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通関士試験の難易度は?合格率・試験内容

通関士試験の難易度は?合格率・試験内容

通関士は、貿易業界唯一の国家資格であり、輸出・輸入の通関現場で活躍するプロフェッショナルです。
このページではその「通関士」資格を取得するために知っておくべき試験制度、試験難易度等をご紹介します。

目次
通関士試験の制度
試験の範囲
試験内容
試験の難易度・合格率
出題問題
LEC通関士講座の強み
LECがおすすめする講座
効果的な学習方法
無料体験・無料公開講座
よくある質問

通関士試験の制度

通関士試験は、国家試験であり、通関業者の申請に基づく財務大臣の確認を受けた者が通関業務に従事する資格です。 試験は、通関士として必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的として行われます。

試験の範囲と試験内容

試験の範囲

通関士試験は、「通関業法」「関税に関する法律等」「通関実務」の3科目で行われます。各科目とも筆記(マークシート方式)により行います。
「通関業法」、「関税法等」、「通関実務」の3科目で、配点はそれぞれ45点、60点、45点です。各科目毎に択一式と選択式があります。
通関実務では、輸出申告書と輸入申告書の作成問題がそれぞれ1問ずつ、さらに計算問題が5問出題されます。それぞれの科目で合格基準を満たす必要があります。合格基準は、各科目6割を目安に、年により変わる可能性があります。

試験内容

試験科目 出題形式及び配点
択一式 選択式 計算式
(1)通関業法 10点(10問) 35点(10問) なし
(2)関税法等 15点(15問) 45点(15問)
(3)通関実務 - 申告書20点(2問)
5点(5問) 10点(5問) 10点(5問)

各出題形式について

択一式
正しいものもしくは誤っているものを1つ選ぶ形式となります。
正しい記述もしくは誤っている記述がない場合には「0」をマークするという点が特徴的です。 択一式の問題は、1問1点で、1科目目の通関業法では10問、2科目目の関税法等では15問、3科目目の通関実務では5問出題されます。
選択式|語群選択式
15個の選択肢の中から適切な5つの語句を選ぶのが語群選択式となります。この語群選択式は、1科目目の通関業法では5問出題されます。1問に5つ答えるべき空欄があるので5問で25点を占めます。
2科目目の関税法等でも5問出題されます。通関業法と同じく1問に5つ答えるべき空欄があるので5問で25点を占めます。3科目目の通関実務において語群選択式は出題されません。
選択式|複数選択式
正しいものもしくは誤っているものをすべて選ぶのが複数選択式になります。
すべてを適切に選択しないと部分的に合っていたとしても部分点はなく、得点するのが非常に難しい形式であるといえます。
複数選択式の問題は1問2点で、1科目目の通関業法では5問、2科目目の関税法等では10問、3科目目の通関実務では5問出題されます。
計算式
計算式は、3科目目の通関実務において出題されます。
計算式は、電卓を使用し、関税額等もしくは課税価格を計算するものです。
計算式の問題は1問1点で5問出題されます。
3科目目の通関実務において、輸出申告書と輸入申告書がそれぞれ1問出題され、合わせて20点の配点となっています。
輸出申告書の出題は、入力すべき統計品目番号を選択肢から選ぶ形式になります。輸入申告書の出題は、入力すべき品目番号を選択肢から選ぶだけでなく、入力すべき申告価格の額をマークする形式になります。

受験要件

受験資格

誰でも受験できる!
受験資格は特にありません。
学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限はありませんので、どなたでも試験を受けることができます。
科目免除制度あり!
通関士試験には、試験に課される試験科目の一部の免除を受けられる制度があります。
通関士試験では「通関業法」「関税法等」「通関実務」の3科目全てを受験するのが原則ですが、一定期間の実務経験を満たすことで、通関士試験3科目のうち1〜2科目の免除が受けられる仕組みです。
具体的には、以下の2つのパターンがあります。
  • ①通関業者の通関業務または官庁における関税その他通関に関する事務に従事した期間が通算して5年以上の場合、「通関実務」の1科目が免除されます。
  • ②通関業者の通関業務または官庁における関税その他通関に関する事務に従事した期間が通算して15年以上の場合、「通関実務」と「関税法等」の2科目が免除されます。

試験日程

ほぼ例年10月第1日曜!

