【保育士を目指す方必見】公立保育士とは?
仕事内容や試験制度をわかりやすく解説

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「保育士として安定して長く働きたい」「福利厚生がしっかりした職場を選びたい」――そんな方に注目されているのが、公務員保育士という選択肢です。この記事では、公務員保育士の特徴・なり方・試験対策まで、必要な情報をまとめてお伝えします。
目次
- 1. 公務員保育士の特徴
- 雇用・給与面
- 異動
- 保育方針
- 2. 公務員保育士になるには?
- 3. 採用試験の内容
- 4. 採用試験の難易度
- 5. 採用試験の傾向
- 6. 公務員保育士の魅力
- 安定した雇用・収入
- 福利厚生の充実
- 保育の質の統一性
- 研修・スキルアップの機会
- 7. まとめ
1. 公務員保育士の特徴
公務員保育士とは、地方公共団体(都道府県・市区町村)が運営する公立保育所や認定こども園などの保育施設に勤務する地方公務員です。保育士資格を取得した後、地方自治体の保育士採用試験を受験し、合格する必要があります。私立園保育士との主な違いは以下の通りです。
- 雇用・給与面
- 公務員保育士は自治体の給与体系(給与表)に基づいて年功序列で昇給し、安定した収入が保障されます。また給与水準も私立園保育士に比べて高い傾向があります。私立園は法人ごとに給与体系が異なり、差が生まれます。
- 異動
- 自治体により異なりますが、定期的(2〜4年に1度)に同じ自治体内の別施設へ異動があります。私立園では基本的に同一法人内の施設間異動にとどまります。
- 保育方針
- 公立園は自治体の方針に基づく統一的な保育を行うのに対し、私立園は法人独自の教育理念やメソッド(モンテッソーリ・英語教育など)を取り入れることが多いです。
2. 公務員保育士になるには?
公務員保育士になるには、保育士資格を取得した後、各地方自治体が独自に実施する地方公務員採用試験を受験し、合格する必要があります。大きく分けると次の流れになります。
各自治体が「保育士・幼稚園教諭」職種の採用試験を年1〜2回程度公告し、受験者は専門試験や教養試験・実技試験・面接などを経て採用されます。試験は自治体ごとに実施されるため、複数の自治体を併願することが可能です。
試験の大まかな流れ

- 注意事項
- ・一部の自治体では教養試験を課していません。
- ・一般的に第二次試験で実施される試験内容を第一次試験で実施する自治体もあります。
- ・口述試験や第三次試験を課す自治体もあります。
- ・最終合格者は合格者名簿に登載され、その名簿の中から任命権者(市長など)が採用者を決定します。
3. 採用試験の内容
試験内容は自治体によって異なりますが、一般的には以下の構成です。
- 教養試験
- 公務員として必要な一般的な知識や知能に関する試験で、社会科学、人文科学、自然科学、時事、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈など。出題数40問程度の自治体が多く見られます。
- 専門試験
- 保育士として必要な専門知識に関する試験で、社会福祉、子ども家庭福祉、保育の心理学、保育原理、保育内容、子どもの保健など。出題数30問程度の自治体が多く見られます。
- 論文試験
- 与えられたテーマについて記述します。文字数800〜1200字程度、制限時間60〜90分程度が多く見られます。よく出題されるテーマとしては大きく分けて、①保育、②公務員、③少子化社会、④時事問題など一般的なテーマの4つに分類することができます。
- 実技試験
- ピアノ(弾き歌い)、声楽、グループワーク、制作、読み聞かせなど保育の実践的スキルが問われます。
- 面接試験
- 主に個別面接の形式で実施されます。集団面接や集団討論(グループディスカッション)を課す自治体もあります。評定項目は各自治体により多少の違いはありますが、一般的には「服装・態度」、「表現力」、「判断力」、「積極性」、「誠実性」の5つです。
4. 採用試験の難易度
全体的に難易度は高めとされています。
公立保育所の数が減少傾向にある自治体も多く、採用枠が少ないにもかかわらず受験者が集中するため、競争率が高くなりがちです。自治体によっては競争率が5〜10倍程度になるケースもあります。また、筆記試験では保育の専門知識だけでなく一般教養・公務員試験対策が必要になるため、私立園への就職と比べて準備に時間がかかる点が最大のハードルです。
5. 採用試験の傾向
近年の傾向として、いくつかの点が挙げられます。採用枠の縮小傾向が続いており、特に地方の小規模自治体では数年に一度しか採用がない場合もあります。一方で、都市部の大規模自治体(東京23区・政令市など)は比較的定期的に採用を行っています。
試験の傾向としては、教養試験の比重が高い自治体と専門試験重視の自治体に分かれます。面接では「子どもの主体性」、「子どもアドボカシー」、「インクルーシブ保育」、「保護者支援」など現代的な保育課題への理解を問う質問が増えています。また、社会人経験者枠を設ける自治体も増えてきています。
6. 公務員保育士の魅力
- 安定した雇用・収入
- 景気に左右されず、定年まで安定して働けます。給与は自治体の給与表に基づき毎年昇給し、ボーナス(期末・勤勉手当)も支給されます。安定した雇用と収入は、公務員保育士の最大の魅力と言えるでしょう。
- 福利厚生の充実
- 組合への加入、育児休業・介護休業の取得実績が民間より高い傾向があり、産後復帰がしやすい環境が整っています。
- 保育の質の統一性
- 自治体の統一した研修制度により、保育士個人の資質に頼らず、安定した保育の質が保障されています。
- 研修・スキルアップの機会
- 定期的に研修が実施され、計画的にスキルアップできます。
まとめ
公務員保育士は安定・福利厚生・長期的なキャリアを重視する方にとって非常に魅力的な選択肢です。ただし、採用難易度の高さと保育方針の制約も理解したうえで、希望自治体の試験日程を早めに確認し、計画的な対策を始めることが合格への第一歩です。
監修者情報
- 梶本 睦美
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保育士資格保有。
二児を育てる母として、日々の子育てに奮闘中。自身の学びやリアルな子育て経験を活かしながら、保育士試験合格を目指す方へ向けて、試験情報や勉強のコツ、保育にまつわるあれこれを、楽しくわかりやすくお届けしていきます。

