日商簿記検定は、1級を除いた場合「上位○パーセント合格」といった競争試験ではなく、合格点をクリアしていれば全員が合格となります。努力した分、確実に結果を得られる資格試験です。また、年齢や学歴等の受験資格がなく、誰でもチャレンジできる点も大きな特徴です。
日商簿記検定 出題区分改定について
日商簿記の検定試験は、企業活動や会計実務に即した実際的なものとなるよう、2016年(平成28年)度から出題範囲が変更になりました。特に2級は、2016年(平成28年)度から2018年(平成30年)度にかけて、段階的に行われる大規模な変更となっています。
また、3級は2019年度から試験区分の改訂され「個人商店」から「小規模な株式会社」を対象とした試験に変わりました。
区分範囲につきましては下記ページよりご確認ください。
級ごとの難易度
3級
- この級の難易度
- 商業簿記のみの学習ですが、小規模な株式会社の経理実務を前提とした内容を学習します。現代のビジネス社会に即した内容のため、「社会人に必須の知識」が身につきます。
- 標準学習目安
- 1.5〜2.5ヶ月/約90時間
2級
- この級の難易度
- 商業簿記に加え、工業簿記も学びます。経営管理・財務担当者には必須の知識とされる財務諸表の数字を読み解く力が身につき、経営内容を把握できるようになります。
- 標準学習目安
- 3〜6ヶ月/約250時間
1級
- この級の難易度
- 公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。1級に合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を学び、会計基準・会社法・財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができます。
- 標準学習目安
- 6ヶ月以上/約550時間
試験日・試験内容
試験科目・時間 | 点数配分/合格点 | 試験時期 | |
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日商簿記 3級 | 商業簿記/2時間 | 100点/70点以上 | 6月第2日曜日 11月第3日曜日 2月第4日曜日 |
日商簿記 2級 | 商業簿記+工業簿記 2時間 |
商業簿記60点+ 工業簿記40点 [計100点] 2科目合計70点以上 |
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日商簿記 1級 | 商業簿記・会計学 1時間30分 工業簿記・原価計算 1時間30分 |
各科目25点(計100点) 4科目合計70点以上 ※ただし、1科目でも10点に 満たない場合は不合格 |
6月第2日曜日 11月第3日曜日 |
◎申込期間・合格発表日は試験会場の各商工会議所によって異なります。(申込開始日は試験の約2ヶ月前が目安です)
受験者データ
第156回 (2020年 11月15日) |
第154回 (2020年 2月23日) |
第153回 (2019年 11月17日) |
第152回 (2019年 6月9日) |
第151回 (2019年 2月24日) |
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3 級 |
実受験者数 | 64,655名 | 76,896名 | 80,130名 | 72,435名 | 80,360名 |
合格者数 | 30,654名 | 37,744名 | 34,519名 | 40,624名 | 44,302名 | |
合格率 | 47.40% | 49.1% | 43.1% | 56.1% | 55.1% | |
2 級 |
実受験者数 | 39,830名 | 46,939名 | 48,744名 | 41,995名 | 49,776名 |
合格者数 | 7,255名 | 13,409名 | 13,195名 | 10,666名 | 6,297名 | |
合格率 | 18.20% | 28.6% | 27.1% | 25.4% | 12.7% | |
1 級 |
実受験者数 | 8,553名 | 実施なし | 7,520名 | 6,788名 | 実施なし |
合格者数 | 1,158名 | 735名 | 575名 | |||
合格率 | 13.50% | 9.8% | 8.5% |
◎「実受験者数」は検定を申し込まれた方のうち、実際に検定を受験された方の人数です。
※第155回(2020年6月14日)は、新型コロナ感染症拡大の影響により中止。