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2023年度合格
畑澤 匡広さんの合格体験記

合格者

一貫した指導・採点で実力UP

畑澤 匡広さん

年齢 34歳
受験回数 2回(別に試し受験を1回されています)
職業 化学メーカー開発・技術営業職
出身校 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博士後期課程
受講講座 Lゼミ
選択科目 免除あり:博士号(化学)

弁理士を目指した理由・きっかけ

学位取得後、最初に勤めていた化学系の企業で研究開発を行っておりました。そこで知財コンサルタントの野崎先生の講演を聞き、特許の調査・特許の権利について興味を持ち始めました。知的財産権の内容を理解するために2級知的財産管理技能士の資格を取り、職場でも先行技術文献調査やFTO、実験内容からの権利化に携わるようになりましたが、難解な特許などの法律の内容を理解して実際に戦略などに活かすには中途半端な知識では足りないと強く感じました。転職して技術営業・開発職になり、本格的に知的財産法等の知識に基づいて戦略立案等を行いたいと感じ、本格的に弁理士の資格取得を目指すこととしました。

LECを選んだ理由

元々LECは受講せず、独学で短答試験に合格しましたが論文試験に於いては本や簡単な動画視聴コンテンツでは感覚が分からず、一回目の受験ではほとんど問題に関連する条文を条文集から写すことしかできず悔しい思いをしました。そこで筋の通った知的財産法に関する指導を受けた方が良いと感じ、予備校に通う事を検討する中で、
・関西で通学で受講できる講座を持っている
・専任講師の経歴・指導歴・実績が十分である
といった観点からLECにて面談をさせて頂き、その中で一人の講師が最初から最後まで一貫した採点を担当する講座を持っているという事でLECのゼミを受講することに決めました。

LECで受講した初学者向けコースとその担当講師について

Lゼミ 江口裕之講師

Lゼミの良い点は以下と考えています。
①毎週土曜日または日曜日に講義があり、予習と復習が必要であるため、必然的に平日の勉強の予定やスタイルが決まる点
平日は通常の業務や出張があるため、独学の際にはどのように回すべきかペースがつかめなかったところがありましたが、毎週予習・復習の範囲を指定してもらえるため、ペース配分がしやすく、自分の苦手な部分を見つけるにも役立ちました。

②特許実用新案・意匠・商標の順に講座を回してもらえるため、学習内容が過度に一つに固まらない点
不安な内容や苦手意識のある科目に学習が固まりがちでしたが、必ず4週間または3週間で一周してくれるようになっているため、満遍なく対策ができるのが良い所と感じました。

③慣れていないうちは特許は60分×2週で回してもらえるが、後半からは120分2題の出題となるため、本番のペースに合わせる事ができる。
特に特許法は初回の受験時に時間が足りないと強く感じたため、徐々に時間内に書きあがるようになってきて成長が感じられました。

④一人の講師が採点を同じ基準で行ってもらえるため、何ができていないか、何ができるようになったかを同じ基準で確認できる
個人的には最も安心できた点で、他の講座などでは色々な講師の方がそれぞれの規準で採点を行っていると聞きましたが、本講座では江口先生がお一人で採点・講評・解説を行ってくださるため、「前と同じように書いたのに全く違う点数になった」という事が無く確実に書けるようになっているのか否か等が分かり、良かったと考えています。勿論解釈が人によって異なる点もあると思いますが、その点は講義中に解説されるため、実際にどの内容で記述するかは自分で決める事が出来ました。

⑤点数表が公表され、自身がどの程度の出来だったかを教室の中だけでも相対的に確認できる点
相対的な自分の位置を毎度確認でき、凡その自分の可能性を見ながら学習を進める事が出来ました。

⑥過去問の講師作成の模範解答・問題傾向や基本問題への回答のレジュメなども配布されるため、出題可能性が高く重要度が高いと考えられる問題について自分で集中的に何度も対策ができる点
毎回の演習で出た問題以外の基本問題についての記述などは集中的に見直す教材が配布されるため、試験前などに見直すにはうってつけでした。

