2022年不動産鑑定士試験において、LECの答練・模試等でどの程度的中しているのか分析しました。その一部をご紹介します。
論文式試験は、下記基準により、的中の是非を判断しています
LEC答練・模試・問題解説形式の講座(必修論点総ざらい講座など)と本試験の問題全体を比較し、本試験の小問の一部または全てを論述(グラフや式の記述または計算)できること。
※詳細PDFは科目単位で的中実績をまとめて掲載しております。
民法
問題1は「こう書け!」や各種答練・模試等でほぼカバー、問題2は「条文あてはめ」が中心で差が付きにくい。LEC生なら高得点が期待できる良問揃いであったといえる。
本試験問題1
- 動機の錯誤(共通錯誤)
- 94条2項の類推適用(意思外形対応型)
本試験問題2
- 登記請求権
- 書面によらない贈与
- 賃貸借の債務不履行と解除の可否(信頼関係破壊理論)
- 意思表示の効力発生時期
【答練・模試等】
- 全日本論文公開模試 第1回 問題1
- 論文的中答練 第2回 問題1
- 論文実戦答練 第1回 問題1
- 分野別過去問解析+α答練 第3回 問題2、第6回 問題2
経済学
問題1は各種答練・模試等で扱った大本命、問題2の統計の読取は訓練済みではあったがレベルは非常に高い。LEC生は問題1で攻めて何とか合格点を勝ち取れたのではないか。
本試験問題1
- 公共財
- 情報の非対称性
本試験問題2
- 金融論(インフレ率、長短金利操作付き量的・質的金融緩和)
- 期待形成(適合的期待、合理的期待)
- バージョンアップ型AD・AS分析
- 資産の価格理論(資産価格の決定式)
【答練・模試等】
- 全日本論文公開模試 第1回 問題1
- 必修論論点総ざらい講座 問題8、問題11、問題12
- ズバリ的中!試験委員対策講座 問題2、問題5
- 分野別過去問解析+α答練 第3回 問題2
会計学
問題1,2ともに各種答練・模試等で扱っており、特に問題1「のれん」は大的中といえる。LEC生は両問合計で7割以上は当然、8割超の受講生も数多くいたものと思われる。
本試験問題1
- のれんの意義
- のれんの資産計上の根拠とのれんの償却
- 負ののれんの意義と発生原因
- 自己創設のれんが資産計上できない根拠
本試験問題2
- 売買目的有価証券の評価とその根拠
- その他有価証券の評価とその根拠
- 両者の違い
【答練・模試等】
- 論文的中答練 第2回 問題1
- 必修論点総ざらい講座 問題12
- 論文実戦答練 第2回 問題2
- 分野別過去問解析+α答練 第6回
鑑定理論
問題1を除き、問題2〜4と演習問題は各種答練・模試等でほぼカバー。論文は基準等を中心としたシンプル答練、演習もLEC生なら処理の流れも準備できていたはずである。
論文
本試験問題1
- 土地の自然的特性及び人文的特性
- 不動産の価格の二面性
- 鑑定評価の必要性(不動産の価格の特徴(4))
- 鑑定評価の社会的公共的意義
本試験問題2
- 地域分析及び個別分析の定義
- 地域分析及び個別分析における市場分析
- 需要者の属性及び行動の例示
- 需要者の属性及び行動の直接還元法における反映
本試験問題3
- 収益分析法の意義・有効性
- 不動産の価格に関する諸原則
- 収益配分の原則
- 収益純賃料の意義・求め方
- 賃貸用不動産に適用できない理由(不動産の価格の特徴(1))
本試験問題4
- 更地の定義
- 中規模の更地の鑑定評価
- 配分法
- 土地の再調達原価の求め方
- 原価法の適用が困難な場合
- 開発法(分割利用)
- 開発法による価格を比較考量すべき理由
【答練・模試等】
- 論文的中答練 第3回 問題1
- 必修論点総ざらい講座 問題1、問題6
- 論文実戦答練 第2回 問題2、第3回 問題1,2
演習
本試験演習
- 区分所有建物及びその敷地の鑑定評価
【答練・模試等】
- 全日本論文公開模試 第1回