受験案内
資試験制度や試験内容、難易度、合格率、
合格のための勉強方法などを解説

生成AIパスポートは、AIリテラシーとAIスキルを測るための試験で、生成AI活用レベルを証明し、ワンランク上のビジネスパーソンを目指したい方向けの内容です。
「生成AIパスポート」の試験制度、難易度や合格率、合格のための勉強方法をご紹介します。
生成AIパスポート試験の概要
生成AIパスポート試験は、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が提供する、生成AIの利活用に伴うリスクを予防するための資格試験です。生成AIに関する基礎知識や最新動向、活用方法に加え、情報漏洩や権利侵害などの注意点までを範囲に含め、AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを体系的に学べる試験として位置づけられています。
対象者像としては、エンジニアや研究職に限らず、企業・組織の中で生成AIを扱う可能性のある幅広い層が想定されます。GUGAは本資格の提供を通じて、生成AIを安全に活用するためのリテラシーを有する企業・人材を可視化し、日本社会におけるAIリテラシーの標準化を推進する狙いを掲げています。
試験形式はオンライン(IBT方式)で、試験時間は60分、問題数は60問の選択式です。出題範囲はシラバスに基づき、受験資格の制限はありません。受験料は一般11,000円(税込)で、一定の基準を満たした環境であれば、スマートフォンやタブレット等からでも受験できます。
試験制度
試験実施団体
生成AIパスポートは、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が資格を発行・運営する試験です。生成AIの基礎知識だけでなく、情報漏えいや権利侵害などのリスクも含めて、AI初心者が最低限押さえておきたいリテラシーを体系的に習得できる資格として位置づけられています。
受験資格
受験資格は特になく、誰でも受験できます。学歴・国籍・年齢などの受験資格制限は一切ありません。
試験日程・試験会場
試験はオンライン(IBT方式)で実施され、会場に出向く必要はありません。2026年からは年5回(2月・4月・6月・8月・10月)の開催で、各回に申込期間と受験期間が設定され、受験期間内の希望時間で受験できます。
詳しくは実施試験団体のWEBサイトをご覧ください。
試験時間・出題形式
試験時間は60分、問題数は60問で、四肢択一式。出題範囲はシラバスに基づきます。なお、試験中に一時停止する機能はなく、時間を過ぎると自動終了となります。
また、受験環境や不正防止のルールも定められており、例えばデュアルディスプレイ不可、資料(公式テキスト含む)の持ち込み不可、試験ページ以外のWeb閲覧禁止など、違反(疑いを含む)の場合は失格となりますので予めルールを確認しましょう。
合格基準
合否に関する基準点や採点の詳細は開示されていません。(公式な合格基準は非公開ですが、正答率70〜80%前後が目安とされています。)結果発表は、原則として試験期間終了後、翌月末までにメールおよびマイページで合否が案内されます。
受験料
受験費用は11,000円(税込)、学生は5,500円(税込)とされています。企業・団体向けには、申込・支払いを一括管理できる「団体受験」も用意され、条件により割引があります。
※2026年1月時点の情報です。最新情報・詳しくは実施試験団体のWEBサイトにてご確認ください。
資格登録や資格の更新の必要性
合格者には合格証書とオープンバッジが発行され、資格は無期限で利用できます(合格証書は郵送ではなくマイページからダウンロード)。資格試験合格後の資格者登録や資格の更新は必要ありません。試験に合格すれば、履歴書・職務経歴書へ記載するなど、試験合格者であることをアピールすることが可能です。
また、シラバス改訂に合わせて有資格者向けの資格更新テストが用意され、合格者には新たなオープンバッジを発行する仕組みも案内されていますが、受講の有無にかかわらず資格自体は無期限とされています。
試験内容
試験で問われる内容
生成AIパスポート試験で問われるのは、生成AIを「使える」だけでなく、「安全に・業務で」使うための基礎リテラシーです。出題範囲はシラバスに基づき、AIと生成AIの基本理解から、最新動向、リスク(情報・権利)への対応、そしてプロンプト作成と実務活用までを一続きの学習領域として扱います。
