「証券アナリスト」資格についての疑問、勉強方法など・・・etc。よくある質問をまとめてみました。
1. 証券アナリスト資格について
- 証券アナリスト資格はどのような分野での評価が高いですか?
- 証券・銀行・生損保・投資銀行・投資信託・投資顧問・監査法人や公的金融機関など金融技術(ファイナンス)に関する高度な知識を要求される職種・部 門では、必須の資格になっています。特に、以下の分野において、評価が高いです。
・プライベート・バンキング(ウェルス・マネジメント)業務、その他投資相談業務(法人顧客を含む)
・金融機関等における法人向け投融資、ならびに与信審査業務
・債券、株式、不動産やそれら金融派生商品等のトレーディング業務
・社債の財務、決算、格付け妥当性等の分析業務
・証券化、ストラクチャードファイナンス関連業務
・債券、株式等発行による資金調達業務
・監査法人における金融監査業務、デューデリジェンス業務
・企業分析、企業評価、金融リスク分析、金融リスク管理業務
・資金調達、M&A、金融リスクヘッジに関するアドバイザリー
・経済、産業、金融に関する情報収集
・調査・分析業務
・一般事業法人における財務、IR業務
・ミドル・オフィス業務
- 証券アナリスト資格はどのような人におすすめですか?
- ・金融・投資・財務業務においてスキルアップ、キャリアアップをめざす方
・高度なファイナンス知識が必要な専門職(会計士等)の方
・将来、金融・投資・財務部門への転職を考えている社会人の方
・将来、金融・投資・財務部門への就職を考えている学生の方
・他の金融資格(FP等)とのダブル・ライセンスで仕事の幅、階層を拡げたい方
・MBA、MOT、会計大学院への進学を考えている方
2. 証券アナリスト資格試験について
- 証券アナリスト資格試験とはどのような試験ですか?
(社)日本証券アナリスト協会(以下、「協会」)が主催している認定試験で、
1次:年2回試験、科目別受講・受験ともに可の科目別評価
2次:年1回試験、科目別受講・受験ともに不可の総合力評価の2つのレベルで実施されます。
2次レベル本試験(以下、2次本試験)に合格し、かつ協会理事会により認定された方に、日本証券アナリスト協会の検定会員(Chartered Member of the Security Analysts Association of Japan、略称CMA)として協会への入会資格が付与されます。検定会員の称号が付与されることで、ファイナンスの専門家として必要なスタンダードに達したことが認定され、社会的評価の対象になったことを意味します。また、近年の実務における急速な変化を受け、1次、2次両レベルともに、試験内容(試験委員の交代・本試験で問われる内容・「協会」通信テキスト内容)が大改訂されています(大改訂の詳細・趣旨については、「協会通信教育講座スタディガイド」をご参照下さい)。 1次レベルにおいては、2007年春(4月)本試験より新プログラムが既に始まっています。2次レベルでは、2008年春本試験が新プログラムにおける初回試験になります。
- 証券アナリスト資格試験の受験要件はどのようなものですか?
1次レベル本試験(以下、1次本試験)受験には、まず、「協会」1次通信教育講座「受講申し込み」が絶対条件です。
(「レポート提出」など「受講申し込み」以外の要件は一切ありません。)「協会」1次通信講座受講申し込みを終えていない方は、1次本試験を受験できません。「協会」通信講座受講申し込み〆切日等の詳細については協会に直接お問い合わせ下さい。「協会」1次通信講座において、年齢、学歴等の受験資格要件は一切ありません。どなたでも受講できます。不合格の科目は受講開始から3年間(本試験計6回分)は受験可能です。3年(本試験計6回分)内に合格できなかった科目は、再度「協会」1次通信講座の受講(再受講)申し込みが必要になります。
1次本試験(科目別受験可、科目ごとの合否判定)で全科目合格された方は、「協会」2次通信講座に進むことができます。 2次本試験(科目別受験不可、全科目総合での合否判定)受験には、「協会」2次通信講座の「受講申し込み」が絶対条件となります(「課題提出」など「受講申し込み」以外の要件は一切ありません)。「協会」2次通信講座受講においても、年齢、学歴等の受験資格要件は一切ありません。 1次本試験を全科目合格していれば、どなたでも受講できます。「協会」2次通信講座受講開始から3年間(2次本試験計3回分)は受験可能です。 3年(2次本試験計3回分)内に合格できなかった場合は、再度「協会」2次通信講座の受講(再受講)申し込みが必要になります。
3. 1次レベル本試験について
- 1次本試験はどのようなものですか?
