


| 中小企業診断士を知ったきっかけ・受験したきっかけとはどのようなことだったのでしょうか? |
| 憧れの経営コンサルタントの存在と自分の価値を高めたいという思いから |
私がまだ20代前半のとき、勤め先に経営コンサルタントのある先生がいました。私はその先生に大変よくしていただいて、新規事業を担当していたとき、提携先の企業をいろいろと紹介してくださいました。まだまだ社会人としての経験が乏しい中、どのような仕事や職種を選べば先生のようになれるものかと、憧れをもってその先生に伺ったところ、中小企業診断士試験の受験経験者ということがわかりました。そして30歳を目前にしたとき、もっと会社の仕組みのことを学んで自分の価値を高めたいと思い、受験を目指しました。
![]() Webサイトアンケート「診断士への羅針盤」2005年1月調べ →アンケートバックナンバー |
| 独学ではなく受験機関を選んだ理由、多くの受験機関の中からLECを選んでいただいたのはどういった理由からでしょうか? |
| モチベーション維持のため通学コースを選択しました |
私は2次試験になかなか合格できず、いろんな受験校を体験していました。そして独学というのも1度検討したのですが、やはりモチベーションの維持のため通学という結論になりました。また2次試験という記述試験の特性上、自分の答案を第三者に見てもらえる環境がいいと判断し、いろいろ検討して片野先生のゼミを選びました。
| LECの活用法を教えてください。 |
| 片野ゼミでは色々な人の解法プロセスを知ることできて有効でした |
片野先生のゼミでは、5人ほどで1つのグループを形成し、答案の記述後、みんなで答案を回して読みながらディスカッションを行い、1グループの代表的な答案をプロジェクターに映して先生が解説していくという流れでした。
他の学校では、先生1人が生徒数十人に対して一方的に解説を行うことが多い中、片野ゼミでは1人1人がインタラクティブに参加するので納得感がありました。もちろん初めは戸惑いもありましたが、他の受験者の解答プロセスがわかったことが勉強になりました。
2次試験にありがちなことですが、自分では納得して記述をしていても全く部分点ももらえない結果というのがあります。実はこれが、2次試験の合格を難しくしてしまうケースなのですが、このような結果になるのは、大多数の受験生の答案に反して、自分だけが異なった解答プロセスで答案を書いてしまうときに起こります。
そこで2次試験の合格には、特別な奇をてらった答案が求められるものでなく、妥当な答案をどれだけ外すことなくかけるかが鍵とわかり、グループでのディスカッションでは、答案としての妥当性を見いだすことができました。またプロジェクターを使った先生の解説によって書き方の注意点が分かり、優れた答案をみることで、合格に近い方の文章力や、どこで自分との点数差がひらくか等、細かい分析が出来て貴重な経験になりました。
余談ですが、私はあまり字がきれいでなく(といいますか、非常に汚かったのですが。)受験の間、ずっとコンプレックスでした。しかし、自分の答案がプロジェクターに映されることで意識的に「丁寧に書こう」と思い、2次試験合格年度では多少は読める文字になったことも幸いしたと思っております。

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| LECのツールの活用方法を教えてください |
| 片野ゼミを代表するツールを繰り返し行い、自分のものにした |
片野ゼミを代表するツールとしては、解法のフレームワークというものがあります。これはタイムSWOT分析からはじまり、企業の課題をあぶり出し、そのための経営戦略や戦術を導くモノですが、一見、とっつきにくい問題もこのフレームで整理・解決することで精度の高い答案を作成することができます。初学者の方にとっては大変心強いツールとなり、また、受験経験者の方にとっても自分の解法に組み入れることで大変参考になることと思います。
また、コンピテンシーテストという小テストが毎週あります。これは決まった字数で答案を書くためのミニテストですが、合格した年のコンピテンシーではその重要性を再認識し、意図的に注力しました。2次試験は1つの設問に対する答案の1点の差が積み重なるとその差が数十点にも広がるので、とにかく1つ1つの答案を丁寧に記述することが重要でした。このテストは20点満点のテストでしたが、1度解答し、チェックされて15点だった場合、どうしたら18点、19点がとれるかを徹底して意識して2度目の解答を行う繰り返しを行いました。結果的に自分の文章力は向上し、制限ある解答欄にどれだけ加点のもととなるキーワードを埋め込むことができるかというスキルが飛躍的に向上したと思います。
| 1週間・1ヵ月・1年間の勉強方法、直前1週間の過ごし方を教えてください。 |
| 生活スタイルに合わせて学習時間を捻出することに成功 |
<1次試験>
知識重視の試験でありますので、私の場合、2次試験にあまり関係の薄い科目は1次試験直前の2ヶ月前ぐらいに思いっきりインプットを開始しました。具体的な対象科目としては、経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策などが挙げられるかと思います。
<2次試験>
他の受験生の皆さんと同様、仕事をしながらの受験でしたので、とにかく効率的に勉強するように工夫をしました。2次試験は何回かの受験であったのですが、合格した年には、目標として「1点でも答案の精度の高める」というのが一番の課題でした。そこで、合格した年度には以下のような方法を試みました。
