| 中小企業診断士を知ったきっかけや、目指した理由とはどのようなことだったのでしょうか? |
| 30歳という年齢が区切りとなり、家族の協力もあって受験することにした |
私は化学系メーカーに就職し、調達部門に配属されました。新入社員のとき当時の部長に言われたのは、「今後調達を行っていくうえで、品質のよいものを安く買うだけが仕事じゃない。調達先との協力関係を築くことや、指導育成していくことが非常に重要。そのためには中小企業診断士の勉強をしてみたら役に立つのではないか」ということでした。
ずっと部長の一言が気になっていた私ですが、いつか勉強を始めようと思いつつ、気がつけば29歳、結婚し妻は二人目の子供を身ごもっていました。
30歳という年齢は、自分の中での大きな区切りでした。それまで独身のときには踏み切れなかった中小企業診断士の学習を始めることを決心しました。2ヶ月後に出産を控えた妻に、今後の長い人生のために今、中小企業診断士の資格を取っておきたい、ということを伝え、学習を始めました。![]() Webサイトアンケート「診断士への羅針盤」2005年1月調べ →アンケートバックナンバー |
| 独学ではなく受験機関を利用した理由、また、多くの資格学校の中からLECを選んでいただいたのはどういった理由からでしょうか? |
| 始めから「資格試験を受けるならLEC」と思っていた |
資格を取ると決めたからには、集中力が持続しモチベーションの高いうちに短期間で合格することが必要であると考えました。そのためには合格のノウハウを蓄積した受験機関を利用し効率よく学習することが、最も早道だと考えました。
LECを選んだのは、私がLECしか知らなかったからです。大学生のころ、司法試験を受験しようとしていた友人がこぞってLECに通っていました。私は資格試験を受けるならLECと頭から決め込んでいました。これもLECのブランド効果なのでしょうか(笑)。LECを選んだのは偶然と縁です。![]() Webサイトアンケート「診断士への羅針盤」2006年3月調べ →アンケートバックナンバー |
| LECの活用方法を教えてください。 |
| LECの「クラス間自由乗り入れ制度」をフルに利用した |
私が勉強を始めたときは、山口県にある工場に勤務しながら、大阪にある本社との仕事を兼務していました。また、妻は出産で地元の兵庫県に里帰りしており、土日に広島にあるLECへ定期的に通うのが非常に難しい状況でした。
そういう環境の中でも、LECでは広島以外の校舎でも予約すれば自由に授業を受けることができたので、非常に有効でした。大阪への出張が週末週明けに重なったときや妻子に会うために兵庫県へ帰省したときなどは、LECの大阪校で受講し効率的にカリキュラムを消化することができました。また予約の変更にも対応して頂けたので、急な仕事や用事の場合も受講しなおすことができたのも大きかったです。1年間のカリキュラムを一度もとばすことなく受けることができたことは、大きな自信となりました。
カウンセリングメールも大きな助けとなりました。経営法務や財務会計など、ビデオだけで学習していてはどんどん疑問点が出てくる科目についても質問をぶつけることができました。メールだけのやり取りでしたが、先生から励まされることもあり会社以外で人的交流、知的交流を持てることのすばらしさを感じました。クラス間乗り入れ制度は、本制度対象講座を受講されている方が、受講証記載の受講地に関わらず、同一講座において他のLEC各本校での受講が可能です。ビデオブースクラスを受講され、生クラスと日程が合うときは乗り入れるということも可能ですし、理解できなかった回の講義に再度受講することも可能となりますので、学習の理解度とモチベーションの向上をさせることが出来ます。
→LECバックアップ制度| どのような学習方法を取られたのか教えていただけますか? |
| まず基本をおさえて、余裕ができれば手を広げていくというスタンスが大切 |
学習期間全般を通していえることは、実際の実行は難しいですが、毎日1分でも勉強するように心がけ、気持ちを切らさないように注意しました。
1年間の勉強方法については、試験から逆算しいつまでに何をどこまでできていなければならないのか、の計画を立てました。その中でも講義テキストの精読、問題集を一通り行い、8科目の長丁場をまずやりきることを目標としました。
1ヶ月の勉強方法は、1年間の計画の中で割り振りを行った学習を行うようにしました。予定通りに進まなかった場合は、当初の計画にこだわらずその都度計画を見直すようにしました。1週間の勉強方法は講義をペースメーカーにし、学習した内容を次の週までに復習できるように心がけました。
ただ、家族、仕事を持ちながらの勉強なので、予定通りに進むことはまずないと割り切って、予定通りに学習が進まなくてもその都度計画を見直せばよいと気楽に考えるようにしました。
結局試験への残り期間が少なくなるにつれて、勉強内容は本当にしなければならない密度の濃い内容へ洗練されていったように思います。特に追い込まれた最後の1週間は、当初計画で考えていた、「できたらいいなあ」という学習内容は全て排除し、試験に通るためにはこれだけは押さえておかなければ、という学習内容に収斂されていきました。
ここから導き出せる反省点として、まずは余分なところはそぎ落とした重点内容に絞り込んだ学習を行うことが必要である、ということです。精緻な学習計画は必要なく、まず基本をおさえて余裕ができれば手を広げていく、というスタンスでよいと思います。
