
どんな仕事をしている人でも、勉強したことが必ず役に立つ資格だと思います。
三浦 弘人さん(36歳)
- 受講講座 :
- 2009年合格目標:1次2次完全ストレート合格コース
- 受講形態 :
- 通信DVD講座
- 学習期間 :
- 1年1ヶ月
1. 受験の動機
「地域の経済や雇用を支えてくださる企業を応援したい」という気持ちからです。
地方公共団体で地域の方々とかかわり合いながら仕事をさせていただいている身として、このことは、受験の動機というだけでなく,仕事に向かう時の気持ちでもあります。
大学を出て最初の勤めが、研究機関で木材加工工場の生産技術分野を調査・研究する技術職の仕事でした。そこでは、北海道内各地の工場で作業分析や経営分析などをおこない、改善提案をする事業のチームに所属していました。設備の古いごく小規模な工場から、大規模な近代化工場まで、様々な現場を見る機会に恵まれ、この時の経験が、中小企業診断士を志すことになった原点で,前述した動機につながっているものと考えています。
また、今の職場で定年まで勤め、仕事を通じて得られた経験や知識があったとして、その後の人生や社会で役立てられるものが果たしてどれだけあるだろうか、という問題意識が芽生えたことも、診断士試験を受けようと思ったきっかけの一つです。
2. 合格までの学習スケジュール
【1】スケジュール
10月 簿記検定の学習スタート、通信講座の申し込み
11月〜 通信講座の受講スタート、DVD視聴とテキストでインプット学習と、市販問題集による知識定着を図る。
2月〜 1次2次の共通科目(企業経営理論、運営管理、財務・会計)は、2次のスタートアップ講座と並行して、1次知識の確認、補充。その他の1次試験科目は、試験日から逆算して章ごとのスケジュールを立て、テキストの復習、過去問演習、間違えたところの知識補充に努めました。
3月〜 1次2次の共通科目は、1次試験の過去問を時間内で解くトレーニングをしながら、間違ったところ,あやふやなところ、知らない用語の定義などを、「間違いノート」に2次の記述を意識しながら文章でまとめる学習を行いました。この時期は1次のインプットが一巡した達成感から、中だるみしたり学習リズムが狂ったりしたため、週ごとの短期計画を立てながら科目を回しました。並行して、2次試験の過去問に取り組むと同時に、受験校各社の模範解答を書きならべてみて、記述のスキルアップと解答プロセスの理解を図りました。
7月中旬から1次試験までの4週間 新しい知識のインプットや、応用的な問題に取り組むことはやめ、絶対に試験でミスすることができない基本的な問題の確認、間違い癖の矯正、知識の抜け漏れの穴埋めに徹することにしました。
8月の1次試験終了後 2次試験対策に取り組みました。具体的には、過去問を繰り返し解くのと、受験した模試・答練の復習で、新たな問題集などには取り組みませんでした。
【2】通信コースの活用法
私はDVD講座で受講していました。通信コースでは、自分の都合で受講スケジュールを調整できる、という点がメリットですが、一方で、スケジュール管理ができないと、勉強せずにDVDがたまっていき、時間だけが過ぎてしまう、というデメリットがあります。
私はこのようなことがないように、校舎での生講義の開校スケジュールを常に机の前に張り出し、それから遅れることのないようにDVDの視聴スケジュールを構築して実践しました。
3. 具体的な学習方法
【1】1次試験の学習法について
財務・会計は,経理やファイナンスの実務経験がないので、事前の準備として、日商簿記3級の学習を行い、11月に受験しました。これで、簿記や財務諸表の基本を押さえることができました。また、財務・会計はとにかく計算方法を忘れないように、手を動かして問題を解き、体で覚えることが必要と考え、毎日、昼休みや出勤前のわずかな時間を使い、1題でも2題でも、練習問題を解くようにしていました。1次試験では電卓が使用できないのですが、6月頃までは計算方法に習熟するため、あえて電卓を使って計算そのものには手間をかけないようにしました。
試験直前期の6月中旬以降は、電卓の使えない1次試験を想定して、手計算での練習を繰り返しました。
1次試験のインプット学習においては、多くの参考書や関連書籍が書店に並んでいますから、つい講座のテキスト以外のものに手を出してみたくなるのですが、その様な気持ちはこらえてLECのテキストに絞った学習をしました。
苦手な、どうしてもわからない分野だけに限って、一般向けの解説書(読み物レベルのもの)で理解を助けるようにしました。
私の場合は経済学の概念をとらえるのが難しく、新書レベルの読み物を参考に使いました。
1次試験のインプット学習が一巡したら、過去問や答練講座での問題演習を繰り返すと同時に、科目ごとの「間違いノート」を作りました。
これは、間違えた問題のコピーをノートに貼り、それに関連することを、周辺知識も含め記述していくことで、間違えた問題に対する根本的な考え方を、きちんと理解するためのものです。
間違えた問題の解答・解説を読んで、わかったつもりになっていても、後で同じ問題を必ず間違ってしまうため、一つ一つの知識の抜けを、こつこつ埋めていくようにしました。
受験科目の中でも、中小企業経営・施策については、3月頃から集中して取り組みました。
中小企業白書の理解は、すべてやろうとすると大変です。ここは講義を通じて、出題されそうなポイントを押さえた授業が受けられたのが大変良かったです。
白書の図表についているキャプションの理解と、本文のストーリーを把握することを中心に学習しました。
【2】2次試験学習方法について
過去問・答練問題の演習を通じ,企業診断のプロセスと思考法,記述テクニックを学びとるように努めました。
過去問,答練の復習では、たとえば事例1なら事例1だけ3年分を、休日の一日を費やし、集中して行うようにしました。このことで、
事例1から事例4までのそれぞれへ取り組む上での、頭の使い方の癖、のようなものをつけるようにしました。
2次試験の本番では、組織人事、マーケティング、運営管理、財務というそれぞれの分野からの出題に対し、思考法や与件文の読み方など、対応を能動的に切り替えていく必要があります。
同じ分野の事例を集中してやると、ある時期からどの年の問題にも共通している考え方のプロセスのようなものが見えてきました。
4. 「私」の1週間の学習スケジュール
診断士の学習からは,第三者の視点で自分の所属する組織やプロジェクトを視る・診るということを学べました。
また、合格後には、企業内・独立の診断士の方,企業経営者の方とのお付き合いが広がりました。
資格を取ったから勝手に人脈が広がったのではなく、資格を与えられたという責任感から自分の意識が変化し、自ら動くようになったことで人脈が広がった、という気がしています。
責任感、という点では、中小企業診断士の知名度を、診断士自身が社会に貢献することによってさらに高めること、また自ら診断士としての名を汚すことのないよう、全人的な向上を図っていかなくてはならないこと、この二つを自覚できたことが、資格取得を通じて学べたことなのではないかなと思います。

5.資格取得を目指す方へ
試験のための学習量は多く、また暗記や理解だけでなく2次試験では論理的な思考や記述の能力も試されます。
だからこそ、どんな仕事をしている人でも、勉強したことが必ず役に立つ資格だと思います。
何のために診断士を目指すのか、という理念と、一度で受かる、という信念を堅く持って受験に臨んでください。




























