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社労士から診断士へのステップアップ

写真:講師信頼と自信を得た事が、独立に繋がりました

ダブルライセンス取得のきっかけ

ダブルライセンス取得のきっかけは、「お客様視点」に接した事でした。

私は当時ある社会保険労務士事務所に勤務していたのですが、お客様から、経理に関する質問や中小企業政策(経済産業省の支援策)に関する質問をされる事がありました。そんな時はよく、「私は社労士事務所の者ですので、経理等の事はわかりません。」とお答えしておりました。

しかし、このとき、「お客様視点」では、社労士事務所の者は、必ずしも労働社会保険に関する「限定した専門家」ではなく「経営に関する専門家」として見られている事を知りました。と同時に、「よくわかりません。」ではなく、「なんらかのお答えができるように成りたい。」と強く思うようになりました。

そのためには、経営全般に関する知識が必要だと考え、中小企業診断士資格を志す事となりました。

受験勉強について

この点、私はかなり「無謀」な試みをしていたと思います。

というのは、当時私は社会保険労務士事務所の勤務しながら、まだ社会保険労務士の資格を持っていませんでした。社労士事務所に勤務している以上、社労士資格を一日でも早く取る必要がありました。

ただ、この年は、中小企業診断士試験の制度の「変わり目」(平成13年度)に当り多年度受験生が必ずしも有利ではないという特殊な年でした。仕事をしながら両方の資格の勉強を行う事は、かなり「無謀」だと自分でも思いました。

しかし、社労士資格は実務で日々接する知識が問われる点、同僚に優秀な社労士がいたため、「質問」ができる環境だった点、そして、中小企業診断士資格は LECの通信講座で「効率良く」学習できたため、両方の資格をいずれもストレートで取得する事ができました。

取得前と取得後で大きく変わったこと

取得のきっかけで述べたように、両方の資格を通じて知識が広がった事で、お客様の経営上の「問題点や課題」の理解が深まりました。また、社労士業務に加えて、診断士知識を活かした提案(活用可能な中小企業政策など)が可能となり、お客様からの信頼も増したと感じました。

ダブルライセンスの取得を通じて、自分自身の今後への「自信」が深まり、その事がその後の「独立」へとつながる事となりました。

今後について

社労士と診断士のダブルライセンスをベースに、「人事労務管理」や「人材育成」の専門家として、主として中小企業の支援を続けて行きたいと思っています。

また、診断士資格取得をきっかけに、講師業務や講演業務、そして大学におけるキャリア教育にたずさわる道が開けてきました。

今後はこれらの経験を活かして、個々の中小企業の実情に即した人材育成業務を進めて行きたいと考えています。

診断士を目指す方へのメッセージ

「社労士と診断士のダブルライセンスってどんなメリットがありますか?」と聞かれたとき、「ビジネスチャンスが広がる」と答えています。

例えば、社労士資格のみを有している方は、同業の社労士とのネットワークが広がったとしても、同業同士であるため、「顧客の紹介」は進みにくい所があります。紹介するよりも「自分で手がける」となるのです。

しかし、診断士とのダブルライセンスであれば、同業の社労士から、「診断士業務の紹介」を受ける事ができます。また、同業の診断士からは、「社労士業務の紹介」を受ける事も可能となります。「同業であるが故の信頼関係や気安さ」は大きな強みといえます。

社労士業務は今後、ますます3号業務の重要性が増すと見られています。その点、診断士知識を組み合わせる事で3号業務の提案力の向上が見込める事もビジネスチャンスの拡大と言えます。

川口敏哉氏 Profile

京都大学法学部卒。人材バンクでの転職コンサルタント・社労士事務所勤務を経て独立。社労士事務所勤務時の2001年度、中小企業診断士と社会保険労務士のダブル同時合格(いずれもストレート合格)を果たす。

独立後は、人事関連業務を中心にコンサルティングに従事。人材育成分野を中心に活動中。LECでの講師経験は5年目を迎える。



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