弁理士

合格のための勉強法と法令集・基本書の選び方

ここでは合格のために必要な勉強計画や基本書・法令書の選び方をお話します。入門講座をお申込の方は、「これから勉強を始める方へ」をご覧になっていただければより詳細な案内があります。

1.合格のための勉強計画の立て方

合格のためには、まず勉強計画を立てることが重要です。計画する際のポイントとノウハウを掲載しています。

最終目標から逆算する

勉強計画を立てる上で最も重要なことは、「最終目標から逆算する」ということです。ゴールである弁理士試験最終合格という位置から逆算して考えてみてください。まず、合格したい年が来年なのか、その翌年なのかを、ご自身の現状での実力を見極めた上ではっきりと決定することです。ただ漫然と毎年の試験を受けてしまう方もかなりおられると思いますが、この決定は非常に重要です。

最終ゴール地点を決定したら、そこから逆算してやらなければならないことをスケジューリングしていきます。ここでのポイントは「長期的・中期的・短期的に分けて目標設定をする」ということです。1年単位で到達する地点、半年で到達する地点、1月で到達する地点、1週間で到達する地点、1日で到達する地点という具合です。このように考えていくともはや1日1日が無駄にできないということを再認識できると思います。

曜日ごとに勉強する科目を変えておく

そして、週単位で考えるときのポイントとしては、曜日ごとに勉強する科目を変えておいたほうが良いということです。たまに「この週はずっと意匠法」というような勉強計画を立てる方がおられますが、そのようにしてしまうと1日分の遅れを翌日で取り戻せばいいとなり、だらだらとしてしまいがちになりやすいのです。毎日変える必要はありませんが、例えば、毎週金曜日は商標法の日とか選択科目の日とかいうように苦手科目を後回しにしないようにきちんと取り組む日を決めておいたほうが良いでしょう。

立てた計画はきちんと実行する

最後のポイントは、立てた計画はきちんと実行することです(これが最も難しいのですが)。ただし、初級者レベルで立てた計画は内容をきちんと把握していないため、どうしても無理が出てくる場合があります。これは勉強が進むにつれて内容が分かってくるでしょうから、ある程度進んだところで計画の修正をすることは問題ではありません。計画マニアにならない程度に予定の見直しを図っていくことも重要です。

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2.基本書の選び方

基本書といわれる本は、いつかは購入する必要があります。しかし、これらの本は、法律専門書ですから、初級者向けには書かれてはおりません。また、法改正にも完全には対応していないため、せっかく購入しても、中身を理解することができるようになったときには、新しい改正に対応したものが出版される可能性もあります。

LECの入門講座では充実した内容のテキストを用意しておりますので、まずは入門講座で配布されるテキストやBASICテキストと、講義で基礎を学んでいただいてから、基本書を購入して、ご自身の学習を進められると、余分な出費もなく効率的でしょう。

基本書の選び方

ここでは主な基本書の内容を簡単に説明します。
「青本」は、「逐条解説」の名のとおり、各条文を詳細に説明しており、最も重要な基本書となります。ただ、体系的にはできていないため、法律の初心者には、いきなりは難しいでしょう。ある程度勉強が進んでくると、理解を深めるためにも読んでおく必要があります。特許庁による公式見解なので、すべての試験について指針となるからです。

「吉藤」は、体系順に書かれており、青本と並んで最も重要な基本書です。ただし、吉藤先生は既にお亡くなりになっており、熊谷先生が補訂されていますが、元の内容を大きく変更していないので、改正部分と改正以外の部分が初心者にはわかりづらいのではないかと思われます。ある程度、法律の内容を理解してから読まれると、テキスト等の記載がどこから引用されているかわかってくると思われます。

「中山・工業所有権法(上)」は、産業財産権(工業所有権)法分野の中心的存在である中山信弘東京大学教授の著書であり、体系順に書かれているため読みやすい本です。しかし、本書は純粋な法律専門書であるため、民法・民事訴訟法など一般法の知識がないと難しい箇所もあります。法学部の方は、すぐにでも読み始めるとおもしろく読める本ではないでしょうか。

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3.法令集の選び方

法令集については、勉強を開始された時点の最新のものを購入されて、必ず授業に携帯することをお勧めいたします。法令集は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。「法文集」タイプと「法令集」タイプと「四法対照」タイプです。

「法文集」タイプは、産業財産権(工業所有権)四法の本法のみが掲載されているので、値段も安くなっていおり、最初は、これのみ購入すれば大丈夫でしょう。薄く軽いので持ち運びに便利ですし、改正には頻繁に対応してくれます。常時携帯するには最適でしょう。

法令集の選び方

「法令集」タイプは、本法に加えて施行令・施行規則・条約・条約の規則など弁理士試験に必要なものは、ほとんど掲載されています(特許庁の運用は掲載されていません)。願書や明細書のフォーマットも掲載されているので、実務についても知ることができます。勉強が進んでくると、こちらも購入する必要があります。

「四法対照」タイプは、産業財産権(工業所有権)四法が並行に掲載されているもので、四法の相違が一目瞭然となっており、短答の勉強に非常に便利なものです。ただし、特許法以外の法律については順序が違っており、以外ある程度条文の位置を理解しないと引きづらいので、勉強が進んでから購入されるとよいでしょう。 産業財産権(工業所有権)法や不正競争防止法、著作権法は非常に改正の頻発する法律であり、改正に対応していない書籍が数多く書店に並んでいたり、発行部数の関係から出版社でも在庫切れという事態を引き起こしたりすることがあります。

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