（注1）　緊急経済対策
経済対策閣僚会議
　日本経済を一両年のうちに確実な回復軌道に乗せる第一歩として、100万人規模の雇用の創出・安定を目指して、総事業規模17兆円超の事業を緊急に実施する（恒久的減税６兆円を含めて20兆円を大きく上回る規模となる）とされた。
　平成11年度に達成する目標として以下の３点が掲げられた。
平成11年度の経済を、はっきりプラス成長と自信を持って言える需要創造
失業者を増やさない雇用と起業の推進
国際協調の推進、とりわけ対外経済摩擦の抑制

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（注2）　雇用活性化総合プラン
　緊急経済対策の労働省関連施策として打ち出されたもの。
　以下の内容からなる。

１　総量としての雇用の場の拡大
[1]新規雇用創出対策
＊新規雇用創出対策
＊緊急雇用創出特別基金（仮称）の創設
＊成長15分野への円滑な労働移動のための支援の実施
＊ベンチャー企業等の振興のための総合的な支援施策の展開
＊女性・高齢者起業家支援
[2]臨時・短期的な雇用・就業の場の掘り起こし
＊「シルバー就業機会開発プロジェクト」
＊「官民連携による障害者の緊急雇用安定プロジェクト」
＊日雇労働者を多数雇い入れる事業主に対する助成の実施
[3]解雇等の防止、雇用の維持・安定
＊雇用調整助成金の機動的、弾力的な運営の実施
＊失業なき労働移動への支援
＊65歳までの継続雇用の積極的推進

２　労働者の就業支援対策
　　　　　　（エンプロイアビリティの向上）
[1]中高年労働者雇用対策
＊中高年求職者就職支援プロジェクトの実施
[2]若年者雇用対策
＊早期離転職者のための相談コーナーの設置等若年者に対する積極的な就職支援対策
＊平成11年３月新卒者就職支援事業の実施
[3]障害者雇用対策
＊医療機関等と連携したジョブガイダンス事業等精神障害者雇用対策の実施
＊雇用と福祉の連携による総合的な支援対策の実施
＊障害者に対する在宅就労支援事業の実施
[4]地域雇用対策
＊地域雇用開発助成金の活用、緊急雇用安定地域等の機動的指定
[5]能力開発対策等（本文参照）
＊職業能力開発相談支援事業の実施
＊アビリティガーデン等を活用した職業能力開発の積極的展開
＊職業能力開発促進センターにおける夜間コースの導入等離転職者訓練の拡充
＊教育訓練給付制度等の活用による主体的な職業能力開発の支援
＊育児・介護等のために退職した者の自己啓発への援助等

３　労働力需給のミスマッチの解消
[1]「産業雇用情報ネットワーク」の構築
[2]求職者の自己検索端末の導入等によるハローワークの職業紹介の円滑化
[3]大学等新規学卒者等に対する情報提供機能の強化
[4]高年齢者マッチング支援事業の実施

４　失業中のセイフティネットの確保
＊失業給付期間の訓練中の延長措置

５「緊急雇用開発プログラム」の更なる推進

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（注3）　アビリティガーデン
　アビリティガーデン（正式名称・生涯職業能力開発促進センター）は雇用促進事業団の施設で、ホワイトカラーの職業能力に関する総合的、中核的な拠点として位置づけられている。調査研究開発事業、共同研究開発事業、教育訓練事業を行う。 住所　東京都墨田区江東橋 2－19－14
ホームページアドレス　http://www.ab-garden.epc.go.jp/

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（注4）　新規産業創出環境整備プログラム
　平成８年12月、「経済構造の変革と創造のためのプログラム」が閣議決定された。その中で「新規産業環境創出環境整備プログラム」として、今後、発展が期待される15分野があげられている。
1　医療・福祉関連分野
2　生活文化関連分野
3　情報通信関連分野
4　新製造技術関連分野
5　流通・物流関連分野
6　環境関連分野
7　ビジネス支援関連分野
8　海洋関連分野
9　バイオテクノロジー関連分野
10　都市環境整備関連分野
11　航空・宇宙（民需）関連分野
12　新エネルギー・省エネルギー関連分野
13　人材関連分野
14　国際化関連分野
15　住宅関連分野

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