試験で評価されるイメージは、次のような“実務での判断・行動”を支える知識と考え方です。
- 生成AIの仕組みや特性(得意・不得意)を理解し、業務で任せる範囲と人が判断すべき範囲を見極める。
- 画像・動画生成、ディープフェイク、RAGやAIエージェントなど、現在の生成AI動向を押さえ、適切に活用シーンを判断できる。
- 個人情報や機密情報の扱い、著作権・肖像権などの権利、AIガイドラインやAI新法といったルール面を踏まえ、トラブルを未然に防ぐ。
出題範囲
生成AIパスポート試験の出題範囲は、GUGAが公開しているシラバス(2026年2月試験より適用)に沿って、第1章〜第5章の5章構成で整理されています。大きくは「AI/生成AIの基礎理解」→「最新動向」→「リスクとルール」→「プロンプトと実務活用」という流れで、知識だけでなく“仕事で安全に使うための判断軸”まで扱うのが特徴です。
第1章AI(人工知能)
ここではAIの定義から入り、AIとロボットの違い、ルールベースと機械学習の違い、教師あり/教師なし学習、クラスタリング・次元削減・強化学習、ニューラルネットワークとディープラーニング、過学習とその回避、転移学習といった“AIの基礎体力”を押さえます。さらに、弱いAI(ANI)/強いAI(AGI)などAIの種類、AIブームの歴史、シンギュラリティ(2045年問題など)といった背景知識も範囲に含まれます。
第2章生成AI(ジェネレーティブAI)
生成AIが生まれるまでのモデルの系譜(ボルツマンマシン、VAE、GAN、RNN/LSTM、Transformer、Attentionなど)や、NLP領域の主要モデル(GPT系、BERT系とその派生)を扱います。その上で、ChatGPTの仕組み・変遷(GPT-1?GPT-5、RLHF、アライメント、ハルシネーション、マルチモーダル等)に加え、Gemini/Claude/Copilotなど“主要なテキスト生成AI”の概要も出題範囲です。
第3章現在の生成AIの動向
「生成AIで何ができるか」を、テキスト/画像/音声/音楽/動画といった生成物ベースで押さえます。あわせて、ディープフェイク(深層偽造)の危険性や事例、検索拡張生成(RAG:チャンク、ベクトルDB、仕組み・メリット・ユースケース)、AIエージェント(概念・仕組み・ツール例、MCPと外部連携)など、現場で話題になりやすい概念も範囲に含まれます。第4章情報リテラシー・基本理念とAI社会原則
この章は“安全運用の核”です。インターネットリテラシーとセキュリティ/プライバシー(フィッシング、マルウェア、ソーシャルエンジニアリング等)を土台に、個人情報保護(要配慮個人情報、匿名加工情報、生成AI利用時の留意点)を学びます。さらに、制作物に関わる権利として、著作権・特許・商標・意匠、肖像権・パブリシティ権、不正競争防止法(営業秘密・限定提供データ)などを扱い、AI生成物の事実確認や権利侵害リスク、著作権の所在といった論点まで踏み込みます。 加えて、AI社会の基本理念(Dignity / Diversity & Inclusion / Sustainability)やAI社会原則(人間中心、安全性・公平性、プライバシー、セキュリティ、透明性、アカウンタビリティ等)、AIガバナンス(環境・リスク分析、AIマネジメントシステム、開発者/提供者/利用者の役割)も対象です。さらにAI新法(2025年6月4日公布)の概要(必要性・基本構造・内容・注意すべきリスク、AI事業者ガイドラインとの関連)も出題範囲に含まれます。
第5章テキスト生成AIのプロンプト制作と実例
LM/LLMの基礎(n-gram、ニューラル言語モデル、プレトレーニング、Temperature/Top-p等)を踏まえ、プロンプトエンジニアリングとプロンプティング(Instruction/Context/Input/Outputの考え方、Zero-shot/Few-shot)を学びます。そのうえで、文章の校正・整理・要約、箇条書き文章変換、対象や話者の変更、会話形式への変換、例え話、数字変換といった“よく使う型”が並び、実務応用としてメール作成、アンケート作成・分析、キャッチコピー、テンプレ作成、アジェンダ作成、業務手順分解、タスク抽出、翻訳、ブレスト等も範囲に入ります。最後に、不得意分野として「正確な文字数指定」「計算」「最新情報」「芸術の批評」といった限界面も扱われます。
