
“素直に継続”することが
ストレート合格の秘訣
渡邊 恵介さん(33歳)
- 受講講座 :
- 2009年合格目標:1次2次完全ストレート合格コース
- 受講形態 :
- 通学クラス
- 学習期間 :
- 1年3ヶ月
1. 受験の動機
私は3年前、営業職として製造業へ転職をしました。
以前はモノづくりとは程遠い業界での勤務であり生産については素人であったため、生産管理を中心に実務に役立つ知識や理論を習得したいと考えていました。
まずはビジネススクールへの通学を考えていたのですが、調べてみると受講料が想像以上に高かったため早々に断念をしました。
次に、生産管理をはじめ組織論やITなども総合的に学習ができる中小企業診断士に興味をもちました。
インターネットで資格学校の中小企業診断士講座のページをみたところ受講料も一般のビジネススクールと比較して格段に安かったため、すぐに講座説明会に申し込みをしました。
その資格学校はLECでした。
2. 具体的な学習方法
【1】1次試験の学習法について
まずやらなければならないのは過去問です。
1次試験に限らず過去問は最良のテキストといわれるほどその質は高いものがあります。
本試験問題は、中小企業経営に精通した専門家の方々が中小企業経営の明日を担う者たちに送るメッセージともいえます。深く触れれば触れるほど科目ごとの思想や診断士への期待を垣間見ることができます。
過去問学習を通してこのようなメッセージを理解すると難問への対応力も身に付きます。
知識不足で迷っても問われていることの根本に立ち戻ることで解答の選択肢を絞り込むことができます。
これは企業が意思決定に迷った時、理念やビジョンに立ち戻って考えるのと同じことだと言えます。
私は暗記や理解を進める学習には単語帳を活用しました。
単語帳のオモテ面には、LECテキストから重要な論点を文章丸ごと転記します。
その際に重要なキーワードだけを空欄で記載します。
ウラ面には、空欄の答えとなるキーワードを記入にします。
文章丸々記載するので、大き目の単語帳に文字をぎっしりと書き込みます。
これを何度も何度も繰り返し読み込むことで、キーワードを暗記するだけでなく文章全体も頭にはいりその論点の特徴も含めしっかりと頭に入れることができました。
財務会計以外の科目はすべて単語帳を作成しました。
ただ、1次試験は何と言っても覚えなければならないことがたくさんあります。
一つの論点をマスターしたと思ったら、覚えたはずの論点が2つも3つも抜けて行ってしまいました。
そのため、完全に忘れてしまわないうちにもう一度繰り返すことができるような勉強の仕組みを考えました。それは朝1時間で全科目の単語帳を読み込む方法です。
いつもより朝1時間だけ早く起きて、1科目につき5分間だけ単語帳を読み込みます。
これをストップウオッチで時間を計測しながら7科目分通して行います。
たった5分間だけですが毎朝全科目に目を通すことが可能です。
計60分程度で全科目
(私は受験要綱の科目をさらに細分化して単語帳をつくりました。 例)企業経営理論であれば、戦略論、組織論、マーケティング論の3冊となります。)
を読み込み、これを1週間やると全科目分の単語帳がちょうど1回転するようなペースとなります。
また出勤時には単語帳を1科目分だけ持参します。これをスキマ時間に読み込むことでさらに回転数が上がります。
この方法により飛躍的に学習効果を上げることができました。
財務会計については勉強方法が全く異なります。私はただひたすらテキストの練習問題、過去問を解き続けました。その際には絶対に選択肢を見てはいけません。最後まで自力で解ききります。間違ったら解説をみながらもう一度解き正解するまで繰り返します。これは角澤先生から教えてもらった方法ですが、さらに難解な2次試験を戦うための基礎体力づくりになりました。
財務会計は毎日やらなければなりませんが、1日に解くのは3問程度です。私は主に夜の時間を財務会計の勉強にあてました。どんなに酔っぱらって帰っても1問はときました。
問題を解く際に注意をしなければならないのが、わからなくても必要以上に理解を追求しないことです。特に日頃会計に慣れていない人は、理解を追及すると時間ばかりが過ぎ去ります。
私も当初失敗して、いまではなんで?と思うことを2〜3時間もテキストとにらめっこをする日もありました。人間ふしぎなもので正答がつづくようになるまで繰り返すようになると自然に解答の根拠も理解できるようになります。
この方法をつづけたおかげで、財務会計は私の絶対の得点源となりました。なお、私は簿記もわからないまったく素人からのスタートです。
【2】2次試験学習方法について
初学者にとって2次試験の学習を本格的に始めることができるのは、1次試験終了後のお盆あたりからではないでしょうか。
2次試験から逆算すると60日程度しか時間がありません。
私も実際に本試験の過去問を解き始めたのはお盆明けからでした。
ただし幸いLECのステップアップ講座で解法プロセスの基礎に触れていたので、取り組み方は理解していました。