願書配布 7月上旬
願書受付 7月下旬〜8月上旬までの2週間
試験日程 例年10月第1週の日曜日
(1)通関業法 9:30〜10:20(50分)
(2)関税法等 11:00〜12:40(100分)
(3)通関実務 13:50〜15:30(100分)
合格発表 11月下旬〜12月上旬
受験会場 札幌・新潟・東京・仙台・横浜・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡・熊本・那覇
お問合せ先 最寄りの税関通関業監督官(例:東京税関 通関業監督官)

受験料・必要書類

受験にあたり、以下の必要書類と受験料が必要になります。

  • 受験願書
  • 受験票
  • 通関士試験の一部科目免除通知書(対象者のみ)
  • 受験手数料(3,000円)

受験願書と受験票に関しては、全国9ヶ所の税関で受け取る必要があります。受け取り方法は、窓口で直接受け取る方法と、郵送での受け取りを依頼する方法があります。
郵送を希望する際は、返信用の封筒(角形2号:A4サイズの書類が入るもの)と返信用の切手(140円分)を同封して、郵便で依頼します。

税関HP 試験の詳細は実施試験団体HPをご覧ください。

試験の難易度・合格率

通関士国家試験合格率推移

近年の受験者数は1万人を割って暫減傾向にあります。
合格率は若干の変動はありますが、出題形式が大幅に変更になった平成18年度以降、10%前後で推移していましたが、ここ数年やや高くなっています。
また、時々配点の変更などもありますので、例年7月初旬に税関から発表になる試験要領には注意を払いたいものです。

通関士国家試験合格率推移グラフ

税関HP

受験者の多様化

詳細なデータは未発表ですが、異業種からの受験者、女性や学生の進出も目立ってきています。
理由は、①通関業以外の業種でも通関の知識が必要とされるようになってきたこと②通関業務は基本的にオフィスワークであり女性向きであること③貿易関係へ就職を希望する学生や転職を希望される方が増加していることなどが挙げられます。
これらのことからも社会情勢が通関士を必要としていることがわかります。

出題問題

こんな問題が出題されます!

参考①

次の記述は、通関業法第1条に規定する通関業法の目的に関するものであるが、
( )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選び、その番号をマークしなさい。

通関業法は、通関業務を営む者についてその業務の( イ )、通関士の( ロ )等必要な事項を定め、その業務の( ハ )運営を図ることにより、関税の( ニ )その他貨物の通関に関する手続の( ホ )実施を確保することを目的とする。

①制限 ②規制 ③ 管理④義務 ⑤確認 ⑥設置 ⑦適切な ⑧公正な ⑨納税申告
⑩適正な ⑪徴収 ⑫申告納付 ⑬適正かつ迅速な ⑭簡易かつ適正な ⑭適正かつ確実な

参考②

次の記述は、通関業法第2条(定義)に規定する通関業務及び同法第7(関連業務)に規定する関連業務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

  1. 他人の依頼によってその依頼した者を代理して行う関税法その他関税に関する法令以外の法令の規定により輸入に関して必要とする承認の申請は、関連業務である。
  2. 他人の依頼によってその依頼した者を代理して行う輸入の許可前における貨物の引き取りの承認の申請は、関連業務である。
  3. 他人の依頼によってその依頼した者を代理して行う関税法第7条第3項の規定による輸入貨物に係る関税率表の適用上の所属の教示の求めは、通関業務である。
  4. 他人の依頼によってその依頼した者を代理して行う税関長に対する関税法第 89 条第1項(再調査の請求)の規定による再調査の請求に係る書類の作成は、通関業務である。
  5. 他人の依頼によってその依頼した者を代理して行う保税地域にある外国貨物の見本の一時持出しの許可申請は、関連業務である。

過去問は試験実施団体からダウンロードができます。
税関HP

LEC通関士講座の強み

LECでは、通関士試験に合格するために必要な知識やスキルを身につけることができる講座を提供しています。LEC通関士講座の強みは以下のとおりです。

強み①LEC45年の実績と信頼

実績と信頼
LECでは、長年の受験指導実績と綿密な試験分析に基づき、通関士試験に合格するために「かゆいところに手が届く」豊富な講座のラインナップを取り揃えています。受験科目をカバーし、さらに弱点分野をピンポイントで強化することも出来ます。

強み②LECの講座は「実務」に強い!

