通関士は、「輸出入手続を行なうプロフェッショナル」です。
では、次の貿易取引の流れの中で、通関士はどこで登場し、どんな仕事をしているのでしょうか?

通関士試験は、通関士になりたい方はもちろん、貿易業界全般でその専門的な知識を活かしたいという理由で受験する方がとても多いのが現状です。国際物流業者(○○通運、○○物流、○○海運、○○航空等の名前の企業)、メーカー、商社などで貿易関連の業務に従事している方、貿易業界への就転職を目指す方、個人輸入を始めたい方など様々な方が受験しています。
通関士試験は、
- 輸出入に関する専門知識を身につけたい!
- 貿易立国日本を支える人材になりたい!
- 世界を舞台に活躍したい!
…そんなあなたにおすすめの資格です。
映像で分かる!通関士の仕事
通関士の仕事〜輸入通関の流れ〜
現在、年間で70兆円近くの貨物を輸入している日本の貿易。
その貿易の最前線を担うのが、プロフェショナル資格である「通関士」です。
日本の法律では、輸入の際に必ず税関を通らなければ、貨物を日本国内に持ち込むことは出来ません。
では、日本国内に滞りなく輸入するため、通関士は実際どのような仕事をしているのか映像でお伝えします!
通関士の将来性
貿易立国である日本において、貿易関係で唯一の国家資格である通関士の資格は、通関業者はもとより貿易に携わる会社においても有用な資格です。
取引のグローバル化は今後発展することこそあれ衰えることは考えられません。
具体的には以下のような職種において活用することができます。
通関業者
通関業者は国際輸送業務を兼ねている場合が多く、通関業務に従事することはもちろんですが、通関・国際輸送の営業部門などでの勤務も考えられます。また海外に支店がある場合も多く、海外駐在員の可能性もあります。
2009年からは、郵便で運ばれる貨物に関しても、一部輸出入申告が必要になりました。それに伴い郵便事業株式会社が通関業に進出しましたので、一つ職種が広がったと言えます。
通関業者以外
通関士の知識があれば、通関業者以外の場所でも活躍できます。
商社
海外取引を行う商社であれば、輸出入に関する規制、制度などの知識は不可欠なものになります。
百貨店
海外での買い付けなどには、輸入に関する複雑な知識が必要となります。
また、買付けのためには原価計算が不可欠です。(この原価計算は輸入を扱う会社であればどこでも必要です。)
輸入の場合には関税がかかりますので、この関税の計算ができなければなりません。
関税はCIF価格(※)に対して課せられます。また、輸入に関する制度、規制などの知識も必要です。
(※)CIF価格とは、FOB(輸出港までの費用)+輸入港までの運賃及び保険料の合計金額のことです。
メーカー
メーカーは日々、製品を輸出したり、原材料や部品である外国産品の輸入を繰り返しています。
輸出・輸入を行うと、必ず通関業務が発生します。
大きなメーカーは自社で通関部門を持っている場合があります。
独立
ブランド品などの個人輸入が盛んに行われる昨今ですが、さらに進んでインターネット販売など貿易関係の会社を立ち上げることも可能です。
通関士試験で培った輸出入の貿易知識が役立ちます。