| 中小企業診断士を受験したきっかけとはどのようなことだったのでしょうか? |
| 妻の一言がきっかけで、幅広い分野の学習が必要な診断士試験の受験を決意しました |
私が中小企業診断士の存在を知ったのは2005年6月のことです。当時私は半導体の開発に従事し、日々ミクロの世界で格闘していました。大学・大学院と物理学を専攻し、社会人になってからも同じ道を歩んでいました。「確立した技術を持つことが全て」という今思えば少し恥ずかしい価値観を持っており、いわゆるI型人間だったかと思います。
ところがある日妻から「今のままでは井の中の蛙で終わってしまうんじゃない?」と一言。その時の衝撃は今でもはっきりと覚えています。妻は臨床心理士として社会貢献に従事しており、それを見ていた私も心のどこかで何か資格をと思い、大量のパンフレットの中から国家資格であり難易度も高く、しかもこれまで私が勉強したことのない幅広い分野の習得が可能な中小企業診断士の受験を決意しました。
![]() Webサイトアンケート「診断士への羅針盤」2005年1月調べ →アンケートバックナンバー |
| 多くの受験機関の中からLECを選んでいただいたのはどういった理由からでしょうか? |
| カリキュラムの充実と欠席時のフォローがLECを選んだ理由です。 |
まずカリキュラムについては、私の受講したコースは毎週日曜日に2コマ、計6時間の講義というスタイルであり、学校に行くときには集中して学習したいという私のニーズと一致しました。また、やるからにはストレート合格、と思っていた私にとっては、1次の講義の要所に2次対策が織り込まれているカリキュラムに魅力を感じました。暗記中心の1次試験対策だとしても、結局合格しなくてはならない2次試験を意識しておくことは非常に重要だからです。
欠席時のフォローについては、例えば仕事の都合上休日出勤となった場合でも1講義100円という破格で講義テープのダビングが可能であり、これは良い仕組みだと率直に感じました。
| どのようにLECを活用されましたか? |
| テキストやレジュメ、問題集など幅広く活用しました。 |
(1)テキスト(レッセフェール)、レジュメ
非常に分かりやすく、すばらしいと思いました。各科目とも過去の出題傾向及び直近の各種改正事項なども反映されており、これ以外のテキストは手に取った記憶がありません。試験範囲が十分網羅されていると思います。
また、時事的な内容や受講生が間違えやすい箇所、重要な論点についてはテキストとは別にレジュメがあり、今何が大切なのかをしっかりと把握しつつ勉強することができました。(2)市販問題集
1次:LEC市販問題集 全科目
問題集の謳い文句に「3回繰り返して下さい」とあり、初めは半信半疑でしたが、確かに3回繰り返すと自分の成長がはっきりと実感できます。問題ごとに詳しい解説があるため、間違った問題は講義内容とも照らし合わせながら、内容をノートにまとめました。1次試験直前にはこの数冊のお手製ノートが自分の宝物となり、試験当日もこのノートとLECのテキストのみ持ち込みました。
2次:2次試験問題集(LECホームページから購入) 全科目
私が2次試験対策として活用した問題は、[1]ストレート合格コースに含まれている2次対策用問題計12回の演習[2]LECホームページから購入した問題集(各事例3題)[3]過去問3年分、です。
私の場合、9月初めにLECで受けた2次の模擬試験結果はD判定でした。しかし模擬試験の答案用紙には自分の弱点や逆にできている点を的確に指摘して頂いており、その後の学習材料として非常に重宝しました。[1]についても同様です。細かくポイントを指摘して頂けるため弱点の把握や目標設定が容易であり、独学ではおそらく相当な時間が掛かると思われるレベルアップを短期間で達成できたかと思います。[2]は仕上げに使いました。[1]や模擬試験での指摘事項を念頭に置き演習することで効果的に応用力を養成できたかと思います。
2次試験ではいかに多くの問題を解いたかは確かに重要ですが、いかに問題の本質を理解したか、も重要ではないかと考えます。私は、各問題の詳細解説を何度も読み直し、問題自体も最低3回は解くようにしました。試験前日に改めて模試の自分の答案を見たときは、恥ずかしくて吹き出してしました。
| LEC中小企業診断士講座テキスト「レッセフェール」は、診断士試験で合格するために必要な知識が、十分に盛り込まれた内容となっております。またテキストの構成についても、受講生にとって使いやすい工夫が数多くされておりますので、テキスト「レッセフェール」のみで効率よく、中小企業診断士の学習を進められます。 →テキストレッセフェールの理由 |
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| LECの「1次試験過去問題集」は、過去の本試験問題・解答・解説に加え、本試験終了後にWebサイト上で行った「解答リサーチ」で収集した、本試験受験生の各設問ごとの正答率も掲載しております。LEC専任講師による設問ごとの重要度と正答率を参考にすることで、本試験で確実に得点すべき問題のレベルが正確に理解できます。それにより、今現在の1次試験に対するご自分のレベル把握が可能となります。 →「第1次試験模範解答」詳細 |
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LEC「2次過去問題集」は、LEC専任講師が作成した2次本試験の模範解答や詳しい解説だけでなく、その年度の中小企業診断士2次試験合格者が、本試験の時に解答用紙に書いた答案を再現したものまで掲載しています。LEC2次過去問題集があれば、自分の解答と合格者の答案を比較することが出来るため、本試験における合格レベル答案の把握がスムーズに行えます。 →「第2次試験模範解答・解説集」詳細 |
