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国際行政書士の未来
広がる国際ビジネスの業務

-- 経済のグローバル化は行政書士の業務にどのような影響を与えているのでしょう?
「現在、国際ビジネスに関する業務がどんどん発生しています。私自身、去年から今年にかけてイタリアやオーストリア、ドイツ、フランスなど、さまざまな国の企業から日本に進出する際の仕事を依頼されました。
 外国の企業が日本で活動するようになると、それにともなって、人、金、モノが日本国内に入ってきますが、そのとき、それぞれ行政的な手続きが必要になるわけです。人については一連の入国、在留手続きがふります。金が入ってくれ
ば、外為法(外国為替及び外国貿易法)の定めがあり、大蔵省に届け出ます。モノについても、それぞれ事業目的を所管する省庁に届け出るわけで、そこに行政書士の仕事が生じるのです」
-- 国際ビジネスの業務を行う上で難しい点はどのようなことでしょうか?
「外国企業が日本で現地法人を作るとき、設立手続きは日本法の有限会社法なり商法でできますが、外国の法律にしたがって設立された企業を日本にもってくるわけで、定款をひとつとっても当然、母国語で書かれています。それを見て、資本金はいくらかなど正確に読み取らなければ、ビジネスになりません。


その国の法律についての知識とともに、語学力も必要になります。これまで国際行政書士協会の研修は、どちらかといえば入管関係のについても、よりいっそう の研鑽が必要ということで、研修のテーマとして多くとりあげるようになっています」 私法に比重が置いていましたが、国際商事法務

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