| 1. | 朝1時間半くらい早く起床して、1つの事例をきちんと記述した形で解いてみる。 |
| 2. | その後、比較的すいている各駅停車に乗って座りながら、先に書いた問題の解答・解説を読んでみる。(自分の使用する電車では特急は本を広げる余裕もないくらい混んでいましたので。) |
| 3. | 家に帰ったら、もう一度朝に解いた問題を記述してみて、朝よりもいい答案になっているかを確認する。 |
というのを繰り返しました。
残業の疲れでどうしても帰ってから勉強出来ない場合にも、次の日に必ず直近の問題を繰り返して書くというのを決めていました。
また、2次試験の本番1ヶ月前くらいから、自分がどのような時に0点に近い大はずれの解答を書いてしまうかを紙に書いてリストアップしました。例えば、問題文の読み間違いがあります。解決策として「問題文を注意して読む」というのは本当に当たり前のことですが、時として読み間違いをしてしまうため、試験の開始に「問題文を2回読む」とあえて余白に記述することで意識するようにしました。
同様に、どのように記述したらもっと加点できたか等を紙に書いて意識を高めました。例えば、解答をするときに、短期的と中・長期的視点を盛り込む、質と量の視点など複眼的な記述を心がけるようになりました。
もちろん、ここまで自分の時間を自由に使わせてもらっていた前提として、妻とまだ小さい息子の協力があったことはいうまでもありません。
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| 弱点克服法を教えてください。 |
| 重要科目である財務・会計は過去問をとにかく徹底的に解きました |
2次試験科目でいいますと、合格のためにまずは事例IV(財務・会計)を絶対に外さない、できることなら満点とるくらいの覚悟が必要ではと思っています。理由は財務・会計は1つ間違うと20点くらいの差がつくので、他の事例問題で20点分をカバーするとなると至難のわざとなるからです。ほとんどの合格者は財務・会計はこのぐらいの勢いで受験に挑んでいるようです。私の場合、まずは過去問を徹底的に解くことで、難易度の確認が行えました。また、精神安定上、試験範囲の中でまだ過去問にでていない領域を探して問題集などを解いていました。
その他の事例についてですが、問題次第で点数にばらつきがでてしまうのが自分の弱い事例科目ではないかと思います。そこで、フレームをしっかり身につけて、書き方を高め、大きなミスをしないことが安定的に得点するコツではないかと思います。
また、2次試験受験経験者は、自分が合格できなかった時の復元解答を是非行った方がいいと思います。実は私の場合、ずっと怠っていたのですが、合格した年には復元を行いました。この際、記憶が入れ替わってしまうので受験校の模範解答は見ないで、記憶の限り復元することをオススメします。これを行うことで、試験当日どういった思考プロセスが働いていたかが改めてわかって、次回の本試験までに改善すべきことが明確になると思います。
LEC「2次過去問題集」は、LEC専任講師が作成した2次本試験の模範解答や詳しい解説だけでなく、その年度の中小企業診断士2次試験合格者が、本試験の時に解答用紙に書いた答案を再現したものまで掲載しています。LEC2次過去問題集があれば、自分の解答と合格者の答案を比較することが出来るため、本試験における合格レベル答案の把握がスムーズに行えます。 →「第2次試験模範解答・解説集」詳細 |
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| 最後に、診断士を目指す方にメッセージをお願いします。 |
| 診断士学習を通して学ぶことはたくさんあります |
この体験記を書いている3月現在、私は実務補修で、とある飲食店の経営診断を行っておりました。実務と試験では違いが多いといわれておりますが、基本的な戦略の策定などは試験で勉強したものが基本となりますので、改めて試験勉強の大切さをかみしめております。
その飲食店のプレゼンを先日終えました。経営者の方が我々の書いた診断報告書を真剣に聞いてくださって、気づきも与えることができたようで我々としても大変意義のある診断が行えたと自負しております。(プレゼンの後、我々が帰った後で、お店が開店している間でも報告書を真剣になって熟読されていたそうです。)
診断士試験は、会社員・社会人として知っていて助かる知識がたくさん身に付きますし、私の場合、知識だけでなく物事を論理的に考えられる大切なプロセスが身に付いたことが貴重でした。また、国家資格であるので自分のアピールとして活用することもできると思います。
診断士は、税理士や公認会計士のように独占的な仕事でないというお話があります。またこの試験に合格してない方でも立派に経営コンサルタントをなさっている方がいるのも事実です。(先に述べた私の尊敬している先生も中小企業診断士ではありませんでした。)
しかし、実際にこうして我々の提案が受け入れられ、日本の中小企業の経営者の方々を元気づけられるきっかけとなる大変魅力的な資格であることは間違いありません。
この資格は活かすも、しまっておいてしまうのも自分次第であるといっていいでしょう。可能性の広がりと自信につながる中小企業診断士受験生の皆様のご健闘を心よりお祈りしております。