2次試験の解法には受験校ごとに様々なテクニックがあるようですが、LECの解法プロセスは経営診断実務に直結する王道、正道的な解法とよくいわれます。
それだけに身につけ使いこなすには相当量の練習が不可欠です。
初学者が解法プロセスを「なんとか使える」ようになり再受験者数千人を追い抜き合格を勝ち取るには適切な指導と自身の努力が必要です。
2次試験の講義は基本的に答練が中心となります。
前半80分で解答し休憩をはさんだのち解説講義となります。
自分の書いた答案は回収され翌週に担当講師が直筆コメントを記入し返却されます。
私が当初指摘された課題は「論点がずれている」「設問ごとに解答した内容に整合性がなく部分最適」などでした。
これは解法プロセスを適切に使うことができないとこに起因するものです。
そこで私は解法プロセスを適切に実践するうえで一つの工夫をいたしました。
それはまず最初に問題冊子の白紙の見開ページに設問文を丸写しするというものです。
その際、設問と設問の間は後で書き込みができるように一定のスペースをあけます。
(1)事例の与件文を読む前に設問文を書きうつした紙を俯瞰的に眺めることで
診断の方向性や設問同士の関係性を意識する。
(2)与件文を読み始めてからは、その設問文を書きこんだ用紙にポイントとなる
キーワードや自分の思ったことを書き留める。
(3)与件文を読み終わると様々な書き込みがされたその用紙を再度俯瞰的に眺めることで
論理の整合性や妥当性を判断する。
一見、貴重な80分という制約のなかで設問文を書きうつすことは危険行為かもしれません。
しかし私にとってはこのような下準備をあえて施すことで適切な解法プロセス、思考プロセスを短期間で「なんとか使える」レベルに持って行けたと思っています。
筆記時間を短縮するには物理的に限界がありますが、考える時間を短縮するのは無限の可能性があると思います。
この方法により正しい思考を素早く行う力が身についたと思います。
この方法を実践してから、講師からのコメントは「論点はあっています」「考える方向性は正しい」というものに変わりました。
結局、本試験当日もこの方法で解答しました。
次の課題は「抽象的な解答」や「与件をもっと解答に盛り込むこと」でした。
これは自分自身意識していたので「やっているつもり」でしたが、最終答練のコメントまでそのような評価が続きました。
「やっているつもり」なだけにこの課題を克服するのは苦労をしました。
克服のきっかけは「自分の解答の中にいくつ与件文のキーワードが使われているか数えてみる」ことでした。
その数とLEC模範解答の与件文活用数を比較したところ、約3倍もLEC模範解答のほうが与件文を盛り込んでいました。
愕然としましたが少し道が開けた気がしました。
この発見をきっかけに自分自身の課題に対して真に向き合うことができブレークスルーできたと思います。
3. ストレート合格の秘訣
「素直に継続」することが大切だと思います。角澤先生をはじめLEC講師陣は豊富な経験があります。
その経験により培われたノウハウは受験という枠を飛び越えコンサルタントとしての原理原則や基礎が詰まっていると感じます。
そのノウハウを正しく承継すれば合格は必然であるともいえます。正しい基礎を身につけるには正しい型や作法を継続して学ばなければなりません。
その型や作法を素直に続けると当初分からなかったことも次第に分かるようになっていき基礎ができあがります。基礎が出来上がると実力の伸びは急速に逓増します。
とくに学習経験の浅い私たち1年目は本試験当日まで力は伸び続けます。
しかし「素直に継続」し基礎を作り上げることは必ずしも簡単なことではありません。
とくに社会人であれば仕事に忙殺されるときもあれば、失敗を引きずり帰宅する日もあるでしょう。
そのような環境下で「素直に継続」するためには、個人個人の工夫が必要だと思います。
<私が行った「素直に継続」するための工夫>
(1)学習スケジュールは時間割ではなく週割でおこなう。
(2)テキスト、問題集はLECのものだけ使用
(3)勉強場所を変える
4. 「私」の1週間の学習スケジュール

5.資格取得を目指す方へ
前述したように私は学習当初から診断士を目指し勉強を始めたわけではありません。
しかし学習を通して中小企業の現状や診断士に期待される役割を知ることで、どんどんとこの資格の持つ可能性に魅かれて行きました。
当面は会社員を続けることになると思いますが、将来的には独立をしたいと思います。
LECで学んだ知識や問題解決能力にさらなる磨きをかけ、中小企業はもちろん高みを目指したいビジネスパーソンの支援を行っていきたいと思います。
私にとって中小企業診断士への最初の扉であるLECの説明会にて角澤先生が「診断士になると人生が変わります。」とおっしゃっていました。
当時はそんな大袈裟な、と思っていましたが、確かに診断士試験合格後から私の人生は音を立てながら動き始めています。
そして診断士を志す皆さんにも是非このダイナミックな環境変化を味わってほしいと思います。




























