説明会、電話やメールなどで日頃よく聞く質問にQ&A形式でお答えします。
- 日本国籍じゃないんですが、受験できますか?
- 通関士試験は学歴、年齢、経歴、国籍などの制限はありませんので、どなたでも受験することができます。成長著しいアジアの方から質問を受けるケースが増えています。
実際、アジアの方を中心に多くの外国の方が受験しています。日本語が理解できれば問題ありません。
また、日本の国際物流業者も専門知識を持った外国の方を求める傾向を強くしています。
外国の方にとって通関士資格は、日本人以上に就職・転職に大いに役立つ資格になるでしょう。
- 実務経験もなく通関の知識もまったくないんですが大丈夫でしょうか。
- 受験される方の多くが通関実務の経験をお持ちではありませんし、通関のこともご存じない方です。その中から多くの方が合格されています。学習の最初は、関税法の用語の定義という基本的なことから始めれば、学習が進むうちに難しい知識にも難なく付いて行くことができるようになりますから安心してください。ただ、テキストを読んでいると中々イメージしにくい言葉が出てくることがあります。できれば、LECのような予備校に通って具体例を交えた解説を聞く方が効率的です。
- 働きながら勉強時間が確保できません。一回で合格できるでしょうか?
- 人によって異なりますが、学習時間は300〜400時間を見てください。平日1日1〜2時間の勉強時間を取る工夫をしてください。足りない分は休日に補って下さい。月に40〜60時間は決して無理な時間ではないはずです。実際、通関士試験の受験者の大多数が社会人で占められています。多くの方が学習時間の確保や学習方法に工夫を凝らして合格をつかみとっています。合格体験記が色々掲載されていますので参考にしてください。努力なくして果実を手に入れることはできません。
- 効率的な学習方法を教えてください。
- どんな試験でもそうですが基礎力をしっかりと身につけないことには始まりません。通関士試験にとっての基礎力は関税法によってつきます。その関税法も法律の立法趣旨を理解して全体像をつかむことから始めて下さい。その上で細かい部分へと理解を深めて行って下さい。初めのうちは、多少分らない部分に関しては目をつぶって最後まで一通りの学習を済ませてしまうことです。そうすることによって途中不確かだった部分も理解できるようになってきます。理解した上で暗記することでしっかりと知識が定着します。
一通りの基礎知識の学習を終えたら、過去問題を中心にした演習問題で肉付けをしてください。細かい知識の中には本試験でほとんど問われないような知識も含まれています。そういった知識を覚える必要はありません。過去問題を演習する中で本試験に必要な知識を振るいにかけることができます。
通関士試験の出題はほとんどが過去に出題された問題そのものかアレンジしたものです。「過去問を制する者は試験を制す」、です。
- 合格率はどのくらいですか?
- 平成21年度が7.8%、22年度が9.8%、平成23年度が9.9%、平成24年度が8.6%になっています。出題形式の大きな変更があった平成18年度を境に難化傾向が続いています。出題の質を見ても難易度は高いところにあると言えるでしょう。そして、表面的な合格率以上に3科目受験者の合格率は低いと見なければなりません。
通関士試験では、通関実務経験者に実務経験年数によって科目免除(1科目免除<通関実>と2科目免除<通関実務・関税法等>)を与えています。それら科目免除者を含めた合格率が先に示した合格率であることを理解してください。
プラス思考で考えるのであれば、難易度が高いということは、それだけ通関士試験合格の社会的価値が高くなったことを意味しますし、実社会で重用されることにもなります。