2007年春1次本試験から新CMAプログラム(以下、新プログラム)本試験がスタートしました。
新プログラム本試験は、
- 1次本試験:毎年2回(春と秋)
- 2次本試験:毎年1回(6月)
1次本試験は、
- 証券分析:180分
- 財務分析:90分
- 経済 :90分
の構成で、すべて択一形式(マークシート方式) で出題されます。
計算問題についてはシェア・難度ともに年々上昇しています。 1次試験合格の鍵は計算・図解問題解答のスピードとその精度にあり、特に「証券分析」においてはそうです。計算問題解答のスピードと精度の向上に欠かせないのが、本試験会場での数学自然表示電卓(※)の使用です。
※数学自然表示関数電卓CASIO・FX-991ES-N(協会推奨関数電卓、本試験持込可)の使用(計算処理)の巧拙(スピードと精度)が試験結果に大きく影響します。本電卓は1次試験受験勉強開始前に必ず購入して、学習の際、常に使用していくことを強く推奨いたします。
協会関数電卓案内(PDF)
協会関数電卓割引購入申込書(PDF)2007年春1次本試験向け通信講座から新プログラムがスタートし、学習内容が一新されました。全科目において増加している計算問題は速く(大量に)、かつ正確に解くことが求められています。1次本試験の出題範囲(下記、重要順[降順]、学習順序[降順])は、次のようになります。
証券分析
- デリバティブ分析
確率論、無裁定原理と状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]を含む - 債券分析
信用リスクモデル、証券化商品[優先劣後構造]、無裁定原理と状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]を含む - ファンダメンタル分析
戦略論を含む - 株式分析
残余利益アプローチを含む - 現代ポートフォリオ理論
確率論、無裁定原理と状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]を含む - ポートフォリオ・マネジメント・プロセス
統計学、リスク管理を含む - 証券市場の機能と仕組み
財務分析
- 株式価値評価モデル
残余利益アプローチを含む「証券分析 4.株式分析」との重複分野 - ディスクロージャー会計
- 財務諸表によるリスク分析
信用リスク分析、営業リスク分析を含む「証券分析 3.ファンダメンタル分析」との重複分野
経済
- 金融理論(※)
状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]、情報の経済学、
ゲーム論を含む「証券分析」との重複分野
※コーポレートファイナンス(ガバナンス、戦略論を含む)のためのミクロ経済学、あるいは金融経済学(Financial economics)とも呼ばれる
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
- 国際金融論
- 金融市場の機能と仕組み=旧プログラム「金融論」
証券アナリスト試験内容は、ファイナンスに関する最新の理論や知識をベースにできています。新プログラムでは、合成の誤謬(各科目の視点で正しいことでも、それらが融合された世界では同じ理屈が通用しないこと)を回避するため、全科目の「コア知識」(「協会通信教育講座スタディガイド」巻末の「CMAコア知識」をご参照下さい)を一度統合して、再度、各科目に分解させています。出題の力点・視点は科目ごとに異なりますが、全体構造において理論的整合性がとられたことで、理論上、重複するトピックスが科目間で数多くみられます。
- 証券アナリスト協会の1次通信講座受講申し込み以外に、1次本試験の受験要件はありますか?
「協会」1次通信講座受講申し込み以外に、1次本試験の受験要件はありません。
「協会」1次通信講座受講において、最低受講期間(最低どのくらいの期間受講していなければならないか)や成果物(レポートなど)の提出といった要件は一切ありません。「協会」1次通信講座に申し込めていれば、あとは1次本試験受験申し込みを協会から通知される所定日までに行うだけです。 2008年1次春本試験向け「協会」1次通信講座申し込みは、既に始まっています。2008年度「協会」1次通信講座受講申し込みの正確な〆切日については、「協会」に直接問い合わせるか、「協会」HPで確認してください。また、「協会」1次通信講座受講に申し込んだ後は、科目ごとの通信テキスト(対応している練習問題[解答提出の必要なし]あり)を受領するだけです。
- 証券アナリスト協会の1次通信講座の受講資格はどのようなものですか?
- 「協会」1次通信講座に年齢、学歴等の受講資格要件は一切ありません。どなたでも受講できます。
- 1次レベルでは3科目すべてを一度に受講・受験しなければならないのですか?
いいえ。
「協会」1次通信講座は、証券分析、財務分析、経済の3科目を科目ごとに選択受講が可能です。 3科目すべてを一度に受講するという選択も、1科目ずつ受講していくという選択も可能です。受講済みの科目のみ受験が可能です。本試験も1次は、科目ごとの選択受験が可能で、合否判定も科目ごとに通知されます。ただし、2次本試験は科目ごとの選択受講(受験)はできませんし、合否も全科目の総合判定です。 1次本試験を受験するためには、各科目ともに「協会」通信講座受講が絶対条件ですが、受講したからといってその年に必ず受験しなければならないというわけではありません。「協会」通信講座の受講を開始したが、その年は受験しないという選択も可能です。複数科目を同時に受験した場合、試験の合否は科目別で判定され、合格しなかった科目は再受験する必要があります。
4. 2次レベル本試験について
- 2次本試験はどのようなものですか??
