
勉強は量より質。
2回の不合格に裏付けられた効率的学習のポイント
W.Mさん(30代)
- 受講講座 :
- 2006〜2007年:1次ストレート合格パック
2008年 :「角澤熱血塾」財務道場
2009年 :「角澤熱血塾」財務道場(平日答練)
- 受講形態 :
- 通学クラス
- 学習期間 :
- 3年1〜2ヶ月
1. 受験の動機
当時在籍していた企業のトップの考えが、現場の私からみると朝令暮改にしか見えなかったことがきっかけです。きっと上層部なりの考えがあったのでしょうが、情報も降りてこず不満を溜める中で、逆に「経営とは何か?」をロジカルに勉強すれば「経営者というのはどういうモノの考え方をするのか」が解るのではないかと思いました。
また、海外MBAにも興味があったものの、英語に自信がなかったのでとりあえず日本語で勉強できる診断士試験から勉強してみようと思ったこともきっかけのひとつです。
2. LEC診断士講座について
自分に甘い性格を自覚していたので、まず独学は選択肢から外しました。勉強スケジュールが事前に組んであるところや、進捗度を先生に確認いただきながら勉強を続けられるだろう点が魅力だったので「生講義を受講できるところ」を絶対条件にしていました。
LECを選んだのは、単純に最寄り校が他校より断然近かったことが主な理由ではありますが、乗換制度を利用する際に、日程・学校・先生のタイプをある程度選択できそうだったからというのも大きかったです。当時のLECは先生のタイプが「コツコツ勉強したい」「ロジック重視」「熱血タイプ」といった感じで紹介されていて、もし合わない先生に当たっても変えられそうという安心感は大きかったです。
LECの講座の良かった点
- (1)1次対策:効率の良さ
7科目もあるため、どう手をつけたらいいものかと悩んでしまいそうですが、LECのテキストは要点だけまとめてあったため効率よくインプットできたと思います。そしてスケジュールも立ててくれるので、基本、言われたとおりにやるだけでよかったです。それだけでは不安だという方は、アウトプットにも初期から取り組むことをお勧めします。 - (2)2次対策:グループワークで弱みに気づける
角澤熱血塾では受講生同士でお互いの解答を見ながらディスカッションをしたり、独自に事例の解答解説を作ったりとグループワークが多くありました。その中で自分の弱みが何かに気づき、解答プロセスを形成・修正できたことが合格の第一要因だったと思っています。
解法プロセスとは、「解答用紙は企業への診断報告書である」という考えのもとにどんな問題が出題されても自分なりの手順で解答するための方法のことで、具体的な作業としては「読む」「考える」「書く」の3つから構成されています。独りよがりになりがちな「考える」や、つい自分のクセが出てしまう「書く」について、講義内で先生の解法プロセスを追体験したり他の塾生から指摘を受けたりしたことで、わかっていたつもりでもできていなかったことが明らかになり、改善に取り組めました。これをプロのコンサルタントである先生から企業診断の基本的な本質として教えていただけたことは、非常に貴重な経験でした。
また、講義中は角澤先生から矢継ぎ早に質問が投げられるので、反射的に知識が引き出せるようになりました。ディスカッションの際にいただいた他の塾生の答案のコピーは復習にも便利でした。 - (3)その他:ケータイメルマガ等Webの活用
LECが発行していた「年内からコッソリはじめる中小企業経営・政策攻略のための150テーマ」・「2次試験で応用力が問われる厳選1次知識33シリーズ」等のケータイメルマガは読み物として楽しみました。簿記の試験対策blogなどアカウント・ファイナンス系の解説サイトを覗くなどしたことも気分転換によかったと思います。
解らないところが残ったままで中断することの方がストレスになるため、前述のメルマガも本文をさっと見て、自信がない論点のときは、解答・解説ページに飛ぶのをやめて時間が取れるときに改めて読むこともありました。私は気分や思考回路の切り替えをしっかり行ってから勉強した方が効率がよいタイプだったので、1次も2次もスキマ時間での勉強は一切やらなかったのですが、活用方法によってはスキマ時間勉強に使えるかもしれません。
3. 具体的な学習方法について
【1】1次試験攻略の秘訣
絶対評価なので、一定ライン以上とれれば受かると割り切り、得意/不得意教科で勉強の質・量ともに変えることで効率的な学習を心がけました。具体的には、苦手の財務は40点切らないことだけ考えて「A問題」を落とさないことに特化し時間もかけました。企業経営理論・運営管理・情報など得意教科は「B問題」も8〜9割は取れるように一度は細かい論点まで頭に入れ、その後は特に何もせず、直前期にざっくりと読み返し短期記憶として引き出せるようにしました。
初年度はストレートコースに含まれた内容以外には、白書購読と試験前の1週間に夏休みを利用しての集中学習を行いました。コース内のアウトプットと模試の復習から論点が曖昧だった部分を各教科5ページくらいでまとめ、当日はそのまとめノートのみを持ち込みました。
3年目の、2度目の1次受験ではGWに平成20年度過去問を1回して実力を確かめたところ、あまり問題がなかったので受験校は利用せず白書購読と模試受験、夏休み集中学習で乗り切りました。直前期に平成20年度過去問と模試の復習を行い、政策と情報のみまとめノートを追加しました。
【2】2次試験攻略の秘訣
2年目は熱血塾の復習と過去問の復習を個人で行っていましたが、私の3年目の課題が「書く」だったため、採点者思考で解答を読んでもらってどういう印象を受けるのかを知りたかったので、勉強会に積極的に参加しました。
