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予想外だった申請数

--いよいよ介護保険制度がスタートしましたが、世田谷区におけるこれまでの取組みについてお聞かせください。
「直前まで介護保険制度の内容が揺れ動いていたものですから、心配していましたが、なんとか介護保険の事業計画をまとめあげました。基本となる介護保険条例も3月7日に議会を通っています」
--想定外のことはありましたでしょうか?
「予想外だったのは、なんといっても申請の件数が少なかったことです。世田谷区の人口は約77万で、65歳以上の高齢者は約12万人います。そこから計算して、
当初、申請に来る人を2万1000人と見込んでいました。私は内心では4万人くらい来る可能性もあるのではないかと思っていたのですが、実際には3末現在で1万4000人いくかどうかに止まっています」
--その理由をどのように分析されていますか?
「PR不足とのご指摘があるのかもしれませんが、介護保険が報道されない日は無いわけですし、今年1月には、保険証を各ご家庭に送っているわけで、これはもっとも効果的なPRになっているはずです。それでもその数で止まったというの


は、あるいは対象になる人は従来の福祉事業でほとんどカバーしているため、新規が入ってこなかったのかとも分析しているところです」
--新しい制度ですから、実際にサービス提供を始めた以降も、想定外のことも生じるのではないでしょうか?
「基本的には民民の契約で実施していく制度ですから、民間企業の進出を期待していました。もちろん、それなりに参入はありますが、率直に言って、現状では
やや期待が外れた部分もあります。今後、ご本人やご家族とケアマネジャーが話し合って具体的なケアプランを作成していくわけですが、現状としてはリハビリ関係の介護が要望に応えられるか心配しています。その他のサービスについても、実際に進めてみなければ、正確には分からない部分があるわけで、むしろ実際にやってみて、仮に不備が生じれば、即座にそれに対応できる体制を整えることが大切ではないかと思っています」

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