-
新プログラム2次レベルでは、ファイナンス関連の理論・知識が
- 証券分析とポートフォリオ・マネジメント(確率論・統計学を含む)
[基礎知識:1次証券分析] - コーポレートファイナンスと企業分析(デリバティブ理論の一部とリスク管理を含む)
[基礎知識:1次証券分析と1次財務分析] - 市場と経済(ファイナンスのためのミクロ経済学や金融市場分析を含む)
[基礎知識:1次証券分析と1次経済] - 職業倫理・行為基準(契約理論[不完備契約と信認義務の構造]を含む)
の4科目にわたって総合的に試験され、複数科目を融合した問題(科目横断的問題)も数多く出題されます。融合問題以外でも、ほとんどの問題を解く際に他科目の知識、特に証券分析の知識が大きな助けになります。 2次本試験全般に1次・2次証券分析の知識が鍵となります。
試験時間は、
- 第 I 時限・午前 :210分
- 第 II 時限・午後:210分
出題は、記述形式ですが、計算問題(計算過程の記述が必要)が年々増えています。1次・2次証券分析の知識や計算問題解答スピードとその精度などに加えて、本試験における持久力と効率的な時間管理も2次試験合格の重要な鍵になります。
新2次プログラムは2008年春本試験向け「協会」通信講座からスタートし、学習内容が一新されました。 2008年6月本試験が新プログラムの初回試験でした。新プログラム2次本試験は、新プログラム1次本試験出題領域(「1次本試験はどのようなものですか? 」)をベースに、以下の観点から、ファイナンス実務における最新ホットイッシューをテーマ科目横断的な出題がなされます。
証券分析とポートフォリオ・マネジメント(以下、証券分析)
- 確率論・計量経済学とリスク管理(バリューアットリスクVaR)
- 投資戦略とアセットアロケーション
- オルタナティブ投資(ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、証券化商品[REITを含む]、ヘッジファンド)
- 行動ファイナンス
- 信用リスクモデル(確率論、無裁定原理と状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]、クレジットデフォルトスワップCDS評価を含む)
- 国際証券投資(フォワードディスカウントバイアス、キャリートレードを含む)
コーポレートファイナンスと企業分析(以下、コーポレートファイナンス)
- 企業価値評価
・フリーキャッシュフローモデル
・残余利益モデル(経済付加価値EVAモデル) - デリバティブ理論とコーポレートファイナンス(無裁定原理と状態価格アプローチ[リスクニュートラル・プライシング]を含む)
・新株予約権利用による資金調達
・リアルオプションと投資決定
・リスク管理 - コーポレートアクションとコーポレートファイナンス
配当、自社株買い、スピンオフ、M&A、株式分割、増資、オプション発行、投資政策、財務リストラなど - コーポレートファイナンス理論ベースのコーポレートガバナンス
- コーポレートファイナンス(DCF法を含む)と財務・管理会計
市場と経済(以下、経済)
- 内外マクロ経済分析
- ファイナンスのためのミクロ経済学
- 金融市場分析
- マクロ・ファイナンス
証券アナリスト職業倫理・行為基準(以下、倫理)
- 契約理論(不完備契約と信認義務の構造)
- 投資コンプライアンス(インサイダー取引、適合性原則等)
- 証券分析とポートフォリオ・マネジメント(確率論・統計学を含む)
- 2次レベルでは3科目すべてを一度に受講・受験しなければならないのですか?
- 1次とは異なり、「協会」2次通信講座では、証券分析、コーポレートファイナンス、経済、倫理を科目ごとに選択受講することはできません。2次本試験でも、科目ごとの選択受験はできません。4科目すべてを一度に受講・受験しなければなりません。合否判定も全科目にわたる総合判定で行われます。
- 2次本試験も1次本試験と同様に年2回行われるのですか?
- 2次レベルは、旧プログラムの最終年である2007年のみ特別に、春(第(1)回目:6月2日)・冬(第(2)回目:12月2日)で年2回本試験が行われましたが、2008年以降の新プログラム・2次本試験では年1回(春)だけとなります。だだし、新プログラム1次本試験は年2回(春・秋)行われます。
- 証券アナリスト協会の2次通信講座の受講資格はどのようなものですか?
- 「協会」2次通信講座の受講資格は「一定期間内」に1次本試験において、証券分析、財務分析、経済の全科目を合格していることです。「一定期間内」の詳細については、「協会」HP内「受講についてのQ&A」の「受講開始の期間制限と再受講制度」に関する質問とその回答を参照するか、協会に直接問い合わせて下さい。
- 2次本試験の受験要件はどのようなものですか?
- 1次本試験において全科目合格すれば、証券アナリスト協会の2次通信講座受講を申し込むことができます。 2次本試験受験要件は、「協会」2次通信講座受講申し込みを完了していることだけで、これ以外の受験要件はありません。最低受講期間(最低どのくらいの期間受講していなければならないか)や成果物(レポートや練習問題解答)の提出といった課題も一切ありません。「協会」2次通信講座の申し込みが完了していれば、あとは2次本試験受験申し込みを協会から通知される所定日までに行うだけです。
5. 試験対策に向けた具体的な学習について
- 何時間くらい勉強すれば合格しますか?