実務
LECは合格のカギを握る通関実務の講座の攻略を特に強みとしています。
豊富な実務経験を持つ講師が登壇し、具体例を挙げてイメージしやすく、忘れにくい講義を展開します。申告書の問題では実際の現場で用いる書面(実行関税率表や輸出統計品目表等)を画面に映し出し分かりやすくかみ砕いた講義をします。

強み③実力派講師

講師
LECの講師は、通関士試験に精通したプロフェッショナルです。試験の傾向や出題ポイントを的確に分析し、わかりやすく解説します。また、受験生の悩みや質問にも丁寧に対応します。

強み④充実したサポート体制

サポート
LECでは、受講生の学習をサポートするために、さまざまなサービスを提供しています。専任講師に直接質問できる「教えてチューター」制度、過去問題集や模擬試験、学習計画表などの教材やツールがあります。また、個別受講相談や講座説明会などのイベントも開催しています。

LECがおすすめする講座

LECはこれから通関士を目指したい方から更なるキャリアステップを踏み出したい方まで、自己研鑽をサポートするカリキュラムを提供します。

初学者コース(全65回)
初学者
通関士試験を初めて学習する方には基礎からの徹底講義であなたを合格へ導きます。
必勝コース(全74回)
必勝
基礎講座に加え実践力PowerUp講座を新たに加えた万全なコース!
難関科目攻略パック(全22回)
難関科目
通関士試験の受験経験がある方や実務経験のある方に向けた講座を取り揃えています。
単科講座
講座
様々なニーズに対応したLECの豊富な通関士単科講座です。

効果的な学習方法

まずは関税法から学びましょう!

この法律は通関士試験の学習にとって基本になるので、じっくり時間をかけて学習してください。
ここをおろそかにすると後々他の分野での理解を難しくしてしまいます。

  • 関税法の学習は、
  • ①まずは最後まで学習
  • ②細かい部分を学習の順で進めましょう。

この細かい部分の学習は、過去問題で行うことが効果的です。
過去問題を解いてわからないことがあったら、必ず基本テキストで確認してください。
通関業法、関税法等は過去問題を解いて基本テキストに戻る、この繰り返しを3回程度行う頃には、本試験問題の8割程度を正解できるようになるでしょう。

通関実務科目対策

この科目は、「申告書問題」「貨物の分類問題」「計算問題」の3分野の問題に対応することが必要になります。
それではそれぞれの分野の特徴とその攻略法を見てみましょう。

申告書問題

最近の貨物分類は、項の規定や類注の規定の記載内容をいかに正確に読み解くことができるかという力が試されるような問題が出題されます。
その為、暗記よりも別冊として与えられる輸出統計品目表や、実行関税率表に書かれている独特の言い回しの文章になれること、つまり、読解力を磨くための学習が重要になってきます。
輸入申告書問題における申告価格に関する現実支払価格及び加算要素の内容はかなり突っ込んだ知識を必要とします。
そのためには、関税定率法第4条(課税価格の決定)の学習を徹底的に行うことです。

貨物分類問題

1類から97類まであるそれぞれの類にどのような貨物が属するのかを覚えることが基本になります。
その上で、貨物分類するにあたっての決まり事である関税率表解釈通則をしっかりと理解することが重要になります。
さらに最近の傾向として、項の規定や類注の規定の記載内容の読解力を試すような問題が出題されています。
そのための学習としては、多くの項の規定や類注の規定に接することが効果的です。

