【コラム・資格のかけ算】不動産系資格 第2回
マンション維持修繕技術者/住宅建築コーディネーター/リフォーム提案士
宅建士の次に学びたい!不動産系資格の組み合わせ・ステップアップで自分だけの強みをつくろう
〜不動産業界でおすすめ資格の組み合わせと活用場面〜
2026.02.24
あなたはいくつ知っていますか?不動産業界で今、注目の専門資格
「資格×資格」の掛け算で、自分だけの強み・スキルを構築したいと考えている皆様へ。技術革新や法改正、社会課題への対応など、社会的ニーズの変化により、不動産業界に新たなチャンスが生まれています。
その中で特に注目を集めているのが不動産関連の専門資格群です。
- 時代に求められる資格で自分をアップデートできる
- 比較的短い学習期間でも合格できる、すぐにチャレンジしやすい資格
- いま学習中の資格との組み合わせで、自分だけの専門性を深められる
- 不動産関係の「資格のかけ算」で、差別化された専門性を身に着けられる
こんな資格を通して学びを深め、自分軸でのキャリアアップを目指しませんか。
今回は、マンション維持修繕技術者・住宅建築コーディネーター・リフォーム提案士をご紹介します!
マンション維持修繕技術者
マンション(区分所有建物)の専門知識で管理組合の維持・修繕をサポートする、管理業界内におけるマンション修繕のスペシャリスト。
こんな資格との組み合わせがおすすめ!
- マンション防災推進アドバイザー/緊急時避難誘導員:“修繕×防災”で長期修繕計画に更なる安心を織り込む。
- マンション管理士/管理業務主任者:組合運営の要点を押さえた合意形成が可能に。
- 防火管理者/ビル管:法定管理と修繕を一体で設計することで効率化。
具体的な活用場面は?
- 大規模修繕説明会:合意形成の“見える化(劣化写真・効果試算)”でスムーズな展開に。
マンション維持修繕技術者に、防災の設計思想がしっかり入ったマンション防災推進アドバイザーや緊急時避難誘導員の視点が加えると、長期修繕計画は単なる「劣化を直す計画」から「平時の安心と非常時の強さを同時に高める計画」に育ちます。たとえば屋上防水の更新に合わせて非常電源の取り回しや非常用照明の配置を見直したり、手すり交換のタイミングで避難動線の段差や滑りを是正したり――修繕の“ついで”に防災が前に進む設計ができます。さらに、マンション管理士や管理業務主任者の知恵が加わると、理事会・総会の段取り、議案書、相見積の比較軸づくりなど、住民合意の“通り道”を滑らかに整えられます。防火管理者や建築物環境衛生管理技術者(いわゆるビル管)の感覚が入れば、消防・衛生といった法定管理の年次点検や改善事項を修繕工事の工程に組み込み、二度手間や無駄な停止を減らすことも可能です。結果として、同じコストでも“効いてほしいところに、ちゃんと効く”計画に仕上がります。
実際の現場では、大規模修繕の説明会が腕の見せどころです。まずは劣化写真を時系列で並べ、鉄筋露出やシーリングの亀裂、排水不良の痕跡などを誰にでも伝わる言葉で噛み砕きます。そこに「直すと何がどれだけ良くなるのか」を、光熱費や清掃手間、将来の補修リスクといった生活目線の数字で見える化。たとえば外壁改修と同時に共用部の照明を高効率化すれば、電気代の削減分が何年で投資を回収し、その後は管理費の圧迫をどれだけ和らげるか――ライフサイクルコストの簡潔な試算で腹落ちへの導線を作ります。防災の視点も一緒に示します。停電時の階段照明やポンプの稼働、工事中の避難動線、足場設置に伴う防犯リスクとその対策、非常用コンセントの配置や防災倉庫の更新計画まで、絵と図で“当事者の生活”に引き寄せて説明する。最後は、合意形成の手順とスケジュール、相見積の比較表、質疑応答のルールを明快に案内し、反対意見が出やすい論点には代替案を用意しておく。こうして、修繕そのものの必要性だけでなく、“暮らしが今より安全で快適になる”未来像まで共有できると、会場の空気がすっと柔らぎ、スムーズに前へ進みます。
住宅建築コーディネーター
家づくりに関わるすべての流れを把握し、資金・不動産・設計・施工などの住宅建築に必要な専門分野を繋いで、お客様の家づくりを叶える「中立な住まい相談員」。
こんな資格との組み合わせがおすすめ!