具体的には、一次試験は各科目の概要を自ら図解できるように整理し問題集を完全に解けるようにすること、二次試験はそれぞれの事例の枠組みと論点を自分なりに1ページ程度の「絵」としてまとめること、が基本であると思います。基本さえおさえておけば、あとは問題を解けば解くだけ、「絵」も洗練され、実力もついてくると思います。
| 今までお話いただいた学習方法のほかに、注意された点などはおありでしょうか? |
| 1年目の失敗をもとにより広い視野で考えるようにした |
1年目で二次試験に失敗してしまった私は、悔しさの中で色々反省した結果、目先の解法マニュアルにこだわり、試験を試験としてしか考えていない自分に気づきました。試験に通る云々よりも、もっと大きな目で「企業の経営を手助けするために何ができるか」ということを、日常生活や仕事の色々な場面で考えるようにしました。
また、2年目は転勤もあり仕事が慌しく学習時間がほとんどとれなかったため、二次試験の過去問を解いて気づいた事項をまとめたり、財務の知識がさびつかないように問題集を解いたりする通常の学習は通り一遍しか行えませんでした。そこで、ロジカルシンキングの書籍を参考にして業務上の文書作成のときも常々ロジカルな文書作成を心がけたり、組織人事やマーケティングの書籍を読んで自分なりに内容をまとめて自らの経営的な視点を整理したりすることで、会社の仕事や普段の読書が診断士の二次試験に結びつくような形にすることを心がけました。
LEC「2次過去問題集」は、LEC専任講師が作成した2次本試験の模範解答や詳しい解説だけでなく、その年度の中小企業診断士2次試験合格者が、本試験の時に解答用紙に書いた答案を再現したものまで掲載しています。LEC2次過去問題集があれば、自分の解答と合格者の答案を比較することが出来るため、本試験における合格レベル答案の把握がスムーズに行えます。 →「第2次試験模範解答・解説集」詳細 |
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| 苦手科目の克服方法を教えてください |
| 難易度の高い科目に留意し、満遍なく点数をとることを心がけた |
私は苦手意識がある科目は特になく、すべての科目に知的興奮や新鮮さを感じながら学習していました。どちらかというと全体的に点数が伸びませんでした。
よって、一次試験では、一般的に難易度の高いとされる財務会計、経営法務で失敗しないようにし、満遍なく点数が取れるようにすることを目標としました。二次試験では、財務事例の計算問題は確実に点数が取れるように学習したのと、思い込みで論点が偏らないように全体的な事例の俯瞰図を常に思い描くようにしました。
| 最後に、診断士を目指す方にメッセージをお願いします。 |
| 診断士の資格を取得して自己の可能性を広げてもらいたい |
診断士の学習をすることにより、一次試験の学習で言えば新たな知識を習得できること、二次試験の学習で言えば会社の仕事に追い回されているとなかなか使わない頭を使えることなど、非常に刺激的で楽しい経験ができます。そのような経験ができることだけでも非常に有効だと思います。
また、試験に備えて集中力を高めたり、実力を発揮できるよう体調を調えたりすることも、学生のころの運動会や部活動の試合前、受験勉強を再現しているようで、社会人となってからはなかなかできない貴重な体験です。
それらの中でも私が診断士の勉強をしていて最も良かったのは、会社という限られた空間の中で経験的に得られるスキルだけに頼らず、ビジネスマンとして必要な網羅的な知識を体系的に学習できたことです。体系的な知識の整理ができることによって、自分が現在行っている仕事や業務が、会社経営という大きな枠組みのどこに位置づけられるかを明確にすることができました。
また、二次試験の学習をすることによって、会社経営における課題について自分なりの見方を整理することができました。もちろん学習の中で得た知識を自らの業務の改善や新たな取り組みに応用することもでき、ややもすればマンネリになりがちな仕事に新たな光を当てることができました。
また、診断士の学習の効果以上に、二次試験に合格して実務実習を行えたことは非常に大きな財産になりました。実際に企業を訪問してヒアリングを行い、問題点・改善策をまとめて診断報告書にまとめあげる作業の厳しさ、内容の充実度合いは是非体験していただきたいと思います。
実務実習で出会えた仲間は同じ高い志を持って集まった仲間ですし、非常に前向きな議論や刺激的な交流ができます。これは何物にも変えがたい財産であるといえます。
しかし厳しいことを申し上げると、診断士の資格取得は全くゴールではありません。診断士の資格を取得して、周りの方からは「これで飯が食えますね」とよく言われますし、私も資格取得するまではそう考えておりました。当たり前のことですが、資格を取得する前後で自分が劇的に変わったわけではありません。
今後診断士の資格を取得したことで、継続的な自己改善プロセスをますます行っていかなければ、こうしたいという目標に向かってまい進していかなければという思いが強まっていくばかりです。診断士を取得することで、自分が変わり周りを変えていくことができる可能性が広がっていく、ということは言えると思います。