口先生は青本や改正本の記載の内容だけでなく、判例やご自身のネットワークの中で試験委員経験者の方に実際に聞いた内容を基に各条文の趣旨の重要部分や、論文試験で記載したほうが良い内容、各設問に対する回答の形式について独自の一貫した説明をして下さいます。他の先生や採点基準の方とは異なる内容の事も他の受講生の方に聞くとあるようですが、内容が一貫しており、論文の記述をするときに他の内容も連関して思い出されてくるため、書き忘れ等がなくなるメソッドを伝授して頂けたと考えています。
出題される演習問題の内容についても解釈違いや、複数回答が出ないよう独自に修正などを加えてくださったり、より深い内容を聞くための追加問題等を入れて頂けたりするため毎度の問題を経験していくと恐らくほとんどの問題を回答できるようになるのではないかと思いました。
演習問題の採点・講評についてもどこが悪かったのか、他の人がどのような回答をしたのか、どういう間違いが多かったのかを解説して頂けるため自身がどういう思い違いだったのかが直ぐに分かり、修正が容易になると思います。
かなり高度な記載を求められるため、かなり学習時間は必要+その場に応じた取捨選択が必要だと思いますが、地力が着く講義であると感じました。

LECで受講した答練・摸試について

[受講答練・摸試]口述模試 
LECの口述模試は、他の弁理士会の口述模試・予備校の口述模試と比べると時間が短く(私の受けた際には8分解答時間)、比較的問題量が多いまたは問題が難解であると感じました。そのため、時間が無い中で冷静に考える事、難しい内容について口頭で理解する事の良い訓練になったと考えています。また、試験官の方としてアルバイトの方や経験の浅い方がおらず、経験豊富な先生方からのフィードバックが得られ、自分としては自信につながったと考えています。
尚、先生方から模試の際には「条文通りに言ってください」とよく言われ、言い直しを求められました。そこまで必要か?と模試を受験した当時は思いましたが本番の試験でも条文通りに、を強く求められたことからも、良い練習になったと感じています。

LECで受講したスポット講座について

[受講講座]各種道場・その他:論文百戦錬磨ゼミ・口述道場
論文百戦錬磨ゼミは、Lゼミよりもさらに難度が高く、予習などで範囲も限定されないため、本番のようにどこが出るか分からない中での記述練習を1か月近く練習することができるため、本番に向けての仕上がりを確認できる良い機会になると思います。
また、今回この期間に配布された予想問題等からの出題もあり、本番落ちついて記載することができたことも合格の大きな支えになったと考えています。
口述特訓道場については、本番よりもかなり難度が高いですが、口述試験で重要となるパネル問題について落ち着いて内容を理解する練習になるような演習問題が沢山出るため、受講して良かったと今は考えています。

LECの教材や学習システムについて

Lゼミについては基本は通学で、Webでのフォローなどは原則ありませんでしたが、不明点については毎週の講義後に先生に確認することもでき、また直接メールでの質問・チューターの方への質問等をすることができるため、大きく躓く事は少ないと感じました。また、止むをえない事情で休む場合にも教材の保管など、フォローして頂けるため安心して講座に臨むことができました。

短答式試験対策でやって良かったこと

短答試験対策についてはLECの講座については受験することは無かったですが、やはり単元ごとの過去問を10年分ぐらいは最新の解説本を見ながら解いて、回すことが大切だと感じました。特に短答試験では初学者が間違えやすい点や内容について繰り返し内容を少し変えながら問われるため、その部分になれるためには十分に過去問に親しむことが大切だと感じました。
また、過去問を解いて正誤を確認した後に、関連する条文を手で書く・又は読み上げる事や、青本の関連部分を読むことによって同時にその肢で問われた内容以外の部分についても学習を進める事が効率の良い学習には不可欠であると感じました。さらに、このように手書きで書き残した自分の記載は後から見直したときに活字の解説よりも記憶に残りやすいと感じています。
個人的にはパリ条約や条約の内容については親しみ辛かったので、自分の声で録音した条文の内容を通勤途中に聞きながら復習するといった時間の使い方が意外と記憶への定着という意味ではよかったと思っています。
後から他の受講生から聞いた話では短答アドヴァンステキストがあればここまで苦労することも無かったかとも思いましたが、自分で創意工夫するのも良い時間だったと思い返しています。