1次試験全科目合格者及び2次試験合格者の合格までの平均学習時間はともに200時間あたりで推移しています。合格までの学習時間は、ファイナンス分野の既習者(金融・投資・財務分野の実務経験者、大学等でのファイナンス科目履修者、数学・確率統計の学習経験者など)か未習者かで、大きく異なります。独学(全科目)の場合、既習者は100時間程度、未習者は300時間程度が合格までの学習時間の目安になります。
LEC・1次証券アナリスト講座(全科目)を受講された場合、既習者の方であれば、
LECブラッシュアップ講座受講(1次全科目50時間)
+
アウトプット・問題演習(自習:1次全科目20時間)
未習者の方であれば、
LEC基礎ミニマム講座受講(1次全科目22時間)
+
基礎インプット・復習(自習:1次全科目11時間)
+
基礎アウトプット・問題演習(自習:1次全科目18時間)
+
LECブラッシュアップ講座受講(1次全科目50時間)
+
アウトプット・問題演習(自習:1次全科目40時間)
が目安になります。
- 効率的な勉強方法はありますか?
重要となるのが、まず
本試験直前1ヶ月間の学習時間(問題演習中心で30時間以上[全科目])の確保
です。次に、
本試験3ヶ月ほど前から、平日30分〜1時間の学習時間を確保
することが重要です。
通勤・通学時などに問題演習付き参考書と数学自然表示関数電卓を必ず携行し、計算問題を中心に1日最低2問以上の過去問題を解きましょう。 1次学習は、証券分析の計算・図解問題(LEC基礎ミニマム講座・証券分析[金融数理ミニマム])から開始すると効果的かつ効率的でしょう。
2次受験生の方も1次証券分析過去問題の計算・図解問題から学習を開始すると効果的かつ効率的です。また、各科目を「適切な順序で、かつ集中的」に学習することで学習効率を上げることが可能です。
未習者の方は「証券分析⇒財務分析⇒経済」という順序で、科目・分野ごとに短期集中型で学習を試験日1ヶ月ほど前までに一通り終えておくことをおすすめします。
本試験内容は、1次・2次ともに証券分析(ファイナンス理論)が中心に据えられていますので、 証券分析をデリバティブから集中的に学習することで、特に未習者の方において、その後で他科目を学習する際の効果・効率ともに飛躍的に上昇します。3科目を平行に学習することは極力避けて下さい。
証券分析の問題演習により、他科目の問題解法のコツがつかめます。また、全科目において、数学自然表示関数電卓を用いたスピーディーなファイナンス計算処理が必須になっています。ただし、ファイナンス計算学習を各科目のファイナンス知識と分離させて「数学科目における学習順序(例えば、関数・方程式⇒数列⇒微分⇒確率⇒統計学)などで学習」することはおすすめできません。 ファイナンス計算・図解と関連知識をワンセットで学習することで、かなりの相乗効果が期待できます。証券分析でファイナンス理論とファイナンス計算・図解を学習する際、関連の金融商品知識を同時に習得していくことが重要です。
- 数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか?
証券アナリスト試験の受験を検討するにあたって、大半の方がまず難しく感じるのが、数理分野(数学、確率論、統計学、図解)の学習です。証券アナリスト本試験における数理問題対策は、まず1次学習開始前に数学自然表示関数電卓を購入してその使用に慣れておくことです。
次に、ファイナンス数理学習は関連ファイナンス知識とワンセットで金融商品別に行って、重要公式・図解はすべて変数(ギリシャ文字含む)のまま暗記することが重要です。
ファイナンス数理学習のコツは、関連の数学知識を初歩から数学学習の体系に則って学習し直すのではなく、学習開始時点から、本試験対策に直結する実践的なトレーニング(問題演習)を金融商品ごとに断片的に行うことにあります。つまり、ファイナンス学習において必要なのは、金融商品ごとに出てくる大量の重要公式・図解暗記の手助けになるような数理学習なのです。数理ファイナンスは数学・確率論・統計学の「おいしいところどり」でできています。証券アナリスト試験のファイナンス数理は、その「おいしい」ところ(数理ファイナンス)の更にその「上澄み」だけを金融商品ごとに並べてできています。
まずは「習うより慣れろ(1次試験対策)」です。それから、「慣れたら習え(2次試験対策)」です。暗記してはじめて、背後にある仕組み・理論についての本格的な学習が始まります。多くの方にとって、1次対策で行った暗記の効果を実感できるのは2次の学習を始めた頃になると予想されます。2次本試験で出題される多くが、1次試験で出題される公式や図解についての本質的な(基礎的な)理解を問う論述問題(出題トピックスは極めてファイナンス実務的ですが)になっているからです。ファイナンス理論や金融商品特性を本質的に理解するには、事前に1次試験に出題される公式や図解を、変数(ギリシャ文字含む)を使った公式のまま、しっかり暗記しておく必要があります。乱暴に言えば、証券アナリスト試験は、まず重要計算公式・図解を暗記してそれらに基づいて択一問題が解ければ1次合格につながり、暗記した重要計算公式・図解をもとにその背後にあるファイナンス理論を「深く」学習して、暗記した重要計算公式・図解を適切な専門用語を用いて論述できるようになれば2次合格につながる、という仕組みでできています。一般的な資格試験の学習過程(専門用語の記述や解説の基礎学習⇒重要公式・図解の学習への応用)とは逆方向で学習することになります。学習時の科目学習順序や分野学習順序に配慮することも重要です。