- ペット共生型住環境アドバイザー/環境アレルギーアドバイザー:“人とペットの健康設計”を標準化。
- 太陽光発電アドバイザー:家計×環境×BCPの三拍子で顧客満足度UP。
具体的な活用場面は?
- 相談初期:暮らしの優先順位を整理し、決める順番を可視化
- 設計段階:図面・見積の要点を“翻訳”し、要望の抜け漏れをチェック
- 調整役:建築士・工務店・不動産・金融機関など関係者の役割とスケジュールを調整
住宅建築コーディネーターに、ペット共生型住環境アドバイザーや環境アレルギーアドバイザーの視点が重なると、間取りや素材選びが一段と“暮らし寄り”になります。たとえば、滑りにくい床材や消臭・抗アレルゲン性能のある内装、毛の舞いにくい気流設計、散歩帰りの動線に手洗いと足洗いをそっと忍ばせる――そんな細部まで、家族とペットの健康を土台に標準仕様として組み込めるようになります。そこに太陽光発電アドバイザーの知恵が加われば、屋根の形状や配線計画の段階から電気の使い方を設計に溶け込ませ、月々の光熱費、非常時の備え(蓄電池やEVとの連携)、そして環境負荷の低減までを“家計×環境×安心”の三拍子で語れるようになります。設備が“オプション”ではなく“暮らしの設計”として自然に選べるところが、この組み合わせの強みです。
実際の場面では、いちばん最初の相談で力を発揮します。家族の一日の過ごし方や将来の変化を一緒に描きながら、予算・間取り・性能・デザインの優先順位をやわらかく整理し、「今日はここまで決めましょう」という道筋を地図のように可視化します。設計が動き出すと、図面や見積書の専門用語を生活の言葉に“翻訳”し、床材のグレードや断熱仕様、設備のオプションが暮らしにどう効くのかを具体的に置き換えて確認します。抜けやすい要望(コンセント位置、収納寸法、ペットの動線、将来の太陽光やEV充電の前提)もチェックリストで拾い上げ、後戻りを減らします。さらに、建築士・工務店・不動産・金融機関といった関係者のスケジュールや役割を整え、打合せ内容が現場に正しく伝わるよう橋渡しをするのも大切な仕事。図面変更が生じたときは、コスト・工期・品質のバランスを一緒に見比べ、納得のいく落としどころを探します。完成が近づいたら、保証やメンテナンス、太陽光や換気の上手な使い方まで“暮らしの取り扱い説明書”としてまとめてお渡しする――そんなふうに、最初の一歩から住み始めた後まで、安心して前に進める伴走を続けていきます。
リフォーム提案士
リフォームについての幅広い専門知識を有し、幅広い情報の中から顧客の真のニーズに則した提案ができる知識とスキルを有する、リフォーム営業のスペシャリスト認定資格。
こんな資格との組み合わせがおすすめ!
- シックハウス診断士
→“原因診断→最短改修”の提案導線を作る。 - 住宅販売士
→“売る前に直す”出口(リセール)を見据えた提案ができる。
具体的な活用場面は?
