
クライアントへの『説得力』を高めたいと資格取得に挑戦
上野 創太さん(28歳)
- 受講講座 :
- 2009年合格目標:1次2次完全ストレート合格コース
- 受講形態 :
- 通信DVD講座
- 学習期間 :
- 1年7ヶ月
1. 受験の動機
私が中小企業診断士を志した理由は、現在の会社に入社3年目に突然、前経営者から自社を買取ることとなり、役員の職務に就いたのですが、そこで自身の知識の脆弱性を痛感したことがきっかけです。
もともと自社ではコンサルに近い業務を一部で行っていました。しかし、それはとても公式的なものとは言えませんでした。会社を引き継いで以降、自社の強化できる部分について考えていた私は、個人的な好みもあってかこの分野を強化したいと思いました。そこで、コンサル業務を強化するために必要なものを考えました。たどり着いた答えがクライアントへの『説得力』でした。
近年、国家資格(特に士業)に関しては、“資格とかけて足の裏に付いたご飯粒と説く。そのこころは、取っても食えない”といわれる様に、資格だけではなかなか職(食)にはつながらないと指摘されております。しかし、私は何かしらの資格を取得することが、コンサル業務を強化していく上での必須条件となる『説得力』にはつながると考えました。そして、コンサル業務を行っていく上で最も適した資格を探した結果、「中小企業診断士」に行き着き資格取得に向けた挑戦を決意しました。
2. 具体的な学習方法
【1】1次試験の学習法について
1次試験の学習法なのですが、まず一次試験を理解することが重要です。1次試験とは、「落とす試験」です。受験生が、中小企業診断士として最低限必要な知識を有しているかを測るものなのです。ですので、これは暗記科目であり『自分との戦い』になります。つまり、時間をかけながらかつ(特に経営理論や運営管理に関しては)現実に企業が行っている戦略などと合わせながら理解していくことが重要です。苦手科目に関しては、時間をかけて何度も醸成していくことが重要です。手前味噌ではありますが、私も運営管理(特に生産管理)が苦手だったのですが、DVDの講義を二度視聴し、過去問等をとにかく量を解くことで本試験では自己採点で90点近く獲得することができました。
【2】2次試験学習方法について
2次試験も一次試験同様に、まずこの試験の位置づけを理解することが重要です。2次試験とは、「選ぶ試験」です。
1次試験にて最低限の知識が認められた受験生の中から、中小企業診断士として適切な思考プロセスを備えた受験生を選別する試験なのです。つまり、2次試験は「人との戦い」になります。故に、2次の学習にあたっては時間をかけるだけでなく、しっかりと考えることを繰り返しながら自身の思考プロセスを確立することが重要です。極端に言うならば、過去問の一つの事例を何日もかけて考察しても全く問題ありません。むしろ、事例企業 (事例企業自体はもちろん社長やそこで働く従業員、取引業者、地域も含めて細かなディテールまで)をイメージし、それらが抱える問題を確実に解決できる方法を考え抜くことが重要です。また、2次試験では模擬試験等の結果に一喜一憂する必要はありません。
著者も本試験1ヵ月前の実践答練では事例Vで12点でした。考えるべくは、点数ではなく「何が足りなかったのか」です。自身の思考プロセスにおいて、どこで思考を掛け違ったのかを明確にしていくことが、着実な地力に繋がります。
3. ストレート合格の秘訣
私が思うに、ストレート合格を可能にした最大の理由は“運”です。当日の試験問題が自身の得意分野中心だったかどうかや、どうしてもわからなかった問題が偶々正解したなどです。ただし、ここでの“運”とはその根本は確率の問題であり、決して偶然に生ずるものではありません。“運”とは必然であり、自身の知識(得意分野)を広げていくことで「偶々の」発生確率は上昇します。
例えば、1次試験においては必ず時事的な問題が出題されます。自身の好き嫌いに関わらず社会情勢や経済情勢を注意深く観察し、受験に必要な学習知識だけではなく、一般常識的な知力を幅広くベースアップしていくことで、理解している時事的な問題が出題される「偶々」は確実に上昇します。また、どうしてもわからない問題でも、選択肢のなかで明らかに違うものが一つでも選別できれば、「偶々」の発生確率は上昇します。
また、2次試験対策には一次の知識を活かして親近の企業のコンサルを模擬体験することも「偶々」の発生確率を上昇させる学習に繋がります。例えば、自身がよく行く飲食店などを妄想の中でクライアントとし勝手にコンサルするのです。これを繰り返すことで二次試験における事例企業へのイメージ力が着実に向上し、自身のアイデアや真因訴求能力は強化され「偶々」知っている業界の出題確率は上昇します。
つまり、如何に「偶々」という“運”の発生確率を上昇させるかを追求していくことがストレート合格に繋がるのではと感じております。
4. 「私」の1週間の学習スケジュール

5. 資格取得を目指す方へ
最後に、これから資格取得を目指す方には是非「退路を断つ」ことをお勧めします。
「退路を断つ」とは、自身が資格取得を決心した時点で、それを周りにアナウンスし達成できない言い訳をできなくすることです。少なくとも、筆者にとっては中小企業診断士の資格取得は長い道のりであり、それなりの苦難も伴いました。そのような状況では、どうしても甘えや諦めという逃避願望が生じます。特に、通信で受講される場合には、近辺に苦難を理解できる人や苦労をともにする仲間に乏しく、孤独な戦いに陥りがちです。そんななか、「退路を断つ」ということは非常に有効に働きます。
自身の挑戦を周りにアナウンスすることで、周りは概ね(たとえそれは表面上だけでも)その挑戦に対して応援してくれます。つまり、これは周囲の期待を背負うということなのです。この、他人の期待を背負うということで、自身の逃避感情と正面から対峙することが出来ます。そして、同時にモチベーションを維持し続けることにも繋がります。方法は、友人や職場の関係者、家族に挑戦を宣言することやブログ等を通じて公表することなど様々あると思います。




