証券分析(デリバティブから学習開始)⇒財務分析⇒経済の順序で学習することをおすすめします。財務分析や経済で必要となる数理知識はすべて、証券分析の数理知識として事前に学習しておく必要があります。また、ファイナンス数理の学習においては、恥ずかしがらずに、とにかく「わからないことは何でも思いついたらすぐにメールで質問する」ことを心がけてください。質問をどのようにかけばよいのかを悩むこと自体が重要な学習過程なのです。特に、2次学習においては、ファイナンス数理などに関する疑問をメールで質問することが本試験論述問題対策に直結します。
- 証券分析の勉強方法を教えてください。
まず、前述の「効率的な勉強方法はありますか? 」と「数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか? 」をお読み下さい。
1次証券分析本試験問題は、金融商品別(例えば、平成20年秋試験では、第4問=債券、第5問=デリバティブ、…)に細分化して出題されますので、金融商品ごとの個別集中学習が可能です。 1次学習初期段階からインプット(各金融商品特性の理解と関連ファイナンス計算公式・図解の理解と暗記)とアウトプット(問題演習)を金融商品ごとにワンセットにして小刻みに学習を進めていくことができます。前述「効率的な勉強方法はありますか?」で触れました「試験3ヶ月ほど前からの平日1時間学習の励行」に最適なのが、証券分析です。まずは、インプットとアウトプットをワンセットにして分野ごとに短時間集中型で小刻みに学習を進めていっては如何でしょうか。
また、学習順序としては、最初に金融商品別金融数理基礎の学習(LEC基礎ミニマム講座・証券分析・金融数理ミニマム) ⇒デリバティブ数理 ⇒債券数理⇒株式数理 ⇒ポートフォリオ数理を強くおすすめします。
デリバティブでは、特に、以下の5項目(※)の考え方をしっかり理解する必要があります。
- オプション投資戦略(ペイオフ図の合成と分解)
- ツリーと確率計算(ボラティリティ)
- 無裁定原理(複製ポートフォリオ、ヘッジポートフォリオの合成)
- リスク指標Greeks(限界効果[微分係数])
- 状態価格アプローチ(リスクニュートラル・プライシング)
※これら5項目タイトルはとりあえず覚えておいて、学習時にすべてを完全に習得できるよう、今から心がけておいてください。これらを理解するのに必要な数理レベルは、高校数学レベルで十分です。これら5項目はデリバティブ以降の分野(1次債券分析⇒ポートフォリオ理論、1次経済・金融理論、2次信用リスクモデル⇒コーポレートファイナンス)でも頻繁に利用され、今回改訂された新プログラムにおいて導入された全科目にわたる横断的理論(構造)のうち最重要なものです。
証券・既習者の方も証券分析の学習はデリバティブ(特に上記5項目)から開始することを強くおすすめします。理由は、デリバティブ以降の分野においても、 デリバティブ内蔵型金融商品(コーラブル債、インデックス・リンク債、転換社債、証券化商品など)が多数登場するからです。1次・2次証券分析の分野のみならず、1次・2次経済や2次コーポレートファイナンスの分野においても、まったく想像だにしないところにデリバティブ(やその考え方)が「仕組(Structured)」まれていて、それを見つけ出して、デリバティブ理論で学習したフレームワーク(特に上記5項目)を応用して理解することが新プログラムにおける最重要な試験対策になります。本試験直前1ヶ月間においては、「大量の過去本試験問題を、速く、かつ正確に解く」トレーニングに多くの時間を割いて下さい。過去問演習の際は必ず、数学表示関数電卓の使用、演習時間の計測、演習後の採点・解説学習を心がけて下さい。
- 財務分析(コーポレートファイナンス)の勉強方法を教えてください。
ファイナンス計算など財務分析に含まれるファイナンス関連知識の学習方法については、前述の「証券分析の勉強方法を教えてください。」と「数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか? 」を参考にしてください。財務分析本試験対策において、簿記・仕訳に関する知識は一切必要ありません(2次合格後の実務においては簿記・仕訳の知識は重要です)。
財務分析本試験対策として必要なのは、出来上がった(ディスクローズされた)財務諸表を分析するトップダウン型の学習です。学習順序としては、「財務諸表の読み方(ディスクロージャー会計基礎=LEC基礎ミニマム講座・会計ミニマム)の学習⇒証券分析・株式分析の復習⇒株式価値評価モデルの学習⇒証券分析・ファンダメンタル分析の復習⇒新しい会計基準(ディスクロージャー会計応用)の学習⇒財務諸表分析の学習」をおすすめします。
