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カテーテル特許訴訟の逆転劇 米国特許弁護士 服部健一
米国特許弁護士 服部健一

公判が近づく
 バージニア州東部地区の裁判の遂行は早い。普通、特許訴訟は3年はかかるが、ここは10ヶ月位で終わってしまう。陪審員を含めた公判もこの事件ではたった3日に限定されている。幸いヤマザキ・メディカル社の発明者5人のデポジションは大阪、グアム島と亘って無事終了した。無事、とはいっても発明者は5人とも口をそろえて知らぬ、存ぜぬの一点張りなので収穫があったといえるかわからない。しかし公判の日は刻々と迫る。そうすると裁判官は3日間の公判で陪審員に何を審議させるか問題点を整理し始める。
 何しろ特許の訴訟は争点がやたらに多く、しかも特許法の解釈や技術の理解も要求されるから争点は絞られた方が良い。O.J.シンプソン事件のように単にシンプソンが殺人を犯したかを検察当局が立証したか否かで片づけられる訴訟ではない。
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