- 空き家再生:低投資・高効果の断熱+換気改修で賃料改善。
リフォーム提案士にシックハウス診断士の視点が重なると、住まいの不快感を「勘」ではなく「原因」からほどけるようになります。たとえば“においがこもる”“目がチカチカする”“カビが出やすい”――そんな曖昧な悩みを、換気量やVOCなどの手がかりで見立て、最短距離の改修に結びつける。内装材の選び方や接着剤の種類、換気経路の整理まで、健康と快適の両方に効く打ち手を、過剰投資にならない範囲で組み立てられます。さらに住宅販売士の知恵を重ねると、“直した先にどう売れる(貸せる)のか”まで一気通貫で描けます。つまり、いまの暮らしを良くする改修を、将来のリセールや賃貸化の視点で優先順位づけできる。写真映えだけの表層リフォームに流されず、「買い手・借り手が価値として認めやすい改修」を押さえられるのが、このかけ算の強みです。
活用の場面は、たとえば空き家再生。冷えやすい北側の部屋には断熱強化と計画換気の導線を通し、結露の温床になっている押入や水回りは熱橋と気流の“詰まり”をほどく。内装は低VOCの仕上げでそっと整え、写真で伝わるところはポイントだけ更新する。結果として投資は抑えながら、光熱費と体感の両方が改善し、賃料や売却単価に素直に跳ね返る形に仕上がります。別の場面では、住み替え前の“売る前リフォーム”。水栓や照明の更新、色数を絞ったクロスの張替えに加え、玄関収納や回遊動線の小改良といった“暮らしの体験値”を上げる施策を、販売計画と連動して時期・金額・効果を整理します。居住継続のケースなら、子どもの独立や在宅ワークの増加といった数年先の変化を前提に、コンセント位置や可動収納、将来の断熱二期工事や太陽光・蓄電池の布石まで仕込んでおく。いずれも「原因を見立てて、ムダなく効かせる」「出口を見据えて、価値が残る」という二本柱で、迷いがちな意思決定を軽くしていきます。
取りたい資格は見つかりましたか?
これからの時代に求められる専門性を、「資格のかけ算」で身に着けて、自分だけの強みを構築していきましょう。あなたの学びが、新しいキャリアの可能性を広げるはずです。
企業研修・団体受講のご案内
社会において求められるスキルが日々変化する中、多くの企業様から、資格試験講座を団体受講したり、社員研修のかたちで実施したいとのご要望を多数いただいています。
LEC法人事業本部では、複数名での団体割引、企業様内での社員研修(講師派遣・オンライン研修)やeラーニング講座の提供、社員様向け自己啓発割引の提供等、幅広いニーズにお応えしております。
法人研修・企業研修に関する詳しい内容につきましては、LEC法人営業部までお問合せください。
監修者情報
林 雄次(はやし ゆうじ)
LEC専任講師/はやし総合支援事務所 代表
情報処理安全確保支援士・資格ソムリエ®・デジタル士業®
| プロフィール | はやし総合支援事務所代表 LEC講師(ITストラテジスト/G検定/基本情報技術者/情報セキュリティマネジメント/ITパスポート/DX戦略研修/生成AI活用研修など) 1980年生まれ、東京都足立区出身。筑波大学附属高校卒業後、社会福祉を志し、淑徳大学にて社会福祉を学び社会福祉士の資格を取得。卒業後はITを通じて多くの方に役立つべく、IT関連企業で1000社以上の中小企業の業務改善に従事し、業務・システムに精通。副業として『はやし総合支援事務所』開業、兼業2年を経て独立。保有資格はシステム監査技術者、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、ITサービスマネージャ等の高度情報処理技術者資格から、kintone認定カイゼンマネジメントエキスパート、中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー等ビジネス系、健康経営アドバイザー、潜水士、防災士、さらには僧侶まで大変幅広く、550を超える。上場企業からベンチャーまで幅広い企業での顧問や、講演、執筆、監修などに対応。士業向けに「デジタル士業」オンラインサロン主催、個人向けの資格・開業コンサルなどで幅広く活動。「資格ソムリエ」としてテレビ・ラジオ・雑誌等のメディアで活躍中。 |
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| 経産省:認定情報処理推進機関 中小企業庁:認定経営革新等支援機関 デジタル庁:デジタル推進委員 日本パラリンピック委員会 情報・科学スタッフ 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)セキュリティプレゼンター 全国社会保険労務士会連合会 情報セキュリティ部会委員 東京都社会保険労務士会 デジタル・IT化推進特別委員 広報委員 日本の資格・検定 公認アンバサダー |
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