また、本試験(第4問)・財務諸表分析の問題では、 大量の財務諸表データを、数学自然表示関数電卓を使って、速くかつ正確に計算、分析する必要がありますので、本試験直前1ヶ月間においては「大量の財務諸表分析の問題(できれば過去本試験問題)を、速くかつ正確に解く」トレーニングに多くの時間を割くことをおすすめします。本試験直前においては、コーポレートファイナンス(ディスカウントキャッシュフロー法など)に関連したディスクロージャー会計の計算問題(本試験問題第2〜3問) の学習も重要になります。
2次コーポレートファイナンスの学習方法は、1次財務分析学習方法とは大きく異なります。まずは、1次証券分析過去問題を「デリバティブ⇒ポートフォリオ理論⇒株式分析⇒ファンダメンタル分析」の順(重要順)に漏れなく詳細に復習してから、2次コーポレートファイナンスの学習を始めるようにしましょう。1次証券分析で学習したツールや考え方をフル稼働させて、企業を分析したり、コーポレートアクション、コーポレートガバナンスについて考えていくのが、2次コーポレートファイナンスです。
- 経済の勉強方法を教えてください。
ファイナンス計算など経済に含まれるファイナンス関連知識の学習方法については、前述の「証券分析の勉強方法を教えてください。」を参考にしてください。
新プログラム導入の際、最も大きく改訂されたのが経済です。改訂された内容のうち、試験対策上の最重要な分野にもかかわらずミクロ経済学・未習者の方にとって最も学習し難いのが、金融理論(Financial Economics)とミクロ経済学です。ミクロ経済学・未習者の方は、金融理論とミクロ経済学を学習する前に、証券分析で頻出するファイナンス計算・図解(LEC基礎ミニマム講座・証券分析・金融数理ミニマム)を難解なものも含めて「すべて」マスターしておく必要があります。証券分析(LEC基礎ミニマム講座・金融数理ミニマム)でファイナンス数理をマスターできていたか否かで、金融理論とミクロ経済学の学習の成否が決まります。そして、1次経済で金融理論とミクロ経済学の学習を徹底的に行えたか否かが、新プログラム(2008年春以降)2次「市場と経済」の学習に大きく影響がでます。
金融理論とミクロ経済学以降の経済の分野は、「マクロ経済学⇒証券分析・デリバティブ・為替フォワードの復習⇒国際金融論⇒金融市場の機能と仕組み(金融論)」順での学習をおすすめします。
- 何時間くらい勉強すれば合格しますか?
1次試験全科目合格者及び2次試験合格者の合格までの平均学習時間はともに200時間あたりで推移しています。合格までの学習時間は、ファイナンス分野の既習者(金融・投資・財務分野の実務経験者、大学等でのファイナンス科目履修者、数学・確率統計の学習経験者など)か未習者かで、大きく異なります。独学(全科目)の場合、既習者は100時間程度、未習者は300時間程度が合格までの学習時間の目安になります。
LEC・1次証券アナリスト講座(全科目)を受講された場合、既習者の方であれば、
LECブラッシュアップ講座受講(1次全科目50時間)
+
アウトプット・問題演習(自習:1次全科目20時間)未習者の方であれば、
LEC基礎ミニマム講座受講(1次全科目22時間)
+
基礎インプット・復習(自習:1次全科目11時間)
+
基礎アウトプット・問題演習(自習:1次全科目18時間)
+
LECブラッシュアップ講座受講(1次全科目50時間)
+
アウトプット・問題演習(自習:1次全科目40時間)が目安になります。
- 効率的な勉強方法はありますか?
重要となるのが、まず
本試験直前1ヶ月間の学習時間(問題演習中心で30時間以上[全科目])の確保
です。次に、
本試験3ヶ月ほど前から、平日30分〜1時間の学習時間を確保
することが重要です。通勤・通学時などに問題演習付き参考書と数学自然表示関数電卓を必ず携行し、計算問題を中心に1日最低2問以上の過去問題を解きましょう。 1次学習は、証券分析の計算・図解問題(LEC基礎ミニマム講座・証券分析[金融数理ミニマム])から開始すると効果的かつ効率的でしょう。
2次受験生の方も1次証券分析過去問題の計算・図解問題から学習を開始すると効果的かつ効率的です。また、各科目を「適切な順序で、かつ集中的」に学習することで学習効率を上げることが可能です。
未習者の方は「証券分析⇒財務分析⇒経済」という順序で、科目・分野ごとに短期集中型で学習を試験日1ヶ月ほど前までに一通り終えておくことをおすすめします。本試験内容は、1次・2次ともに証券分析(ファイナンス理論)が中心に据えられていますので、 証券分析をデリバティブから集中的に学習することで、特に未習者の方において、その後で他科目を学習する際の効果・効率ともに飛躍的に上昇します。3科目を平行に学習することは極力避けて下さい。
証券分析の問題演習により、他科目の問題解法のコツがつかめます。また、全科目において、数学自然表示関数電卓を用いたスピーディーなファイナンス計算処理が必須になっています。ただし、ファイナンス計算学習を各科目のファイナンス知識と分離させて「数学科目における学習順序(例えば、関数・方程式⇒数列⇒微分⇒確率⇒統計学)などで学習」することはおすすめできません。 ファイナンス計算・図解と関連知識をワンセットで学習することで、かなりの相乗効果が期待できます。証券分析でファイナンス理論とファイナンス計算・図解を学習する際、関連の金融商品知識を同時に習得していくことが重要です。
- 数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか?
