2023年度合格
K・Iさんの合格体験記

弁理士を目指した理由・きっかけ

企業の知財部で働いていますが、自身のキャリアを考えたときに弁理士資格を持っておくことで将来の仕事の幅が広がるだろうと考えて受験を決めました。周りの先輩方もみなさん弁理士資格を有していて、企業の知財部で働く上でも、知財のキャリアを歩むための登竜門であると考えるようになり、知財制度の基礎を身につけるためにも試験勉強が有益であると考えていました。

LECを選んだ理由

知り合いがLECで合格していたことや受験生の多くがLECを利用していることが大きな決め手となりました。いろいろな受験機関がありますが、その中でもLECの講義を受ければ間違いないと思いましたし、試験勉強にあたりしっかり学習したいと考えていましたので、合格実績も十分であり、かつカリキュラムがとても充実しているLECの講義を受講することに決めました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

1年ベーシックコースは基礎を学ぶ入門講座、短答および論文の基礎を固める基礎力完成講座に分かれていて、ステップアップしながら学習を進めることができました。入門講座からそれなりに多くの知識のインプットができますし、基礎力完成講座では本試験に立ち向かうための細かな知識のインプットができます。さらにこれらの講座で身につけた知識を答練でアウトプットするという流れで学習を進めることができるので、とても合理的なカリキュラムであったと思います。特にLECの答練は問題も洗練されていて、解説も丁寧であり、本試験の過去問ではカバーされていないような問題にもあたることができます。実際に私が受けた本試験では、答練の問題と同じ論点の問題が出ていたことから、答練は受講していて良かったと感じています。

江口講師は熱血指導をしてくださる先生であり、日々の勉強に取り組む姿勢や勉強方法を教えてくれましたので、勉強のモチベーションを保つことができたと思います。どういう勉強をすれば合格しやすいのか、どういった勉強をしていれば試験に滑ってしまうのか、過去の先生の指導経験から合格するために実践すべきことを講義の中で少しだけお話ししていただけるので、とても参考になったと思います。また、江口講師のレジュメは要点がまとまっていて分かりやすく、情報の一元化が既になされたレジュメとなっているので、自分で一元化をする手間が省けました。江口講師がいつもおっしゃっている理解、記憶、表現の勉強に集中することができたと思います。

合格ナビゲートゼミの特典として、チューターの先生に勉強方法などを相談することができる面談を受けることができます。この面談はとても役に立ちまして、日々の勉強のやり方、学習の進捗、自身の学習の完成度などなど、いろいろなことを相談しアドバイスを受けることができました。試験勉強では学習方法が正しいものになっているのかが不安になることもありますが、チューターの先生からアドバイスをいただけたことで方向性を間違えずに勉強を進めることができたと思います。

LECで受講した学習経験者向けコース・講座とその担当講師について

Lゼミは論文試験の対策をするゼミとなっており、論文試験を合格する上ではとても役に立ったと思います。1年合格ベーシックコースと並行して受講したので、時間的な余裕はなくなってしまいましたが、Lゼミのおかげで一発合格できたと言っても過言ではありません。Lゼミの問題は本試験の過去問を参考にして作成された問題が多く、論点も整理されていて論文対策の学習には最適であったと思います。基本的な内容から始まり、少しずつ問題の難易度も上がっていきましたが、勉強を開始して1年目の私でもきちんと講義についていくことができました。私が受けた本試験ではLゼミで習った内容ばかりが出ていましたし、出題された論点に関する解答やその論じ方も学習済みでしたので、本試験で自信を持って回答することができたと思います。

ゼミでは自分の書いた答案について江口講師による採点を受けることができ、江口講師の模範解答も配布されますので、自分の答案をどう直せばもっと得点が上がるのかを毎度の講義で確認することができました。どういった書き方をすれば点数につながるのか、どういった書き方をすると減点の対象となってしまうのか、それぞれの問題について講評をいただけるので、それを素直に吸収し、より正確な論文の書き方を学ぶことができたと思っています。論文の書き方にはいろんな「型」があると思っており、私は江口講師の方法に従って論文の書き方を一から学習しましたが、受験1年目の本試験でも高い得点を取ることができましたので、江口講師の教える論文の書き方は間違っていなかったと体感することができました。

