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フローだけの判断

--これまでの日本の福祉では、受ける側にも、福祉サービスは施されるものという“お上意識”があったかもしれません。今、それが自己責任に基づく自己決定による福祉という流れになりつつあるようです。その流れのひとつに、成年後見制度があると思われますが、この制度はどのようにとらえられていますか?
「まず施策面のことでいいますと、武蔵野市にはやや遅れましたが、世田谷区も資産活用の事業を始めています。今回の成年後見の制度は基本的には従来の禁治産者・準禁治産者制度における後見人、補佐人の役割を強くするということだと思いますが、私自身はまだこ
れは一時的な制度だと思います」
--一時的な制度というのは?
「今後、間違いなく高齢者は急激に増えていくわけです。その際、従来の発想のままでいいのかということです。現状では、その高齢者が介護保険のサービスの対象になるかどうかは、収入つまりフローを見て判断しているわけです。しかし、65歳以上の方で働いていて、収入のある方は少ないはずです。世田谷区は会社の役員をされている方が多いといわれていますが、それでも、65歳以上で会社勤めの方というのは2割に満たないのではないでしょうか。8割の方々は第一線をリタイアされているのですから、フ


ローで見る限り、ほとんどの高齢者が介護保険の対象になるわけです。
 そのような状況で、従来型の判定でやっていけば、本格的な超高齢社会を迎えたとき、到底、財政が成り立たなくなることは間違いありません。若い人がそれだけの負担をしていいという考えになっていただいて、国の制度をそのようにもっていければいいですが、今の状況からすれば、先は見えているといわざるをえません」



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