証券アナリスト試験の受験を検討するにあたって、大半の方がまず難しく感じるのが、数理分野(数学、確率論、統計学、図解)の学習です。証券アナリスト本試験における数理問題対策は、まず1次学習開始前に数学自然表示関数電卓を購入してその使用に慣れておくことです。
次に、ファイナンス数理学習は関連ファイナンス知識とワンセットで金融商品別に行って、重要公式・図解はすべて変数(ギリシャ文字含む)のまま暗記することが重要です。
ファイナンス数理学習のコツは、関連の数学知識を初歩から数学学習の体系に則って学習し直すのではなく、学習開始時点から、本試験対策に直結する実践的なトレーニング(問題演習)を金融商品ごとに断片的に行うことにあります。つまり、ファイナンス学習において必要なのは、金融商品ごとに出てくる大量の重要公式・図解暗記の手助けになるような数理学習なのです。数理ファイナンスは数学・確率論・統計学の「おいしいところどり」でできています。証券アナリスト試験のファイナンス数理は、その「おいしい」ところ(数理ファイナンス)の更にその「上澄み」だけを金融商品ごとに並べてできています。
まずは「習うより慣れろ(1次試験対策)」です。それから、「慣れたら習え(2次試験対策)」です。暗記してはじめて、背後にある仕組み・理論についての本格的な学習が始まります。多くの方にとって、1次対策で行った暗記の効果を実感できるのは2次の学習を始めた頃になると予想されます。2次本試験で出題される多くが、1次試験で出題される公式や図解についての本質的な(基礎的な)理解を問う論述問題(出題トピックスは極めてファイナンス実務的ですが)になっているからです。ファイナンス理論や金融商品特性を本質的に理解するには、事前に1次試験に出題される公式や図解を、変数(ギリシャ文字含む)を使った公式のまま、しっかり暗記しておく必要があります。乱暴に言えば、証券アナリスト試験は、まず重要計算公式・図解を暗記してそれらに基づいて択一問題が解ければ1次合格につながり、暗記した重要計算公式・図解をもとにその背後にあるファイナンス理論を「深く」学習して、暗記した重要計算公式・図解を適切な専門用語を用いて論述できるようになれば2次合格につながる、という仕組みでできています。一般的な資格試験の学習過程(専門用語の記述や解説の基礎学習⇒重要公式・図解の学習への応用)とは逆方向で学習することになります。学習時の科目学習順序や分野学習順序に配慮することも重要です。
証券分析(デリバティブから学習開始)⇒財務分析⇒経済の順序で学習することをおすすめします。財務分析や経済で必要となる数理知識はすべて、証券分析の数理知識として事前に学習しておく必要があります。また、ファイナンス数理の学習においては、恥ずかしがらずに、とにかく「わからないことは何でも思いついたらすぐにメールで質問する」ことを心がけてください。質問をどのようにかけばよいのかを悩むこと自体が重要な学習過程なのです。特に、2次学習においては、ファイナンス数理などに関する疑問をメールで質問することが本試験論述問題対策に直結します。
- 証券分析の勉強方法を教えてください。
まず、前述の「効率的な勉強方法はありますか? 」と「数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか? 」をお読み下さい。
1次証券分析本試験問題は、金融商品別(例えば、平成20年秋試験では、第4問=債券、第5問=デリバティブ、…)に細分化して出題されますので、金融商品ごとの個別集中学習が可能です。 1次学習初期段階からインプット(各金融商品特性の理解と関連ファイナンス計算公式・図解の理解と暗記)とアウトプット(問題演習)を金融商品ごとにワンセットにして小刻みに学習を進めていくことができます。前述「効率的な勉強方法はありますか?」で触れました「試験3ヶ月ほど前からの平日1時間学習の励行」に最適なのが、証券分析です。まずは、インプットとアウトプットをワンセットにして分野ごとに短時間集中型で小刻みに学習を進めていっては如何でしょうか。
また、学習順序としては、最初に金融商品別金融数理基礎の学習(LEC基礎ミニマム講座・証券分析・金融数理ミニマム) ⇒デリバティブ数理 ⇒債券数理⇒株式数理 ⇒ポートフォリオ数理を強くおすすめします。
デリバティブでは、特に、以下の5項目(※)の考え方をしっかり理解する必要があります。
- オプション投資戦略(ペイオフ図の合成と分解)
- ツリーと確率計算(ボラティリティ)
- 無裁定原理(複製ポートフォリオ、ヘッジポートフォリオの合成)
- リスク指標Greeks(限界効果[微分係数])
- 状態価格アプローチ(リスクニュートラル・プライシング)