論文式試験対策でやって良かったこと

論文試験対策については、とにかく試験本番で時間が足りなくなることが辛かったため、なるだけ基本的な問いかけに対する回答を自分の中でテンプレート化してしまう事が重要だと思いました。これが徹底的にできていると、難しい問題であっても基本的な問題の組み合わせとして記述することができるのでブロック単位でどの程度解答用紙を使うか等も計算しやすくなり、良いと思いました。
このような解答の作り方ができるようになるには江口先生のLゼミの基本レジュメ・過去問・演習解答を細かくバラして見直し、どの段階まででどの内容を記載するかを徹底的に反復するのが一番高い効率だと感じました。
この方法で練習しておくと、最近の特許・実用新案法の論文問題の傾向であるような、大問全体で聞きたいことを細かい小問に分けて段階的に聞いてくるような問題では頭に入れた内容をブロックごとに分けて記載すれば対応でき、商標法のような大きな流れで一気に聞いてくるような問題では順番に組み立てて行けば解答を作ることができるため、柔軟な判断も可能になります。
また、このやり方で学習しておけば、後から重要判例などを記述できるようになった時に、自分がこれまで組立てたブロック内に入れ込むことで済むようになるため、一から覚えなおす様な事が減るようにも思いました。

口述試験対策でやって良かったこと

口述試験対策についてはLECの出されている口述試験アドヴァンステキストの冊子を受講生同士で集まって議論しながら勉強するのが一番良いと思いました。LEC梅田校ではかなり昔からLゼミ受講生で論文試験後に集まってアドバンス等の問題集を毎週解きあうような会が開かれており、これが自分としては最もあった勉強法のように感じました。自分一人で解答を延々と読んだりするのもできなくはないですが、解答をただ覚えたり、見てしまったりであまり効率の良い学習法には思えませんでした。

学習時間を捻出するために工夫したこと

私の場合には営業的な仕事をしているため、出張が多かったり、夜に海外拠点とのミーティングがある日も不定期に多くあったりしたため、決まった時間に何時間勉強する、といった対応はほぼできませんでした。そのため、朝の通勤時間に何を見直す、昼休みにどの教材を勉強するといった隙間に生まれる時間を極力うまく使えるように工夫していました。特に論文の際にはとにかく手で書いて体にしみこませる必要があると感じていたため、机が確保できる場所では必ず隙間の時間に書いて一つでも覚えこませるようにしていました。逆に、土曜日や日曜日はしっかりと休むようにしていて、長い期間の勉強でも心や体が疲れないようにケアしていました。特に休みの日に運動する習慣だけは変えずにリフレッシュするようにしていました。

通学、または通信での受講を選択して良かった点や反省点

前述のように、通信ではなく、通学を選択したことで長い期間の中にリズムが生まれたため、良かったと強く感じています。また、一回一回の講義での内容を理解して覚えようという気持ちが強く生まれたため、一回の講義で学ぶ濃度が高くなったのではないかと考えており、やはり通学の方が色々な観点から自分には合っていたと強く感じています。ただし、通学の場合、午前の講義と午後の講義のどちらを選択するかという問題があり、個人的には夜が遅くなってしまう午後よりも午前の講義にしておくべきだったと反省しています。

今、合格して思うこと

今まで明細書作成の実務やその他知財実務に関わってこなかったキャリアを歩んできたため、周りの合格者についていけるだろうかという不安も多くありますが、これまでビジネスの中での技術の活かし方や研究開発の中での特許のかかわりを見てきた自信があるため、この経験を生かして研究開発部員の発明を正当に保護できる弁理士、事業に寄り添える弁理士、戦略などの出願権利化のみに囚われない弁理士になりたいと考えています。また、弁理士はキャリアの最初の一歩に過ぎないと考えているため、ここから何を学んでいくか、何に自分が進んでいけるかという可能性が目の前に一気に広がり、今はワクワクする気持ちでいっぱいです。

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