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実務家インタビュー 丸川 博之 先生

丸川 博之 先生

三協社労士行政書士事務所/社会保険労務士/行政書士/旅行業管理主任者
丸川 博之 先生

PROFILE
昭和61年 大学卒業後、IT企業にてシステムエンジニアとして銀行系システムを担当。平成元年 イベント企画会社にて企画営業を担当。平成6年 イベント企画会社を先輩と設立、シンポジウム・コンベンションなどの運営業務に携わる。平成23年 社会保険労務士登録、行政書士登録。
社会保険労務士・行政書士を目指した経緯は

私の前職は、イベント企画の仕事で、シンポジウムやコンベンションの業務に携わっていました。イベント業界というと、華やかな世界をイメージするかもしれませんが、実際の仕事は、舞台の裏方をハンドリングする仕事であり、心身ともに過酷な状況に立たされることもしばしばです。 イベントといっても、コンサートやスポーツイベント、新商品発表会、展示会など、多種多様ですが、私の会社では、企業主催の販促イベントや官公庁主催のシンポジウムなど、いわゆる"お堅い"イベントを中心に取り扱っていました。中でも、中小企業の経営者の方とお付き合いすることが多かったのですが、一緒にお仕事をさせていただいているうちに、「中小企業は、営業や売上げを最優先に考えながら日々の業務に追われ、人事労務などの社内整備にまで手が回っていない」ということに気が付きました。たとえ、イベントが成功したとしても、会社が成長したときに土台がないとぐらついてしまいますし、どうにかして管理面からのサポートができないだろうかと思ったことがきっかけでした。 また、イベントの仕事では販促やマーケティング面、社労士・行政書士の仕事では人事労務管理や許認可等手続き支援というアプローチの違いはありますが、「中小企業をサポートする」という共通点があり、自分のキャリアを活かせることは大きなやりがいです。

合格されてから実務につくまでに準備されたことは、どのようなことですか
合格されてから実務につくまでに準備されたことは、どのようなことですか

私は、社労士になるために必要な2年の実務経験がありませんでしたので、全国社会保険労務士会連合会が開催している事務指定講習を受講しました。講習を受けたり課題を提出したりとなかなかハードですが、試験で培った知識をそのままにしてしまっていては、どんどん希薄化してしまいます。受験勉強での内容が、講習を受けることで「ああ、こういうことだったのか」と分かりましたし、とても良い経験でした。 また、いろいろなセミナーや異業種交流会に積極的に参加しました。短時間で多くの方と出会えるので、他業種に人脈を広めたり、有用な情報を手に入れることができました。交流会に参加する上で心がけたのが、しっかりと事前の準備をしていくことです。わずかな時間で、自分の目的ややりたい仕事について伝えられるように、あらかじめ、1分、3分、5分の3パターンの自己紹介を作ったり、名刺に自分の顔写真や似顔絵をつけ、プロフィールを記載し、できるだけ目立つようにしました。「はじめまして」とご挨拶をしたときから、名刺をきっかけに話が弾むこともありましたので、これは大変有効でした。

やはり開業にあたって、人脈づくりは重要なのでしょうか

士業は、横のつながりが大切な財産となります。個人事業主だからこそ情報交換や、いざというときのためのネットワークが活きてきますので、研修会や他士業との交流会にはぜひ参加していただきたいと思います。特に他士業とのつながりは、自身の業務の幅を広げるだけではなく、お客様からの信頼にも活きてきます。分からないことがあった場合に、相談ができる方がいるのは心強いものです。また、お客様からの問い合わせに「それは私の専門ではないので・・・」と逃げるのは簡単ですが、専門の士業の方をご紹介するなどしてフォローし、次へつなげていくことが大切です。よく、ビジネスにおいて、WIN-WINの関係、GIVE&TAKEなどと言いますが、私は見返りや仕事の紹介は期待せずに、「GIVE&GIVE&GIVE」の姿勢で仕事に臨んでいます。

また、FecebookなどSNSを活用して人脈を広げていくのも良いと思いますが、直接会っていない分、使い方にも気を付けなければいけません。あまり宣伝ばかりしてもいやらしくなるので、私は、基本的には知人とのつながりとして利用しています。

事務所を経営する上で心がけていることはありますか

開業するということは事務所の経営者となるわけで、決して楽なことではありません。そのためにも経営者としての考え方を身に付け、支部の行事や自治体主催の相談会にも積極的に協力して、いろいろな経験を積みました。労働基準監督署の年度更新相談員や、年金事務所の算定の相談員に推薦していただいたこともありましたが、不慣れな業務も勉強せざるを得ない状況に身を置くことでスキルアップになり、お客様の生の声を聞くことができたので良い経験となりました。 さらに、信頼を築くのは何年もかかりますが、信頼を無くすのは簡単です。お客様に対してはレスポンス良く、臨機応援に対応することを心がけています。誠心誠意向き合うことで、信頼もより強固なものになると実感しています。 そして、これからは、専門分野を持つことで、他事務所との差別化を図っていくことが必要になるでしょう。「何でもできます」は、何もできないと言っているようなもの。お客様に選んでいただける事務所になるために、社会状況とお客様のニーズをとらえ続けていかなければなりません。

社会保険労務士・行政書士を目指している方や独立開業を目指す方へメッセージをお願いします

私は現在もイベント業務の仕事を続けていて、昔のお客様から「困っているから手伝って欲しい」とご依頼いただくこともあります。そして、現場が終わった後に「ありがとう」と感謝の言葉をいただける瞬間はとても嬉しく、やりがいを感じます。 私にとって、自分が役に立っていることを実感できることが何よりのやりがいであり、士業においてもそれは変わりません。これから資格取得を目指すみなさんにも、何のために仕事をするのかや、士業としてのビジョンを明確にしていただきたいと思います。 また、現代は、資格があれば食べていけるという時代ではありません。独立して本当にやっていけるだろうかといった迷いを抱いたままでは、士業として生き残ることはできないでしょう。断固たる決意を持って、自分の将来像を明確に持ちながら頑張っていただきたいと思います。

Column

丸川先生のある日のスケジュール

5:30 起床 ウォーキング(犬の散歩)
7:00 事務所のブログ更新
7:30 朝食
8:30 出所
9:00 ミーティング
10:00 顧問先打合せ
12:00 昼食
13:00 各種書類作成
14:00 年金事務所手続き
15:00 ハローワーク手続
16:00 就業規則の法改正対応検討
18:00 退所
18:30 ウォーキング(犬の散歩)
19:00 夕食
20:00 イベント業務(運営マニュアル作成等)
24:00 就寝

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