D'zLEC_navigation
2次口述試験体験記
ITさんの場合
I. 事前準備 >>
(1)はじめに
(2)準備内容

II. 試験当日 >>
(1)試験会場の様子
(2)試験開始
III. 感想 >>

IV. 口述試験対策のアドバイス >>
(1)不合格の理由は?
(2)準備はどのくらい必要か?
(3)後に受けた方が得?
(4)口述試験は難しくなるか?
2004 Contents
FSさん MAさん
Back Number
修壱さん ITさん GOさん
AOさん

IV 口述試験突破のアドバイス
 2月以降、実務補修やその後の研修等を通じて知り合った他の合格者の方と試験に関して様々な話をしました。また、実務補修でお世話になった指導教官からも話を聞けました。その中から参考になりそうなものを紹介します。


(1)不合格の理由は?*11
 これは実務補修の教官から聞いた話です。教官を行うためには、診断協会内でそれなりの地位がないとできません。ですから、かなり信頼できる情報だと思います。
 平成13年度の1名の不合格者は「緊張のあまり全く話ができなかった」とのことです。つまりコミュニケーション能力がゼロと判断されたことになります。教官はこの件に関してはかなり確信を持っていたので、まず間違いないと思います。
 平成14年度の13名の不合格者に関して教官は次のように述べました。「俺もはっきり確認したわけじゃないんだけど、診断士を名のらせるにはふさわしくないやつが落ちたみたいだな。金髪やジーパンで試験を受けたやつが駄目だったみたいだな。まぁ、普通の格好で受ければまず落ちることはないんじゃないかな。」
 こうしてみると、口述試験の判定基準は「解答の内容」以前に診断士としての「資質」を見られているような気がします。今年、口述試験を受けられる男性の方は最低でも以下の事項は守ってください。
・スーツ着用
・髪を染めるのは控えめに(金髪は禁止、茶髪は?)
・ひげはそる(今まで一度もひげをはやした診断士にあったことはありません)
・あがり症の方は、十分なトレーニングを
 就職試験を受けるつもりで臨めば、間違いはないと思います。


(2)準備はどのくらい必要か
 どれくらいの準備を行ったかは人により色々だと思います。私が会った中では「ぜんぜん準備しなかった、行き当たりばったりで臨んだ」(本当にそうなのかは分かりませんが)という人もいれば、「受験校のセミナーに2回行った」という人もいました。ただ、筆記試験の発表後の5日間で準備を行ったという人が一番多かったです。
 準備の内容は、ほぼ全員が「再現答案の作成」と「予想問題集の活用」を挙げました。また、受験校のセミナーに参加した人も何人かいました。ただし、セミナーは筆記試験合格発表前に行われることが多く(10月下旬〜11月)、。金額もそれなりに高いため本当に合格の自信がある人以外は利用しにくいかなと思います*12。セミナーを選ぶ基準としては、実際に模擬試験を行ってくれる学校を選ぶべきです。それがなければ、つまり座学の講義だけではあまり意味がないと思います。
 個人的な意見ですが、口述試験の対策として、筆記試験終了後すぐに再現答案の作成を行い、筆記試験の合格確認後集中して準備を行うことが最も効率的で有効だと思います。再現答案は試験終了後すぐに作成してください。時間が絶てば経つほど作成が難しくなります。万が一不合格の場合でも、来年のリベンジに向けて絶対に役にたちますから。


(3)後に受けたほうが得?
 試験当日は全く気づかなかったのですが、受験校の中には試験が終わった受験生から情報を集め、後から受ける受験生に伝えていたところもあったようです。また、受験仲間同士で情報のやり取りをしたという話も聞きました。
 こういう話を聞くと後から受験したほうが得なような気がします。しかし、私はそうは思いません。先に受験したほうが絶対に得です。理由は「同じ質問をされる可能性はゼロに近い」こと、また「試験制度が大きく変わらない限り、この体験記を読んでいる受験生には必要な情報は伝わっている」ことが挙げられます。さらに決定的な理由として「最初のほうが質問が易しい」ということが考えられます。はっきりとした確証は持てませんが、他の合格者の方も私自身もそのような印象を持ちました。作問者の心理として、まず基本的な問題を作成し、それが出尽くしたら細かい(マニアックな)問題に移ることは自然だと思います。それが順番に出題されるのであれば、「最初のほうが質問が易しい」という仮説は、かなり説得力があるんじゃないかと思います。
 本年度の筆記試験の受験権利を持っている方は、早めの出願をお勧めします。


(4)口述試験は難しくなるか?
 レベル自体が急激に難しくなることはないと思います。理由は「口述試験の不合格者は、もう一度筆記試験から再受験する必要がある」からです。国家資格の中で最難関である司法試験でさえ口述試験の不合格者は口述試験から受けなおすことができます。(つまり論述試験は免除となります。)試験制度が変わらないうち、または情報公開という風潮のなかで合否の判定基準を明確にしないうちは、極端に難しくなることはないと思います。
 しかし、筆記試験の合格者数には注意してください。筆記試験の合格者数が増えると相対的に不合格者数が増える恐れがあります。診断協会は否定していますが合格者の総数があらかじめ決まっているという根強いうわさがあるためです(630人前後だと言われています)。
 なぜ、総数が決まっているのかと言うと実務補修との兼ね合いがあるからです。これも教官から聞いた話なんですが「不況の影響で、診断実習を受け入れてくれる企業が減っている」そうです。実務補修を行うためには、過去3年分の財務諸表を出してもらう必要があるのですが、経営状況が悪化したため財務諸表を出したがらない企業が増えているようです。「景気が良かったときは、経営者も余裕があったから、診断先の企業なんかすぐに見つかったよ、でも最近はみんなに断られて本当に大変なんだ、今回も4社に断られたよ」と教官が言っていました。
 現状では約630人の実務補修ができる企業しか確保できないのだと思います。今の日本の経済状況から判断すると、今後数年間は2次試験の合格者数を大きく増やすことは難しいと思います。従って、筆記試験の合格者数が急増した場合には注意が必要です。


 最後になりますが、試験当日はベストの体調で臨めるよう、体調管理には十分留意してください。 それでは、皆様の検討をお祈りします。

end



*11  
これに関してはあくまでも1つの情報として判断して下さい。実際に落ちた理由に関しては正式な発表がありませんし、今後も行われない可能性が非常に高いと思われます。不合格者本人が説明を求めれば、本人に対して何らかの回答はあるのかもしれませんが…とりあえず私たちにできるのは、アドバイスにもあるように真摯な態度でしっかり臨むということですね。

*12  
LEC診断士講座では、昨年同様2次筆記試験合格発表と同時に、「2次口述試験想定質問集」をオンラインで発売する予定です。オンライン販売なので、直ぐに口述試験対策の学習ツールが入手できるので安心です。
2次試験想定質問集 【2次試験想定質問集】 問題例
LEC診断士講座「2次試験想定質問集」は各事例の設問ごとに予想される質問を3〜6題用意しています。これだけあればそれぞれの事例に関する重要論点が十分にカバーできます。

(C)2003 TOKYO LEGALMIND K.K., Printed in Japan