LECで受講した答練・摸試について

［受講答練・摸試］短答公開模試　短答実戦答練

短答実戦答練と短答公開模試は短答試験を受験する上でとても役に立ちました。短答試験は60問を3時間30分で解き終える必要があり、時間配分にも慣れる必要がありますが、これらは短答試験と同じ時間で同じ問題数を解くのでとても練習になったと思います。問題も洗練されたものが多く、本試験でも答練で出た問題と同じような問題が出題されていたので、受けて良かったと感じました。

LECの教材や学習システムについて

講義で分からなかった点を教えてチューターの先生にWebで質問でき、この点は学習を進める上でとても良かったと思います。一回の講義では全てを理解することはできませんでしたので、レジュメを読んでも理解できないものについては別途質問をして疑問点を解消することができました。個別の質問に答えてくれることは初学者にとってはとても心強い制度でした。

短答式試験対策でやって良かったこと

短答試験はLECの体系別の過去問をベースに学習を進めることが重要であったと思います。過去問で問われる論点を把握できれば学習のポイントが掴めますし、LECの解説はシンプルで分かりやすく解法も適切であるので、問題に慣れながら自分の学ぶべきポイントがクリアになりました。本試験では過去問と全く同じ問題が出るわけではありませんが、過去問で出題されている範囲は重要な範囲であるので、重点的に重要な範囲を学習するためにも、過去問をベースにすることが良かったと思います。また、過去問を解くにあたり、各条文の要件を覚えなければなりませんので、各条文の要件を正確に覚えることにも力を入れました。全ての条文の丸暗記はできませんが、分節した要件であればスッキリ頭に入るので、要件を頭に入れアウトプットできるようにすることにも力を入れました。

論文式試験対策でやって良かったこと

Lゼミの内容を完璧に仕上げることを論文の勉強の中心に置いていました。Lゼミの内容が全て理解できて回答に反映することができるならば論文試験は間違いなく合格できるとチューターの先生にアドバイスいただき、それを信じてゼミでやった問題は自分で書けるように練習しました。ゼミでは基本的な条文への当てはめや重要な判例も学習することができるので、それらを完璧に書けるように何度も書き込みを行いました。論文試験では条文や判例の規範を示して事例を当てはめ法律効果を確認し、それを文章として表現することが必要になるので、規範や当てはめの書き方を江口講師の方法に従って記載するようにしていました。これがスムーズにできると試験でも高得点が狙えると思いますし、試験時間の限られた論文試験では自分の書き方が決まっていることは時間の節約にもなったと思います。

口述試験対策でやって良かったこと

口述試験は口頭で答える必要があり、短答試験や論文試験とは違った難しさがありました。問われた内容に端的に回答する、これが重要であると思いましたので、勉強する仲間と一緒に問題を出し合って口頭で回答する練習を繰り返しました。また、青本をベースに趣旨を覚える勉強にも注力しました。口述試験では毎年趣旨が聞かれていますので、試験の直前期には重要な条文についての青本の趣旨は全て記憶しました。

学習時間を捻出するために工夫したこと

リモートワークでしたので通勤時間がなく、自宅学習をしていたので、仕事以外の時間の多くを学習にあてることができました。弁理士試験は学習時間がものを言う試験であり、一年間で2000時間ぐらい勉強をすれば一発合格も見えてくると思っていましたので、それを目標に勉強をしました。最初は平日に3時間も勉強すると集中力が切れてしまっていましたが、勉強することに慣れてくると平日でも５〜６時間ぐらいは勉強できるようになりました。まずは時間で日々の目標を決め、しっかり学習する習慣を作ることが十分な学習時間を捻出するために重要であったと思います。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

通学しておりましたが、通信ではなく通学することを選択して良かったと思います。通信の方が移動の手間がなく、交通費もかからないというメリットがあると思いますが、いつでもWebで受けられると怠けてしまって学習が遅れる可能性もあったように思います。通学は毎週予備校に出向くことで学習のペースを一定に保つことができましたし、講師の生の講義を聞くことで刺激をもらえて勉強に対するモチベーションをキープできたと思います。

今、合格して思うこと

初めから一発合格を目指してやってきましたので、一発合格できて良かったと安堵しています。弁理士資格を取得するという漠然とした目標をLECにサポートいただいたおかげで短期に実現することができました。講義の内容も充実しており、また、江口講師の指導もあったからこそ達成できたのかなと感じます。