また、出題範囲やシラバスは、年に1回程度改訂されています。
最新のシラバスについては、試験実施団体のWEBサイトで確認するようにしましょう。試験の難易度・合格率
生成AIパスポート試験は、オンライン(IBT)の選択式(60分・60問)で実施されます。
一方で、出題は「生成AIの基礎」だけにとどまらず、情報漏えい・個人情報・著作権などのリスクやルール面も含むため、“なんとなく使える”だけだと取りこぼしが出やすいです。シラバスに沿って全体を学んでおくのが安全です。
合格基準点や採点の詳細は公式に開示されていません。 ただし、GUGAが公表している各回の結果を見ると、合格率は70%台後半で推移しています。
- 2025年2月:合格率 77.45%(6,590名受験/5,104名合格)
- 2025年6月:合格率 77.14%(10,759名受験/8,300名合格)
- 2025年10月:合格率 78.27%(26,230名受験/20,529名合格)
この水準感から、難関というよりは「生成AIを業務で扱うなら、最低限ここまでは押さえよう」という入口のような位置づけと言えます。合格率は受験者層(AIに関心がある方や取得を指示された人が多い可能性がある)にも左右されるため、数字だけで難易度を断定せず、“広く浅く+リスク領域を丁寧に”という対策が向いています。
どんな問題が出題される?過去問サンプル
サンプル問題1
【設問】
機械学習における「入力したデータに対して正解データのペアを与えず、データ自体のパターンや構造をモデルが自己で発見することでトレーニングする手法」に該当する選択肢を1つ選びなさい。
【選択肢】
- 教師あり学習
- 教師なし学習
- 強化学習
- 過学習
【正解】1.教師あり学習
【解説】
正解データのペアを与えて学習させるのは「教師あり学習」です。これに対して、正解データのペアを与えず、データ自体のパターンや構造をモデルが自己で発見することでトレーニングする手法は「教師なし学習」です。さらに、望ましい判断をした場合に報酬を設定し、それを最大化させるようにして望ましい行動を学ばせるのが「強化学習」です。
なお「過学習」は学習のし過ぎにより精度が低下してしまうことを指します。
出題傾向
公開されている例題を見ると、生成AIパスポートは「知っているかどうか」だけでなく、用語の定義を正確に理解し、生成AIの“得意・不得意”とリスクを踏まえて判断できるかを四肢択一で問う傾向が強い試験です。たとえば、機械学習の基本分類を問う問題では「正解データのペアを与えず、データ自体のパターンや構造を自己で発見して学習する手法」を指す選択肢として教師なし学習を選ばせています。
こうした出題から、AIの基礎領域(教師あり/教師なし/強化学習など)は“用語の丸暗記”ではなく、説明文から意味を読み取って当てはめる力が求められています。
また、生成AIの特性・限界を理解しているかも頻出テーマになりやすいポイントです。例題では「テキスト生成AIにできることとして不適切な選択肢」を問う形で、『正確な情報の抽出』は不適切(=生成AI出力はもっともらしく見えても誤りが混じり得る)という前提を押さえさせています。
これは、生成AIの“便利さ”だけでなく、事実確認や根拠確認が必要になるという実務上の姿勢を前提にした出題設計です。
さらに、社会的リスク・最新トピックも押さえておく必要があります。例題にはディープフェイクの説明の正誤を問う問題があり、生成AIが偽情報(ディスインフォメーション)と結びつく危険性を理解しているかが確認されています。
そしてシラバスでは、ディープフェイクに加えてRAG(検索拡張生成)やAIエージェント(MCPと外部連携を含む)まで明確に学習項目として列挙されているため、単なる基礎用語だけでなく、「いま現場で使われ始めている概念」にも対応できているか問われます。
加えて、生成AIパスポートらしい“守り”の出題として、個人情報の取り扱いや著作権・肖像権・不正競争防止法など、権利・法務に関する論点がシラバス上も厚めに配置されています。
実務では「入力してよい情報/いけない情報」「生成物を社外に出してよいか」といった判断がそのまま事故防止に直結するため、ここは特に重要な領域として意識しておくと対策が立てやすくなります。合格率の高い試験ではありますが、十分に試験対策をしないと、合格できない試験といえるでしょう。
試験合格までにどのくらいの勉強量が必要?
一般的な学習期間は?
