(1)事前の心境
近年、「口述試験」の不合格者数は少なく、落とす試験ではないという情報をつかんでいたため、「よほどのことがない限り、ほぼ間違いなく合格できるだろう」と楽観的に考えていました。
また、昔から人と面接をする際、自分はそれほど緊張するタイプの人間ではなかったので、ある程度、気楽に構えていました。
(2)学習準備
いくら楽観的に考えていたとはいえ、何も準備しなければ合格を勝ち取ることはできません。必要最低限の対策は行うべきだということはもちろん意識していました。
2次「筆記試験」終了後、早速、各受験予備校が実施した解答説明会に参加し、自分が解答した答案を再現しながら、同時に、問題の事例文を何度も読み返しました。
「筆記試験」の設問とは異なる切り口からの質問があることも想定しながら、問題文を頭の中でなるべく具体的にイメージできるレベルにまで読み込みました。
例えば、試験官に「事例Iについて質問します。」と言われたとき、すぐに事例Iの企業の状況が思い出せるようにしました。
ちなみに、私が実際、各事例について想起できるようにした内容を以下にまとめておきました。参考にしてみてください。
事例I
A社は、中古自動車販売事業を行っていたが、経営環境の変化を受け、X社長の判断のもと、新規事業として焼き肉店を選択した。
事例II
B社は、手焼き煎餅の店として創業したが、OEM供給、贈答品としての法人利用、個人への通信販売事業と、事業拡大を行っていった。
そして、B社社長が売上の4割を占めるTコンビニとの契約終了後、中小企業診断士である自分に相談してきた。
事例III
C社は、自社工場の一角に小売店を併設し、簡易なオーダーメイドによる紳士靴を製造・販売していた。
2000年の売上高が約2億円、従業者数は社長、小売店の従業員2名、工場の熟練技能者6名の計9名。
事例IV
D社は、主に電機メーカーX社Y工場から受注する特殊用途の配電盤や制御機器などを製造している大都市近郊の板金加工メーカー。
減収減益傾向、さらには営業利益が赤字となった状況に歯止めをかけるべく、土地の遊休部分を一部売却して新設備を導入することも視野に入れた経営改善計画を策定・実施するために、特に財務的視点から中小企業診断士である自分に診断・助言を依頼してきた。
また、各受験予備校が無料配布、あるいは販売していた「口述試験」対策の想定問答集をホームページや友人などから入手しました。(*01)
まず、各受験予備校の解答例を読み、使えそうな箇所をまとめました。
自分の「筆記試験」の再現解答例を基に、「口述試験」の回答を行うことが基本だと意識していたので、あくまでも付加的な知識として利用するつもりで整理しました。
応用的な対策になりますが、答えを暗記するのではなく、予想外の質問がされたとき、即座に対応できるのか、チェックすることを心掛けました。
というのも、「口述試験」においては、どの事例のどの部分が問われるのかが、全くわからないからです。
そして、自分の再現答案を基に、各事例の解答の方向性を再確認しました。
これは、質問をされたとき、何とか解答するための拠り所が必要と感じたからです。
自分の再現解答例以外の答案を参考にすることで、各事例を多角的な視点から理解することが可能になると思います。
(3)直前期
「口述試験」本番の2、3日前の最終段階においては、想定問答集を使いながら、本番のつもりでチャレンジしました。
予想問題を自分に対して与え、その個々の問題について、必ず2分弱でまとめられるように時間配分についても気をつけてシュミレーションしました。
そして、もうやるだけのことはやり尽くした、という思いで、面接本番を迎えました。 |