計算問題

課税価格の計算問題3問と関税額等計算問題2問が出題されます。
課税価格の問題に関しては、申告書問題の申告価格を求める場合とまったく同じです。
つまり、関税定率法第4条(課税価格の決定)の知識を徹底的に学習することにつきます。
関税額等の計算問題では、「関税額」「修正申告」「延滞税」「過少申告加算税等」の計算問題が出題されます。

一つ一つはそれほど難しいものではありませんが、それぞれ端数処理に特徴があります。
また、法定納期限や適用法令の知識も必要になってくることがあります。
どの分野の問題が出題されるかわかりませんが、どのような問題が出題されても解けるようにならなければなりません。
この分野の2問は絶対に落としてはいけない問題に属します。
まず、完璧に理解し、本試験の一週間前になったら必ず復習することを忘れないようにしてください。

よくある質問

通関士はどんな資格?仕事内容は?
通関士は、輸出入業務に必要な専門的な手続きを代行し、物のスムーズな輸出・輸入を支える専門家です。
具体的な仕事内容は以下の通りです。
  • ①基礎を確実に固める。
    通関士試験は、通関業法、関税法等、通関実務の3科目について、科目ごとに60%以上得点すれば合格できます。したがって、基礎的な知識をしっかりと理解し、それを確実に固めることが重要です。
  • ②演習を重ねる。
    理論学習だけでなく、問題を用いて演習を積み重ねる、本番の解答方法に慣れることができます。
  • ③時間管理。
    仕事や家事などで忙しい方は、隙間時間を活用した学習や通勤時間を利用した録音勉強法など、工夫して効率的に学習時間を確保することが重要です。
  • ④講座の活用。
    特に、試験対策の初期段階では、LECの通信講座等を活用し全体構造や制度趣旨をつかみ、応用的な論点よりも基礎的な知識の理解に重きを置いて学習してください。
通関士には独占業務はありますか?
通関士には独占業務があります。具体的には、「通関書類(輸出入申告書)の審査及び記名押印」が通関士の独占業務となっています。これは、財務省が管轄している国家資格である通関士が持つ、業務独占資格の一部です。この業務を行うためには通関士の資格が必要となります。
名称独占と業務独占の違いは?
名称独占と業務独占の違いは以下の通りです
  • ①業務独占
    その資格を持つ人だけが独占的にその業務に携われる資格です。つまり、その資格がないとその業務に従事することはできません。
  • ②名称独占
    その資格を持っている人以外はその名称を名乗ることが認められていない資格です。しかし、業務独占は兼ねていないため、無資格者がその業務を行なったとしても罰せられることはありません。
    したがって、業務独占資格と名称独占資格の違いは、「無資格でその業務を行なって罰せられるか」「無資格でその資格名称を名乗って罰せられるか」です。
通関士の仕事に将来性はありますか?
経済のグローバル化が進む中、通関士は、以下のとおり企業活動上必要とされ、将来性のある資格といえます。
  • ①需要が見込まれる
    近年、輸出入の件数が増えており、通関業務の数も同様に増えています。中長期的に見ても輸出入は増加する見込みです。結果として、通関業務の業務量が増加し、業務を担う通関士のニーズは高まり続けると考えられます。
  • ②信頼性の高い資格
    通関士は貿易業界で唯一の国家資格であり、法律によって通関士の役割が明言されています。これらの事実から、通関士は継続的に需要が見込まれると言えます。
  • ③難関資格で担い手が多くない
    通関士試験は難易度が高く、合格者は毎年わずかにしか増加していないため、通関士の希少価値があります。
AIによって通関士の仕事はなくなりますか?
AIや情報の電子化による業務効率化、書類作成・審査の効率化が進むと、通関士の雇用の機会が減少する可能性もあります。もっとも、人間ならではのイレギュラー対応やコミュニケーションが求められる業務は残り続けるでしょう。通関士として長く活躍するためには、専門知識と経験を養い続けること、イレギュラー対応の実績を積むこと、そして関連する業界にも目を向け、能力開発を続けることが重要であると考えられます。

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