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仕事の重みを理解する



最後にどのような心積もりで仕事をしていったらいいか、おうかがいします。

    塩田
    私は、許認可中心ですが、自分が手続きに失敗したら、その会社の従業員たちはみんな路頭に迷うかもしれない。そこまで考えて、自分はこの会社のために何をやってあげたらいいのかを考える。それに添って一つずつ用件を整えるというスタイルを身につけることです。そういう姿勢を依頼者の社長は良く見てくれます。そうすることによって、その社長だけの信頼ではなく、そこから紹介者へ、また次の紹介者へ続く。都会の場合はそれが言えるので、そういう視点、スタイルは欠かさないで欲しいと思います。

クライアントはしっかりあなたのことを見ているということですね。

    田島
    地方の場合も、基本的な心構えは塩田先生が言われたこととまったく同じです。それから、法務業務もやはり同じで、命の次に大事な依頼者の財産を扱う。ときには命より大事な名誉や人権を守ることもありますから、たんにお金が欲しい、法律家を気取りたいという軽い気持ちでやっていると、依頼者に大きな迷惑をかけたり、引っ張り回すだけという可能性もあるでしょう。プライドと同時に自己への戒めを持ってやっていく必要があると思います。
     それから新人の若い行政書士に言いたいのは、行政書士は食えない資格だなどと周りから言われることがあると思いますが、行政書士が食えるか食えないか、行政書士の地位が高いか低いか、それはその新米の行政書士がこれから築いていくことなのです。全国規模では法律家としてまだ地位が低くても、自分の住む地域で弁護士以上のステータスを得ることも可能なんです。それはやはり自分の心がけと法律家としての気持ちの持ちよう次第だと思います。それは法務も許認可も同じですね。
    塩田
    その通りですね。

本日はお忙しいところ、貴重なお話しをいただきありがとうございました。


(聞き手・東京リーガルマインド・行政書士課主任専任講師松本元)


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