講座の特長
中核科目である証券分析とポートフォリオ・マネジメントでは、最初に1次レベルの骨格部分の考え方を直観重視で解説します。
その後、ポートフォリオ理論と一物一価の法則を(基礎的な統計学を活用しながら)応用する領域として、証券分析とポートフォリオ・マネジメントおよびコーポレート・ファイナンスの具体的な内容に展開します。
市場と経済の分析、企業分析は、1次レベルの範囲で獲得可能な得点を確保するために、骨格部分の基本的理解を確保することを目指します。
試験の出題分野で唯一の法律系科目である職業倫理・行為基準では、証券アナリスト職業行為基準の体系から個々の規定の位置付けを明示する方法で理解を深めます。
全体を通じて、大半の受験者が解答することが不可能な難問・奇問の類への対応を狙うのではなく、現実の合格点獲得に必要かつ十分な基礎学力を固めることに重点を置いています。
2次試験科目の紹介
- 証券分析とポートフォリオ・マネジメント
-
2次レベルの証券分析とポートフォリオ・マネジメントには、株式ポートフォリオ戦略、債券ポートフォリオ戦略、国際投資、オルタナティブ投資、アセットアロケーションなどの広範囲な分野が含まれます。
それぞれに固有の内容があることは確かですが、ポートフォリオの将来のリターンの期待値と分散の組合せ(投資機会集合)の中から投資家の目的関数に照らして最も望ましいポートフォリオを選択するという、平均分散アプローチが全体を通じて基礎になっています。
確率変数、正規分布、回帰分析がさらにその基礎にあることが把握できれば、科目全体の見通しが大幅に向上します。
- コーポレート・ファイナンスと企業分析
-
コーポレート・ファイナンスは、主に、貸借対照表の貸方の株主資本の部(株式)の価値ではなく、貸借対照表の借方全体(企業の資産全体)の価値を議論する分野です。
そのような枠組みの下での企業の意思決定も対象分野になっており、ミクロ経済学の情報の非対称性の議論も重要な役割を果たします。
企業分析は、内容的には一次レベルと大きな変化はありませんが、試験では、多量のデータに基づく実例問題が定例化しているほか、最近では非常に細かな会計基準の出題も見受けられます。
- 市場と経済の分析
-
市場と経済の分析も、内容的には一次レベルと大きな変化はありません。
試験では、1次レベル経済の範囲で半分程度得点可能な出題と、まるで職業的エコノミストの資格を問うような難問とが混在しています。
- 職業倫理・行為基準
-
証券アナリスト職業行為基準という「規範」の理解が問われるこの科目は、証券アナリスト試験の出題分野で唯一の「法学」科目です。
こうした科目では、背景にある体系が全体を把握するカギとなります。
理解のポイントは、証券アナリストが職業的専門家として負う「信任義務」が証券アナリスト職業行為基準の中核となっていることです。
講座内容
- ●講義動画(Web受講のみ)
- 試験科目を横断的に解説した講義。
- ●過去4回分の試験問題解説講義
- 2018年試験、2019年試験、2020年試験の3回分に新たに2021年試験問題を加えわかりやすく解説(2021年試験の解説講義は1月31日配信予定)。
- ●修了テストと修了テスト解説動画
-
本試験の練習にもなるうよう本試験に準じた内容や配点・時間配分の修了テスト。
また修了テストの解説動画も視聴可能です。 - ※修了テストは自己採点になります。答案の成績処理や答案添削は行いませんので、ご了承下さい。
カリキュラム
●講義編
回 | 講座内容 | 該当本試験科目 | 試験科目テキストページ相対表 |
---|---|---|---|
第 1 回 |
1次レベル証券分析の総まとめ(正規分布、統計的推測を含む。) | 1次レベル証券分析の総まとめ | 1〜122 |
第 2 回 |
仮説検定・回帰分析、投資家の選択問題、株式ポートフォリオ戦略 | 証券分析とポートフォリオ・マネジメント | 122〜183 |
第 3 回 |
債券ポートフォリオ戦略、国際投資とオルタナティブ投資、投資政策とアセットアロケーション、FRAとスワップ取引 | 証券分析とポートフォリオ・マネジメント | |
第 4 回 |
デリバティブ戦略、デリバティブを使った株式ポートフォリオのヘッジ、証券分析のその他の事項、財務会計をめぐる諸問題 | 証券分析とポートフォリオ・マネジメント/コーポレート・ファイナンスと企業分析 | 184〜256 |
第 5 回 |
コーポレート・ファイナンス、市場と経済の分析、職業倫理・行為基準 | コーポレート・ファイナンスと企業分析/市場と経済の分析 | 257〜324 |
職業倫理・行為基準 | 325〜464 |
- ●過去問解説編
- 2018年、2019年、2020年の過去問解説に加え2021年の過去問解説を新たに収録(設問の計算過程を示したレジュメ付)
- ●修了テスト編
- 本試験に準じた内容や配点・時間配分の修了テスト
講師紹介
佐野 三郎 講師

日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。日本ファイナンス学会会員。
証券会社のエコノミストなどを経て、(公)日本証券アナリスト協会で教育・試験を10年間担当。同協会在職中は、それまでの実務経験に加えて理論的な学習を深めるのと同時に、分かりやすい教育プログラムの在り方を検討し続けた。同協会を退職後、「証券アナリスト試験対策のzip」として教室の開催を継続している。試験対策としての効率性を重視することは言うまでもないが、証券アナリスト試験の学習が試験合格後の能力開発のスタートラインになるように、応用の効く理解を提供することを心掛けている。
使用テキスト
当講座で使用する、テキストのご紹介です。テキスト価格は講議代に含まれています。
- パーフェクト証券アナリスト 第2次レベル
-
-
- 佐野 三郎 著/zip証券アナリスト受験対策室 編
- 出版社 ビジネス教育出版社
- 定価 本体4,800円(税抜)
- 体裁 480ページ
- 発行 2019年10月14日
- ISBN-10: 4828307761
- ISBN-13: 978-4828307763
- 使用するテキストは高難度で有名な証券アナリスト2次レベルに完全対応 受験者に愛され続けてきた証券アナリスト合格最短テキストシリーズが1冊になりました!
スケジュール
Web視聴開始日
2022年1月5日(水) 21パーフェクト証券アナリスト2次試験講座
2022年1月31日(月) 2021年試験過去問解説講義
発送日
2022年1月5日(水)
パーフェクト証券アナリスト第2次レベル公式テキスト、修了テスト
2022年1月31日(月)
2021年試験計算過程レジュメ
Web配信期限
2022年6月30日(木)
受講料(10%税込)
- テキスト価格は講義代に含まれています。
- ※テキストのみの販売、またはテキストなしで講義のみでの販売は行っておりません。
受講形態 | 一般価格 | 提携校通学 | 講座コード |
---|---|---|---|
通信 (Web+音声DL+スマホ) |
70,000円 | 98,000円 | XB22185 |
割引名 | 割引後価格 |
---|---|
再受講割引 | 49,000円 |
お申込
下記商品の割引は2020年および2021年パーフェクト証券アナリスト2次試験講座の受講者のみに適用されます。