※これら5項目タイトルはとりあえず覚えておいて、学習時にすべてを完全に習得できるよう、今から心がけておいてください。これらを理解するのに必要な数理レベルは、高校数学レベルで十分です。これら5項目はデリバティブ以降の分野(1次債券分析⇒ポートフォリオ理論、1次経済・金融理論、2次信用リスクモデル⇒コーポレートファイナンス)でも頻繁に利用され、今回改訂された新プログラムにおいて導入された全科目にわたる横断的理論(構造)のうち最重要なものです。
証券・既習者の方も証券分析の学習はデリバティブ(特に上記5項目)から開始することを強くおすすめします。理由は、デリバティブ以降の分野においても、 デリバティブ内蔵型金融商品(コーラブル債、インデックス・リンク債、転換社債、証券化商品など)が多数登場するからです。1次・2次証券分析の分野のみならず、1次・2次経済や2次コーポレートファイナンスの分野においても、まったく想像だにしないところにデリバティブ(やその考え方)が「仕組(Structured)」まれていて、それを見つけ出して、デリバティブ理論で学習したフレームワーク(特に上記5項目)を応用して理解することが新プログラムにおける最重要な試験対策になります。本試験直前1ヶ月間においては、「大量の過去本試験問題を、速く、かつ正確に解く」トレーニングに多くの時間を割いて下さい。過去問演習の際は必ず、数学表示関数電卓の使用、演習時間の計測、演習後の採点・解説学習を心がけて下さい。
- 財務分析(コーポレートファイナンス)の勉強方法を教えてください。
ファイナンス計算など財務分析に含まれるファイナンス関連知識の学習方法については、前述の「証券分析の勉強方法を教えてください。」と「数学・確率論・統計学などの数理知識はどのように勉強すれば合格レベルまでもっていくことができますか? 」を参考にしてください。財務分析本試験対策において、簿記・仕訳に関する知識は一切必要ありません(2次合格後の実務においては簿記・仕訳の知識は重要です)。
財務分析本試験対策として必要なのは、出来上がった(ディスクローズされた)財務諸表を分析するトップダウン型の学習です。学習順序としては、「財務諸表の読み方(ディスクロージャー会計基礎=LEC基礎ミニマム講座・会計ミニマム)の学習⇒証券分析・株式分析の復習⇒株式価値評価モデルの学習⇒証券分析・ファンダメンタル分析の復習⇒新しい会計基準(ディスクロージャー会計応用)の学習⇒財務諸表分析の学習」をおすすめします。
また、本試験(第4問)・財務諸表分析の問題では、 大量の財務諸表データを、数学自然表示関数電卓を使って、速くかつ正確に計算、分析する必要がありますので、本試験直前1ヶ月間においては「大量の財務諸表分析の問題(できれば過去本試験問題)を、速くかつ正確に解く」トレーニングに多くの時間を割くことをおすすめします。本試験直前においては、コーポレートファイナンス(ディスカウントキャッシュフロー法など)に関連したディスクロージャー会計の計算問題(本試験問題第2〜3問) の学習も重要になります。
2次コーポレートファイナンスの学習方法は、1次財務分析学習方法とは大きく異なります。まずは、1次証券分析過去問題を「デリバティブ⇒ポートフォリオ理論⇒株式分析⇒ファンダメンタル分析」の順(重要順)に漏れなく詳細に復習してから、2次コーポレートファイナンスの学習を始めるようにしましょう。1次証券分析で学習したツールや考え方をフル稼働させて、企業を分析したり、コーポレートアクション、コーポレートガバナンスについて考えていくのが、2次コーポレートファイナンスです。
- 経済の勉強方法を教えてください。
ファイナンス計算など経済に含まれるファイナンス関連知識の学習方法については、前述の「証券分析の勉強方法を教えてください。」を参考にしてください。
新プログラム導入の際、最も大きく改訂されたのが経済です。改訂された内容のうち、試験対策上の最重要な分野にもかかわらずミクロ経済学・未習者の方にとって最も学習し難いのが、金融理論(Financial Economics)とミクロ経済学です。ミクロ経済学・未習者の方は、金融理論とミクロ経済学を学習する前に、証券分析で頻出するファイナンス計算・図解(LEC基礎ミニマム講座・証券分析・金融数理ミニマム)を難解なものも含めて「すべて」マスターしておく必要があります。証券分析(LEC基礎ミニマム講座・金融数理ミニマム)でファイナンス数理をマスターできていたか否かで、金融理論とミクロ経済学の学習の成否が決まります。そして、1次経済で金融理論とミクロ経済学の学習を徹底的に行えたか否かが、新プログラム(2008年春以降)2次「市場と経済」の学習に大きく影響がでます。
金融理論とミクロ経済学以降の経済の分野は、「マクロ経済学⇒証券分析・デリバティブ・為替フォワードの復習⇒国際金融論⇒金融市場の機能と仕組み(金融論)」順での学習をおすすめします。

