生成AIパスポートに必要な勉強量は受験者の前提知識(生成AIの利用経験、IT基礎、情報管理・著作権などの理解度)で大きく変わります。体験談で多く見られる目安としては、未経験者で約30時間前後、ある程度の知識がある人なら15時間前後です。学習期間に置き換えると、未経験者の30時間は1日30分程度の学習で標準学習期間:2か月となります。
なお生成AIを日常的に触っていて、情報リテラシーや著作権・個人情報の論点に馴染みがある人は、公式テキストで全体を一周→問題演習に集中する形で、1〜2週間(10〜20時間程度)でも対応できる場合があります。(ただし“リスク・権利”領域は抜けやすいので注意が必要)
試験は年5回(2月・4月・6月・8月・10月)開催され、各回に申込期間・受験期間が設定されます。
そのため、合格したい回から逆算して、初心者なら「1〜2か月」、ある程度の経験者なら「2〜4週間」を目安に学習計画を立てると、無理なく間に合いやすいでしょう。
生成AIパスポートは独学でも合格できる?
生成AIパスポートは独学でも合格を目指せる資格です。出題範囲はシラバスとして公開されており、学ぶべき範囲は明確です。
ただし、生成AIパスポートは「生成AIの使い方」だけの試験ではありません。AIの基礎(歴史や理論)に加えて、情報漏えい・個人情報・著作権など“リスク予防”の領域も範囲に含まれ、さらにAI社会原則やガイドラインなど、実務的で横断的な論点も扱います。
そのため、普段からITや法律等に触れていない方だと、独学では「用語が多くて全体像がつかみにくい」「重要ポイントの優先順位が付けづらい」「分かったつもりで抜けが残る」といった壁に当たりやすいのも事実です。
そこで、短期間で効率よく合格を狙いたい方や、仕事が忙しく学習時間が限られている方、あるいは会社として団体受験などで確実に結果を出したい方には、LEC講座の活用がおすすめです。講座を使うメリットは、シラバスの膨大な範囲を「試験で得点につながる形」に整理したうえで、重要論点を優先順位づけして学べること。さらに、講師の解説により理解が深まり、独学で起きがちな“知識の抜け”や“勉強の迷子”を減らしやすくなります。
独学でまず試してみたい方は、「シラバス確認→テキストで1周→サンプル問題で出題感覚を掴む→弱点補強」という流れで進めると良いでしょう。
そのうえで、途中で手応えが弱かったり、学習の継続が難しいと感じたりしたら、LECの講座を併用して“合格までの最短ルート”に切り替えるのが現実的です。とくに「リスク・権利・ガバナンス」領域は独学では理解が曖昧になりやすく、ここを講座で整理して押さえるだけでも、学習効率と得点の安定感が大きく変わります。
まとめると、生成AIパスポートは独学でも狙えますが、合格までの時間を短縮し、学習のムダや抜けを減らすなら講座活用が有利です。忙しい社会人ほど、最初からLEC講座で要点を固め、演習で仕上げる学び方が、結果的に“コスパの良い合格”につながります。
効果的な学習方法は?
生成AIパスポートは新しい領域ということもあり、シラバスの改定も比較的頻繁に行われています。特にAIやITについて初めて学ぶ方、そしてリスキリングのために社員研修として利用する場合などは、講座を利用するのがおすすめです。
様々な予備校で、通学講座・通信講座が提供されています。自分の学習スタイルに合った講座を探してみるのもよいでしょう。
試験対策講座のメリット
- どこを重点的に勉強すればよいか優先順位を示してもらえるので、効率的に勉強できる。
- 本試験日までの学習プランが組まれており、スケジュール管理・モチベーション維持がしやすい。
- 講師に教えてもらうことで、自分でもその用語や概念を説明できるようになり、丸暗記ではなく理解を深めながら学習しやすい。
- 知識だけではなく、本試験での得点テクニックや問題の解法など、予備校ならではのノウハウが得られる
効率よく資格取得するなら、LECのWEB講座がおすすめ
生成AIパスポート試験対策講座
LECの生成AIパスポート講座は、資格試験指導暦40年ならではのノウハウで、初心者でもわかりやすい講義形形式。出題ポイントを重点的にわかりやすく解説します。
また、「いつでも、とこでも」、自分のペースで隙間時間を活用して効率的に学習を進めることができます。
効率的に生成AIパスポート試験合格を目指す人は講座受講をご検討ください。
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社会において求められるスキルが日々変化する中、多くの企業様から、資格試験講座を団体受講したり、社員研修のかたちで実施したいとのご要望を多数いただいています。
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