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2012年度
T・Kさんの合格体験記

合格者
一発合格

支えの数

T・Kさん

年齢 30歳
受験回数 1回(別に試し受験を1回されています)
職業 会社員(知的財産部)
出身校 北海道大学 工学研究科
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、中上級者向け講座
  • ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2012年度弁理士試験の最終合格発表日(2012/11/9)時点のものです。

弁理士を目指した理由

社外のセミナーに参加した際に、対外的な自分の強みを考えさせられる機会がありました。会社の外へ出たときの自分を客観的に見たとき、強みが何もないことに気づきました。私は企業の知的財産部に所属していました。法律の知識の勉強が必要ということは自覚していたので、今後の仕事に役立て、自分の強みを得るために弁理士の資格取得を目指しました。

LECを選んだ理由

勉強を続けることが最初の難関だと考えました。自分の性格を考えて、2つの理由で「通学」を選びました。1つは、勉強するモチベーションを維持するため、もう1つは、勉強仲間を作るためです。
講座を受ける前から知っていた富澤先生が講師をされていると伺ったのでLECに決めました。富澤先生の受験時代の勉強方法は、以前に少し伺ったことがあったので、富澤先生の講義に興味を持ちました。Web講義の視聴も可能なクラスでしたが、結局私は一度も視聴することなく、富澤先生の生講義のみで勉強を続けました。その場の疑問をその場で解決することができる生講義が私には魅力でした。

入門講座のカリキュラム・テキスト・講師等について

富澤先生は最初の講義で、特許法以前に、法律の仕組みを体系的に教えてくださったので、徐々に自分で法律を読めるようになっていったと思います。私は理系の出身だったので、法律とはあまり縁のない生活をしてきました。だからこそ非常に為になる講義でした。自分で条文を調べ、自分で理由や根拠を考えることが少しずつできるようになったのは、このときの講義のおかげだと思います。今年度は大きな法改正もありましたが、富澤先生のおかげで何とか対応することができ、大きな弱点とならずに済みました。

仕事と勉強の両立のコツ

仕事と試験勉強との両立を図る上で、心がけたことは3つあります。

1つ目は、できるだけ毎朝勉強することを心がけました。仕事で帰りが遅くなったときには無理して夜には勉強をせず、翌朝勉強することを優先しました。同じ時間勉強するのでも、夜と朝とでは、朝の勉強の方が時間対効果が大きいと考えたためです。

2つ目は、勉強は部分ごとに集中して取り組みました。前日勉強したところはできるだけ翌朝に復習をし、少し日を空けて再び復習をし、各法の部分ごとに知識を定着させるように努めました。復習する期間が空き過ぎると知識の定着に時間がかかると考えたためです。

3つ目は、全範囲の勉強を一通りやった後は、毎日の勉強を自分の苦手な分野から取り掛かるように努めました。自分の得意な分野を復習してできた気になっても得点アップには直接的には結びつきにくいと考えたためです。その日その日の勉強はそのとき自分が点数が取れない分野の復習から始め、少し調子が落ちてきたと感じたときに点数が取れる分野の復習を行い、モチベーションを維持しながら大きな弱点分野を減らすことに努めました。

短答試験対策で気をつけたこと

通学を始めた年の5月に短答試験を受けました。受験する2012年の短答試験に向けて短答試験の雰囲気を体感するためです。その経験があったため、試験当日のイメージができていたこともあり、2012年の短答試験は、焦ることなく落ち着いて臨むことができました。試験は、自分が勉強してきたことを信じ、「自分が知らないことは条文通りの選択肢」と信じて解答しました。

特許法の勉強には全体の勉強時間のうち多くの時間を充てました。しかし、3月の全国模試を受けて、特許法の「問題」の難しさを痛感しました。そしてそれと同時に、条約の「問題」の素直さを感じました。以前に合格した方が条約の勉強をした方がいいとアドバイスしてくださったのを思い出し、短答試験直前は条約の勉強に時間を充てました。実際には、条約の勉強は短答テキストのポイントを覚えるところまでしかできませんでしたが、それでも10点中7点取ることができました。

論文試験対策で気をつけたこと

富澤先生に、論文試験の答案の書き方(書く技術)を教えていただきました。体系的にまとめられた「書く技術」は非常にわかりやすく、1年かけて書く技術を身につけるよう努めました。教えていただいた「書く技術」を知らずに勉強をしていたら、1年での合格はあり得なかったと思います。

論文試験直前は答案構成の練習(論点を落とさないように論点を漏らさず拾う練習)を行い、論文テキストに記載されていた判例のポイントをまとめて覚えました。覚える項目は自分の言葉でまとめたものを覚えるようにしました。自分の言葉で覚えるのは丸暗記にはならないと考えたからです。試験勉強を通して得る法律の知識が仕事の役に立つことは想像していた通りです。しかし、それと同等もしくはそれ以上に、富澤先生に教えていただき、試験勉強を通して身につけた「勉強の仕方・取り組み方」が「仕事の仕方・取り組み方」に非常に良い効果を奏したと実感しています。試験勉強を通して得るものは、法律の知識だけではないことは間違いないと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

弁理士試験が難関試験であることは事実だと思います。今年の合格率が10.7%を超えたからという理由で、試験が易化していると考えるのは妥当ではないと思います。受験者の数は勉強を続けてきた人の人数です。受験者数には表れない、弁理士を目指して勉強をした方々もいらっしゃるだろうと思います。試験自体が難しいが故に、勉強を続けること自体が難しくなると私は最初に感じました。法律は他法と関連する場合が少なくありません。なのに一方で、部分ごとに覚えたこと同士が関連するものであってもすぐに結びつくものではありませんでした。実際それらのことがつながり始めたのは短答試験を直前に控えた4月頃だと思います。どの資格試験の勉強に対しても共通する難しさなのだと思いますが、最初の難関は「勉強を続けること」だと思います。そう考えれば、弁理士試験は「勉強を続けた」受験者の合格率は高まっているので、勉強を続けることができればチャンスが広がると考えることもできます。まず勉強を続けることが、そのために勉強するモチベーションを維持することが、毎日勉強する生活に身を投じることが、互いに切磋琢磨する仲間を作ることが、合格に続いていると思います。

試験勉強を始めたとき、合格することが大変であることを誰もが考えていたことだと思います。私もそう考えていました。しかし実際には、自分が予想していた以上に苦しいものでした。そのとき、本当の意味で共感してくれるのは勉強仲間だけだと思います。大学受験と違い、来年があると心のどこかで甘えてしまいそうになるときもあります。そんなときに支えになるのも勉強仲間だけだと思います。

試験合格は、自分一人の力で勝ち取ったものと錯覚しそうにもなりましたが、実際には多くの人の支えがあって勝ち得たものだと、合格した後に強く実感しました。
合格発表後、改めて合格したことを報告したい人がたくさんいることに気づきました。家族はもちろん、富澤先生をはじめ、勉強仲間や先輩、友人。その報告したい人の数だけ支えがあったのだと実感しました。

途中迎える苦しみは、試験勉強を始めたときに自分が予想していた以上のものでした。だからこそ、合格してあんなに喜ぶ自分も想像できませんでした。その喜びは、言葉でお伝えできるものではありません。是非勉強仲間を作り、最初の志の下、勉強を続けてください。必ず道が開けると思います。

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