験者数 13,372名(昨年比:368名増)
合格点 168点(昨年比:9点増)
合格者数 2,685名(昨年比:144名減)
合格率 20.3%(昨年は22.0%であり昨年比1.7%減)

結果分析

予備試験 短答式試験 合格発表を受けて

令和5年司法試験予備試験短答式試験の結果が法務省から発表されました。

1.合格点は各科目の合計得点168点以上(270点満点)でした。

令和2年は156点以上であったのが、令和3年は162点以上、昨年は159点以上と3点刻みで推移していましたが、今年は令和元年以降最も高い「168点以上」となりました。
一気に9点も上がった状況であり、来年の合格点が何点程度になるのかの推測もかなり立てにくいと言わざるを得ません。非常に幅広い推測となりますが、おそらく156点〜168点以上の間での推移となるのではないでしょうか。

2.受験者数13,372人に対し、短答合格者数は2,685人となりました

令和2年を除き、平成27年から微増傾向にあり、昨年の受験者数は、予備試験史上最も多い13,004人となっていましたが、今年の受験者数は13,372人と2年連続で13,000人台にと到達し、最高受験者数を更新する形となりました。採点対象者についても初めて13,000人台に到達し、予備試験史上最も多い13,255人となりました。

3.合格率が約20.3%になりました。

予備試験が実施されるようになった平成23年から見て最も低い数字となりました。今年を除くと、最も合格率が低かったのは平成25年の約21.5%だったのですが、1.2ポイントも差が開いており、辛うじて20%台を維持したという形となっています。司法試験短答式試験の今年の合格率が約80.8%(採点対象者:合格者数=3,897:3,149)であったことと比べると、予備試験短答式試験は明らかに「落とすための試験」という意味合いが強い試験だといえます。

4.科目単位でみる今年の問題の特徴

憲法:令和元年から順に、14.7点(令和元年)→21.5点(令和2年)→16.7点(令和3年)→19.8点(令和4年)→15.2点(令和5年)と推移しています。これらのデータから、今年の憲法科目の難易度は、令和元年に次いで2番目に難しかったものと思われます。
行政法科目:令和元年から順に、12.1点(令和元年)→14.4点(令和2年)→10.7点(令和3年)→12.8点(令和4年)→10.0点(令和5年)と推移しています。これらのデータから他の科目と比べると行政法の平均点がかなり低く(半分である15.0点を超えたことがない唯一の科目)、全受験生が苦手としている科目なのではないかと推察されます。令和元年からの直近5年間の中で最も難しかったものと思われます。
刑法科目:令和元年から順に、14.5点(令和元年)→14.5点(令和2年)→17.3点(令和3年)→17.1点(令和4年)→18.2点(令和5年)と推移しています。これらのデータから、令和元年からの直近5年間の中で、最も易しかったものと思われます。
全体的に総括しますと、今年は輪をかけて行政法科目が難しく、憲法科目もやや難しかった一方、その他の科目は例年どおりか、やや易しかったものといえます。

5.司法試験予備試験短答式試験合格のための対策

予備試験短答式試験に合格するためには、一定の知識の量が必要なのは言うまでもありませんが、重要なのは「正確」な知識の量です。正しい理解を伴った知識でなければ、予備試験短答式試験を突破できるだけの正解を積み重ねることは難しいといえます。また、科目数が司法試験短答式試験よりも5科目多いこと、論文式試験ではおよそ問われることのないいわゆる「短答プロパー」の知識もより確実に合格するために一定程度求められることを踏まえると、勉強量を単純に増やすことだけでは不十分であり、自分に合った効率的な短答式試験対策を講じるべきだといえます。 具体的には、過去問を数回解いた後、苦手な分野や過去に出題されていない分野に焦点を絞って「正確」な知識を補充することが重要です。予備校の講座や書籍を活用する等して相互の知識を関連付けたり、体系的・網羅的に学習することができれば、予備試 験短答式試験を突破することができるでしょう。

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