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| ツールの活用方法を教えてください。 |
| Excelファイルによる時間管理とサブノート作成が、私にとってはとても有効でした。 |
(1)Excelファイルによる時間管理
診断士試験は科目が多く時間も限られているため、いかに効率よく時間配分をするか、またどこまでやるか、ある種の見切りと弱点の克服が重要になります。闇雲に机に向かっているだけでは得意な科目の自信だけがついて終わってしまう危険性もあります。また、長丁場の試験勉強になるため自己効力感の継続的向上も重要です。
そこで私がやったことはExcelを活用した自己管理です。難しいことではなく、単純に「今日は何の科目を何時間勉強したか」をつけていくだけです。週ごと/月ごとの学習時間推移や科目ごとの学習時間を管理でき、明日は何をしようとか、この科目はもういいだろうといった判断ができました。試験勉強で重要なことは客観的に自分を見つめることではないかと思います。改めて時間推移をグラフ化してみると、目の前の課題に気を取られ、全体を見渡せていない自分に気づきます。つまり軌道修正が容易になるということです。
終わってみると、情報システムは元々得意だったためあまり時間を掛けていませんが、他の科目では、財務会計に最も時間を費やしており、残りの科目はほぼ均等な時間配分とすることができていました。試験結果としてもどの科目もまずまずのレベルで満遍なく点が取れ、2次の財務会計ではほぼ満点が取れたのではと思います。診断士試験は努力が報われる試験です。(2)サブノート
合格された方に話を聞くと、かなりの方が実践されていたようです。私なりに思うメリットとしては、自分の分からないところを中心に自分の言葉でまとめるため、時間がたった後でも効果的に復習できることかと考えます。テキストに文章で書かれていることであっても自分なりに図式化してみると「なるほどこういうことだったのか」とか「ここがまだ理解できていない」ということが一目瞭然です。
| 1週間・1ヶ月・1年間の勉強方法、直前1ヶ月の過ごし方を教えてください。 |
| 1次の直前はアウトプット中心、2次直前は自分の思考プロセスの見直しをしました。 |
(1)1次試験
05年7月から06年3月までがLECでの1次試験向け講義で、その間は兎に角前週の日曜日に受けた講義の内容を次までにマスターすることを心がけました。逆に、少し曖昧な理解であっても講義が次の科目に入ったならば深追いはせず、分からなかった点をメモしておくことを心がけました。
3月に一通りの講義が終了してから5月にLECでの直前講座が始まるまでの間は、全科目のサブノートを完成させ、大体の内容を頭に入れておくことを目標に学習しました。LECでの直前講座が始まってからは、その内容を1週間単位で理解することと共に問題演習(問題集や過去問)を開始しました。時事的な事柄はLECの直前講座で十分対応可能であったため(このレジュメは特に素晴らしかった!)、アウトプットの中心の学習としました。(2)2次試験
2次試験の学習を本格的に始めたのは1次試験後、残された期間は2ヶ月程です。2次試験に最も必要な能力は論理性です。つまり、内部/外部環境分析から最終的な改善志向に至るまでが如何にストーリー化されているかということです。私は既述の問題演習を繰り返しながら、並行してコンサルタントとしてどうアドバイスをするかを図表化する学習を行いました。時々人に見せ(診断士と全く関わりのない人の方が勉強になりました)、支離滅裂になっていないかを指摘してもらい、客観的に自分の思考プロセスを見つめることを心がけました。![]() Webサイトアンケート「診断士への羅針盤」2005年9月調べ →アンケートバックナンバー |
| 最後に、診断士を目指す方にメッセージをお願いします。 |
| 「自分が診断士になって活躍する姿」を思い描いて、自己効力感を向上させることをおすすめします。 |
中小企業診断士試験は周知のとおり簡単な試験ではありません。だからこそ価値の有る資格であるともいえます。また、独占的な業務が与えられているわけではなく、道は自分で拓いていかなければなりません。このことを私は非常に魅力的に感じます。中小企業診断士という肩書きは同じでありながら専門分野は十人十色です。銀行マンもいれば流通業の方もいますし、私のような技術系の人間もいます。その方々との触れ合いの中で多くの刺激を受け自らの成長を実感できます。会社勤めでは難しい多くの人たちとの出会いがそこにはあります。
勉強していると途中で逃げ出したくなる時があるかも知れません。その時には「自分が診断士になって活躍する姿」のイメージが自己効力感の向上につながります。私にも妻と共に休日を利用して活動するという夢や、企業内診断士としても経営の分かる技術者になりたい、将来は技術の分かる経営者になりたいという夢があり、自分を見失いかけたときにはこの夢を思い出すようにしていました。合格率は1次2次とも20%程度です。合格ラインぎりぎりで受かる人/そうでない人の実力差はほとんどありません。しかし、その中でも合格する人には、やはり自分なりのビジョンがあるように思います。合格した後には楽しい実務補習が待っています。大変ですが本当に楽しいですよ。