
他の予備校に比べて、問題が司法試験の問題に近く、過去の問題が司法試験で出題されていることが多かった!
坂牧 一歩 さん
年齢 | 25歳 |
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略歴 | 埼玉県出身。 高校時代に痴漢の冤罪を目撃し、社会正義とは何かを深く考えるようになる。そして、大学2年次に法律の面白さに気づき、法曹を目指すようになる。 2013年 慶應義塾大学法科大学院合格。 2014年 慶應義塾大学法科大学院入学。 好きな食べ物はピーマンとキャベツ。 |
受講歴 | 全国公開模試 |
法曹を目指したきっかけ
私は、国際取引を行う日本企業の海外進出や外国企業の国内誘致、及び、国際取引における知的財産面の予防法務・紛争解決について、法的にサポートする弁護士になりたいと考え法曹を目指しました。国際問題を大学で取り扱うにつれて、アジア地域をはじめとして、世界に対して日本の魅力を発信するとともに、経済面における国際交流を活発化し、物・人の移動を増やして相互理解を深めたいと考えたためです。具体的な業務分野としては、アジア法務(特に中国)、クロスボーダーM&A、知的財産法務に関心があり、その点を中心に行いたいと考えておりました。
合格までの道のり
1.私の勉強方法
民法・刑法・憲法は基本書の手を広げた時期もあり、著名な基本書をいくつか読みましたが、民法の司法試験で要求される知識自体は必要最小限度で足りると考え、メジャーな薄めの本を精読する方針に変更しました。既修の人が民法を得意とする人が多い反面、私は民法が知識不足で苦手科目だったので、直前期に一からLECの『完全整理択一六法』を読みなおしました。民法全範囲となるとすごく量が多かったうえ、こんな時期に基本書を読んでいるなんて…と思ってしまったので、不安のある人は年内に択一六法を読みなおすことをおすすめします。
具体的には、 ①『完全整理択一六法』掲載論点、②判例百選掲載判例、③民法総合出題論点をベースに論証集を作り、④基本書を読んでカバーできていない論点を追加して、穴を埋めて論証集を作りました。その論証集をぐるぐる回して暗記していきました。
下4法は、 ①先人の作った論証集及びLECの『完全整理択一六法』と②2、3年次のローの授業、③調査官解説を含めた判例の精読がメインでした。合格者の何人かは、「 ①で知識は十分だったよね」と話していましたが私も同意見です。もっとも、全部頭に入らない教材を直前期に使っても意味が無いので、私は直前期には、最低限暗記すべき情報だけをまとめ直しました。論点を網羅する必要はあるけど、本番は時間がないので論証は短くしておく必要があるし、条件反射的に吐き出せるほどに叩き込んでおく必要があるからです。正確な暗記がめちゃくちゃ大事です。
2.LECの講座
私は、全国公開模試を受講しました。なぜなら、他の予備校に比べて、問題が司法試験の問題に近く、過去の問題が司法試験で出題されていることが多かったからです。また、本年も模試で出題されたところが本番で出題されたので、LECの模試は平成28年の司法試験にも非常に役に立ちました。
3.学習の息抜き
私は、勉強に疲れたら、映画を見に行くようにしていました。できるだけ、アクションが多く迫力のある映画を見るようにして、爽快感を感じるようにしてストレスを解消しておりました。その他には、就職している友達と飲みに行ったりして、別の世界のお話を聞いたりしておりました。
受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと
自己のまとめノートを遅くとも直前の二月までには全科目作ることが、受験勉強を通して「成功した」と思う点です。
自分の頭を整理して、本当に覚えるべきことを確実に暗記するためには、 ①情報を一元化したうえ、②暗記すべき情報量自体も減らしていなければなりません。②の作業もしなければならないため、 ①を早めに終えておく必要があります。
人間の記憶の失われるスピードは凄まじいにも関わらず、司法試験では重要規範の暗記が大前提となります。そのため、司法試験本番に向けて、徐々に各科目を回すスピードを早めていくことを意識すべきです(旧司合格者からうけたアドバイスです)。
そのためには、復習用論証をどんどん絞っていく作業が必要になります。これは直前の3月以降に行います。ここで新しい情報に出会うことは危険なので、情報を絞り込む時間が必要であることを前提に、早めに新情報のインプットを終えて下さい。これを終えれず、後悔している人がたくさんいました。
今後の抱負
私は、他国の企業・人と日本の企業・人を結びつける仕事をしたいと思ってきたので、クロスボーダー取引のリーガル・サポートにより、日本と外国との架け橋となり、世界各国と日本をつなげていきたいと思います。日々勉強、それのみです!
LECに通ってココが良かった!
私は、刑事系が非常に苦手で、学校の成績もいつも良くありませんでした。しかし、全国公開模試を受けたことで、自分はどの部分が弱いか、司法試験ではどのようなことが問われやすいのかを学ぶことができました。その結果、模試後の勉強においても、司法試験ではどのような配点になっているのだろうという観点から、過去問を解けるようになり、非常に役に立ちました。また、解説も充実しており、何回も模試を復習することで、苦手箇所を克服できたため、大変役立ちました。