熱血塾メンバーが中心となって運営していた勉強会では過去問を使ってのディスカッションはもちろん、熱血塾講義や模試の復習、独自作成のミニテストの実施、お互いの答案添削などメンバー同士で工夫して行いました。ここでも熱血塾の講義同様に、グループワークの中で解法プロセスを修正することに注力しました。「書く」だけでなく「事例企業のあるべき姿が見えない」だったり「つい与件を無視して自分のストーリーに寄ってしまう」など、いろいろ悩みを持ったメンバーが集まっていたため、いろいろな気づきがあり、実力向上につながったと思っています。個々の課題をつぶすためにどういう勉強をすればいいかアイディアをもらえたり、いつまでに何をするというマイルストーンになったりと、勉強会は非常に力になりました。
【3】年間学習スケジュール
<2年目>
2月〜7月:熱血塾にて過去問中心に答練、解法プロセス確立
8月〜9月:上記に加え勉強会へ参加、スポットで財務道場
10月 :過去問1周
<3年目>
12月 :ひたすら落ち込む
1月〜3月 :勉強会始動、平成20年度問題にケリをつける
4月〜7月中旬:熱血塾、勉強会にて過去問分析、解法プロセス確認
7月中旬〜1次:1次シフト
8月〜 :勉強会中心に過去問・答練振り返り、スポットで財務道場
(この頃、事例II岩崎先生著書「緑茶」を読んで何かが開眼)
9月〜10月 :上記に加え平日答練、事例IIのみ書き方を変える訓練
【4】不得意科目の克服法
財務が苦手だったので事例IVも最初は苦手でしたが、事例 I〜IIIと同様の解法プロセスで考えられるようになってから苦手意識が薄まりました。事例IVだけ特別扱いしているうちは問題によって出来不出来の波も大きかったし、その計算問題がなぜその事例で問われているのかが解りませんでした。他の事例と同じ解法だと思うと、不得意だという意識が薄れるはずです。
ただ計算に関しては、慣れるまでやるしかありません。同じ問題を何度も解いてみて、絶対に間違えないという自信がついたときには、平常心で事例IVを迎えることができるようになります。
4.「私」の1週間の学習スケジュール

5. 前回失敗の要因と今回合格の要因
【1】不合格の要因
初年度の敗因:事例IV(D判定でした)、書き方(一般論に寄る)
明らかに勉強不足で臨んだこともあり、事例IVの計算問題でパニックになってしまいました。
2年目の敗因:事例IIでの書き方(少ない文量での読みやすさ不足)
初年度の敗因から解法プロセスも学び努力もしたため、つい勉強したことをアピールしたくなってしまい、切り口やキーワードを盛り込んだところ少し不自然な文章になってしまったようです。
【2】合格の要因
敗因分析をして、その弱みをきちんとつぶせたことだと思います。
具体的には、事例IVの計算に関しては慣れるしかないと、財務道場の問題を何度もやり直しました。「書く」プロセスでのクセを矯正するためには、事例II岩崎先生の著書を読んで文体や雰囲気を真似てみたり、同じ問題を違う書き方で書いてみたりしました。
6. 試験当日
試験本番での注意点(時間配分、答案を書く前の下書きなど、メンタル面)
2次では去年の轍は踏まない!と、文字数の少ない解答欄での書き方にのみ気をつけていました。平日答練でギリギリまで「初めてみる問題」に慣れる訓練をしていたためか、模試気分・平常心で受験できました。なので当日は試験の中身よりも、午後の事例IIIで眠くならないように朝食・昼食は物足りないくらいの量にしておきつつ、インターバル毎に甘いもので糖分補給&酸っぱいものでリフレッシュするなど、速報会参加や再現答案作成までの長い1日を意識して行動した気がします。
7. 今後の展望など
【1】診断士学習から得られたこと、資格を取得して得られたこと
普段の生活からはなかなかつながりを持てないような、いろいろなバックボーンをもった勉強会の仲間との出会いが一番大きいです。またディスカッションの機会が多かったためにディベート力やプレゼンテーション能力も上がったような気がしています。
【2】資格を生かした仕事への希望
配偶者が税理士開業を目指しているので、将来的には夫婦で経営・税務コンサルタント業を開業したいと思います。
【3】受験する方へ具体的なアドバイス
1次も2次も合格のためには勉強の量より質だと思います。事例IIIだと思って自身の勉強方法を改善してみてください。
つまり、自分のSWOT分析を行って弱みを改善、
勉強にコストをかけず(C)
合格レベルの答案を(Q)
早く(D)
生産できるようになる、といったイメージです。暗記が得意、コツコツ勉強するのが苦にならない、書くのが早いなど強みも明らかにすれば、勉強時間の取り方や取り組み方も効率的に変えられます。また、少しずつでも弱みを改善できたという達成感がモチベーションにつながると思います。自分の弱みが何かわからない!という方は、まず信頼できる先生や勉強仲間を見つけてガンガン指摘してもらいましょう。きっと勉強が楽しくなります。
あとこれは反省なのですが、ストレートパック内では1次学習期の内から2次対策として過去問に取り組むことを推奨していたのに、ついつい目先の1次のことが気になって初年度の私はやっていませんでした。ちゃんとやっておけばストレート合格も夢じゃなかったんじゃないかな…と、冗談半分本気半分で思います。
2次のアウトプット練習は早めにすること、先生・先輩のアドバイスは素直にきくことをお勧めします!




























